「え？火拳のエース…！？」

「なんで白ひげのクルーがここに…！？」

いきなり現れたエースに部屋の中がざわついているのがわかるが、エースの背中にいる恋歌にはまだ気づいていない様子。

エ「お楽しみのところすまねぇな

あんたらハートの海賊団でいいか？」

「あ、ああ

おれたちはそうだけど…」

エ「そうか！」

ロー「いきなりなんだ

おれたちになにか用か」

部屋の中にいるのがハートの海賊団だとわかったエースは、にかっと笑ったが、なぜ四皇のクルーがわざわざ自分たちに会いに来たのかと、船長であるローがエースに視線を向ける。

エ「…あんたが船長だな」

ロー「…ああ」

エ「ふーん、なぁ、こいつのことだよな？」

『う、うん…』

手配書や新聞で見た顔と同じ顔がそこにあり、振り向いて誰かに声をかけると、やっとローもエースの後ろに誰かがいる事に気づいた。

ロー「恋歌…」

『こ、こんばんは…』

そういえば恋歌は白ひげのクルーだったと、酒でいつもより少し鈍い頭を回転させ、今度はなぜこんなところにいるのかと疑問が浮かんだ。

サボ「お、こいつが例の奴か」

二「…こんなところでお酒なんてよく飲めるわね」

後から来たサボとニーナも部屋の中を覗き込むと、白ひげの有名なクルーが増えたことに部屋の中がざわついた。

だが、恋歌がいることで敵襲ではないという事はわかっている。

ロー「そろいもそろってなんだってんだ」

『あの…急に来てごめんなさい

みんなはわたしについてきてくれただけで…

ローさんに…会いに来たんです』

ロー「おれに…？」

今まで恋歌とローが会っていたのは、恋歌の目的地にルフィがいたり、桜姫としての仕事がある時だけで、わざわざローに会いに来たというのはこれが初めてだった。

部屋の中にはハートの海賊団と数人の美女がおり、ローの横にも美女が１人座っているのが見える。

ロー「おい、邪魔だ、この女退かせ」

ペ「アイアイ」

自分の横に座っていた女をペンギンに退けさせ、自分の横を開けて恋歌を呼ぶ。

ロー「あんたらも飲みたいならここで飲んでいけ」

エ「お！いいのか！」

サボ「じゃあお邪魔しまーす」

にこにこと笑いながらエースとサボはソファに座り、ニーナは苦手な雰囲気なのでサボに引っ付くようにして座った。

ロー「お前はこっちだ」

『はい、ありがとうございます』

ローの横に座った恋歌は、座った瞬間に腰に手を回され、ローとの距離はなくなった。

『あ、あの…///

手は…離してほしいです…///』

ロー「あ？いつも通りじゃねぇか」

家族がいる前で恥ずかしいので離してほしかったが、少し酔っているローはビンで酒を飲んでおり、話を聞いてくれる雰囲気ではない。

ロー「何か飲むか？」

『あ、はい』

ロー「ペンギン、アルコール入ってねぇやつなにか適当に頼んでやれ」

ペ「アイアイ」

エースとサボは持ち前の人当たりの良さですでにハートの海賊団と打ち解けており、ニーナもハートの海賊団の女性クルーと話をしている。