STAMPEDE番外編
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『え、えっと…ここを引いたらいいんですよね?』
「ええ、そうよ」
にやっと笑ったローラに呼ばれ、銃を投げられた恋歌は、やってみろと言われ、銃の使い方をローラに教わる。
練習をする事もできるので、ローラに習った通りに引き金を引くと、弾は出たが的には当たらなかった。
『む、難しいですね』
「あんたにもできない事あったのね」
『できない事の方が多いですよ』
ロー「なにしてんだ」
「(こいつ…たしかこの女の…)」
どうやったら当たるのかと銃口を覗きこんだりしていると、ローが声をかけてきた。
『終わったんですか?』
ロー「いや、まぁお前が待ってるのにやる理由がねぇからな
やりてぇのか?」
最初はクルーたちに誘われて参加したが、途中で恋歌が近くにいない事に気づいて切り上げてきた。
『ちょっとやってみたんですけど、銃を握ったのは初めてなので当たりませんでした』
ロー「お前ならすぐ扱えるようになる
構えてみろ」
『え?はい』
後ろに回って恋歌の肩に手を置き、構えている手にそっと手を添えてくる。
ロー「的から目を離すな
普通は衝撃で銃身がぶれるが、恋歌ならぶれずに撃てるはずだ」
目線を合わせるように少し屈んでアドバイスをしてくれるローの近すぎる距離にどきどきと心臓が煩く鳴り始めたが、練習用のただ立っているだけの的に照準を合わせる。
ロー「ど真ん中に当てたいなら場所はここから動かすな」
『はい』
銃を支えてくれていたローの手が離れ、そのまま引き金を引くと、的の真ん中に穴が開いた。
『あ、当たりました!』
ロー「ああ、そうだな」
当たった事に感動している恋歌は、ローと的を交互に見て嬉しそうにそわそわしている。
その姿が可愛いと思ったローに頭を撫でられていると、横から小さいため息が聞こえた。
「ったく、余計なことしてくれるわね」
『ローさんの教え方が上手だから当たったんです
実戦で皆さんのように使えるとも思わないですし…』
「当たり前よ
わたしがここまであてられるようになるまで何年かかったと思ってんのよ」
くるくると愛銃を回しているローラは、じろっと恋歌の傍らに立つローに視線を向ける。
「あんた面食いだったのね」
『え…そ、そういうわけじゃ…』
顔の整っているローを見て、どこか納得したような表情をするローラに、顔で好きになったわけではないと伝えるが、ローラは聞いてくれない。
「まぁあんたの恋愛事情なんかどうでもいいわ
一発当たったんならもう十分でしょ
早く行きなさい」
『わ、わかりました』
こんな色気も何もない場所にいる必要はないだろうと恋歌を追い払う仕草をすると、遠くで見守っていたカミラがローラに声をかけにきた。
ロー「いいのか?」
『あ、はい
ローラさんは…優しい人なので…』
ロー「優しい…?」
別の海賊団の男と一緒にいられる時間をちゃんと過ごせるように、追い払うような事をしてくれたことには気づいていた。
本当に恋歌を射撃で負かしたいのであれば、このまま勝負を持ちかけられていただろう。
不器用なローラの優しさを知っている恋歌は、優しいという言葉に疑問を持っているローの手を引いて、射撃場から出た。
「ええ、そうよ」
にやっと笑ったローラに呼ばれ、銃を投げられた恋歌は、やってみろと言われ、銃の使い方をローラに教わる。
練習をする事もできるので、ローラに習った通りに引き金を引くと、弾は出たが的には当たらなかった。
『む、難しいですね』
「あんたにもできない事あったのね」
『できない事の方が多いですよ』
ロー「なにしてんだ」
「(こいつ…たしかこの女の…)」
どうやったら当たるのかと銃口を覗きこんだりしていると、ローが声をかけてきた。
『終わったんですか?』
ロー「いや、まぁお前が待ってるのにやる理由がねぇからな
やりてぇのか?」
最初はクルーたちに誘われて参加したが、途中で恋歌が近くにいない事に気づいて切り上げてきた。
『ちょっとやってみたんですけど、銃を握ったのは初めてなので当たりませんでした』
ロー「お前ならすぐ扱えるようになる
構えてみろ」
『え?はい』
後ろに回って恋歌の肩に手を置き、構えている手にそっと手を添えてくる。
ロー「的から目を離すな
普通は衝撃で銃身がぶれるが、恋歌ならぶれずに撃てるはずだ」
目線を合わせるように少し屈んでアドバイスをしてくれるローの近すぎる距離にどきどきと心臓が煩く鳴り始めたが、練習用のただ立っているだけの的に照準を合わせる。
ロー「ど真ん中に当てたいなら場所はここから動かすな」
『はい』
銃を支えてくれていたローの手が離れ、そのまま引き金を引くと、的の真ん中に穴が開いた。
『あ、当たりました!』
ロー「ああ、そうだな」
当たった事に感動している恋歌は、ローと的を交互に見て嬉しそうにそわそわしている。
その姿が可愛いと思ったローに頭を撫でられていると、横から小さいため息が聞こえた。
「ったく、余計なことしてくれるわね」
『ローさんの教え方が上手だから当たったんです
実戦で皆さんのように使えるとも思わないですし…』
「当たり前よ
わたしがここまであてられるようになるまで何年かかったと思ってんのよ」
くるくると愛銃を回しているローラは、じろっと恋歌の傍らに立つローに視線を向ける。
「あんた面食いだったのね」
『え…そ、そういうわけじゃ…』
顔の整っているローを見て、どこか納得したような表情をするローラに、顔で好きになったわけではないと伝えるが、ローラは聞いてくれない。
「まぁあんたの恋愛事情なんかどうでもいいわ
一発当たったんならもう十分でしょ
早く行きなさい」
『わ、わかりました』
こんな色気も何もない場所にいる必要はないだろうと恋歌を追い払う仕草をすると、遠くで見守っていたカミラがローラに声をかけにきた。
ロー「いいのか?」
『あ、はい
ローラさんは…優しい人なので…』
ロー「優しい…?」
別の海賊団の男と一緒にいられる時間をちゃんと過ごせるように、追い払うような事をしてくれたことには気づいていた。
本当に恋歌を射撃で負かしたいのであれば、このまま勝負を持ちかけられていただろう。
不器用なローラの優しさを知っている恋歌は、優しいという言葉に疑問を持っているローの手を引いて、射撃場から出た。