ペ「はいよ

なんか欲しいものあったら言ってくれ」

『ありがとうございます』

ノンアルコールの飲み物を渡してくれ、ローに腰をがっちりつかまれている恋歌を気遣ってくれる。

ロー「恋歌、お前…」

『は、はい…///』

じーっと顔を見られている事に気づいて、顔を向けるとあまりにも至近距離だったので離れようとしたが、腰をつかまれている為離れられなかった。

唇の縁をなぞるように指でなぞり、くいっと顎を掬い上げる。

ロー「化粧、してんのか」

『あ、はい…少しだけ…』

艶々の唇を見て、唇が吸い寄せられそうになったが、残った理性でここでキスをすれば恋歌が嫌がると踏みとどまった。

ロー「可愛いな」

『あ、りがとう、ございます///』

照れた顔を見て思わず理性が切れそうになったが、息をはいてなんとか気持ちを落ち着かせた。

サボ「なぁ、あれさ、告白の必要あるか？」

エ「んー…あんな顔してる母ちゃん見た事ねぇな」

二「恋歌の話じゃ、あいつからは告白されているらしいけど、返事はしてないって言ってたから、今回はそれを言いに来たのよ」

サボ「いや…あの顔見たら伝える必要ないだろ…」

どう見てもらぶらぶな２人に、告白をわざわざする必要があるのかと疑問に思ったが、恋歌がけじめをつけたいと言うのであれば、それを見守りたい。

サボ「でも取り敢えず最悪の事態にはならなかったな」

エ「お前ちょっと期待してたろ」

サボ「ははっ、ばれた？」

二「何の話？」

サボ「んーん、なんでもねぇよ」

二「ちょ…！///」

誤魔化すようにニーナの頬に冗談で唇を寄せれば、顔をぐいぐいと遠ざけられている。

ロー「今日は１人じゃなかったんだな」

『あ、はい

この島に白ひげのみんなも来てます』

ロー「停泊はいつまでだ？」

『ログは4日程で溜まるとは聞いてます』

ロー「そうか…

じゃあ出航するまで傍にいろよ」

『…！！』

耳元に唇を寄せて囁くように言ってくる声に、背筋がぞわっとして思わず耳をおさえてしまった。

『わ、かりました…///』

ロー「酒も飲みたかったら飲め

これは飲みやすいはずだ」

『あ、ありがとうございます』

こんな騒がしい状況でいつローに話をしようかと考えているが二人きりになる方法が浮かばず、こうなったらお酒の勢いも大事かもしれないと、ローから渡されたジョッキを受け取った。