STAMPEDE
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しばらく無言の睨みあいが続いたが、仕方ないと息をはいた恋歌は、刀を取り出して握り締める。
『では、強制的に帰って頂きます』
ぶわっと自分の周りを舞う桜と一緒に、足に力をいれて飛び出そうとした瞬間、島の周りを囲っていた軍艦が順番に砲撃で破壊されていく。
『(…みんな)』
最悪の世代たちを先頭に、海賊たちの船が周りの軍艦への砲撃を開始した。
恋歌が近くにある軍艦は、ほとんど沈めているため船の数では圧倒的に海賊の方が上。
黄「…こりゃあ、厄介だねぇ」
まったくそう思っていなさそうな声音でふぅ、と息をはいた黄猿は両手を挙げた。
黄「わかったわかった
今回はバレットを回収できただけでもよしとするよ
バスターコールもほぼ君に止められちゃってるしね」
『…そうですか』
内心ほっとしている恋歌は、ひらひらと手を振って船に戻っていく黄猿を見送り、藤虎は軽くぺこりと頭を下げて立ち去っていった。
完全に2人が船に戻り、海軍が引き上げていくのを見て、刀をすべて元に戻し、近くの岩にもたれかかるように腰を下ろした。
『(…だめだ、こんなんじゃ)』
ふぅ、と息をはいて空を見上げていれば、こちらに走り寄ってくる音が聞こえ、そちらに視線を向ける。
ハン「恋歌様!!」
『わっ!』
むぎゅっと音が出そうなほど強く抱きしめられた恋歌は、豊満な胸に顔を埋められたので、窒息する前に腕を叩いて軽く離してもらった。
『久しぶりだね、ハンコック』
ハン「恋歌様がわらわの事を覚えてくださっている!?」
『え、普通でしょ』
今生に悔いなし、と照れているハンコックは、海岸付近で戦っていたらしく、周りをよく見れば海軍や海賊も関係なく男たちが石にされている。
ハン「恋歌様がおひとりで戦っておられると聞いて…なにかお手伝いが出来ればと思って参ったのですが…」
『そうなんだ
わざわざ来てくれてありがとう』
膝をついて横に座ってくれているハンコックの頭をぽん、と撫でると、ぷしゅうと音を立てて悶えている。
『(あー、そろそろやばい…)』
ロー「おい」
『ローさん…』
もう瞼が閉じそうという時、頭上から怒ったような声が聞こえ、視線を向ければ、息を切らせたローがハンコックを睨みつけていた。
ハン「なんじゃそなた、桜姫様に何用じゃ」
ロー「そいつが怪我をしてねぇか診る
そこを退け」
ハン「もし怪我をされておられるなら九蛇の船で診る
そなたの出る幕はない、この方に近寄るでない」
恋歌から遠ざけようとするハンコックと、恋歌の診察がしたいローは、ばちばちと睨みあいをしているが、どさ、という音に、その音がした方に視線を向けると、血相を変えたように2人とも膝をつけた。
ロー「おい恋歌!!
お前どこか怪我を…!」
ハン「恋歌様!!」
ローが恋歌の身体を抱えて起こし、軽く揺すってみるが反応はない。
ロー「(見たとこ外傷はねぇし、まともに攻撃を受けてるところも見てねぇ
なにか別の原因が…)」
怪我が原因ではないはずと、急いで自分の船に戻ろうとした瞬間、しゅん、と軽い音を立てて恋歌の変装が解けた。
そして仮面が外れた顔を見れば、すぅすぅと静かに寝息を立てて眠っていた。
ハン「眠って…おられるだけ…」
ロー「…ああ」
その顔を見て、いがみ合う気が薄れ、素顔を見られないうちに、ローが恋歌を抱えてポーラータング号へと運んだ。
『では、強制的に帰って頂きます』
ぶわっと自分の周りを舞う桜と一緒に、足に力をいれて飛び出そうとした瞬間、島の周りを囲っていた軍艦が順番に砲撃で破壊されていく。
『(…みんな)』
最悪の世代たちを先頭に、海賊たちの船が周りの軍艦への砲撃を開始した。
恋歌が近くにある軍艦は、ほとんど沈めているため船の数では圧倒的に海賊の方が上。
黄「…こりゃあ、厄介だねぇ」
まったくそう思っていなさそうな声音でふぅ、と息をはいた黄猿は両手を挙げた。
黄「わかったわかった
今回はバレットを回収できただけでもよしとするよ
バスターコールもほぼ君に止められちゃってるしね」
『…そうですか』
内心ほっとしている恋歌は、ひらひらと手を振って船に戻っていく黄猿を見送り、藤虎は軽くぺこりと頭を下げて立ち去っていった。
完全に2人が船に戻り、海軍が引き上げていくのを見て、刀をすべて元に戻し、近くの岩にもたれかかるように腰を下ろした。
『(…だめだ、こんなんじゃ)』
ふぅ、と息をはいて空を見上げていれば、こちらに走り寄ってくる音が聞こえ、そちらに視線を向ける。
ハン「恋歌様!!」
『わっ!』
むぎゅっと音が出そうなほど強く抱きしめられた恋歌は、豊満な胸に顔を埋められたので、窒息する前に腕を叩いて軽く離してもらった。
『久しぶりだね、ハンコック』
ハン「恋歌様がわらわの事を覚えてくださっている!?」
『え、普通でしょ』
今生に悔いなし、と照れているハンコックは、海岸付近で戦っていたらしく、周りをよく見れば海軍や海賊も関係なく男たちが石にされている。
ハン「恋歌様がおひとりで戦っておられると聞いて…なにかお手伝いが出来ればと思って参ったのですが…」
『そうなんだ
わざわざ来てくれてありがとう』
膝をついて横に座ってくれているハンコックの頭をぽん、と撫でると、ぷしゅうと音を立てて悶えている。
『(あー、そろそろやばい…)』
ロー「おい」
『ローさん…』
もう瞼が閉じそうという時、頭上から怒ったような声が聞こえ、視線を向ければ、息を切らせたローがハンコックを睨みつけていた。
ハン「なんじゃそなた、桜姫様に何用じゃ」
ロー「そいつが怪我をしてねぇか診る
そこを退け」
ハン「もし怪我をされておられるなら九蛇の船で診る
そなたの出る幕はない、この方に近寄るでない」
恋歌から遠ざけようとするハンコックと、恋歌の診察がしたいローは、ばちばちと睨みあいをしているが、どさ、という音に、その音がした方に視線を向けると、血相を変えたように2人とも膝をつけた。
ロー「おい恋歌!!
お前どこか怪我を…!」
ハン「恋歌様!!」
ローが恋歌の身体を抱えて起こし、軽く揺すってみるが反応はない。
ロー「(見たとこ外傷はねぇし、まともに攻撃を受けてるところも見てねぇ
なにか別の原因が…)」
怪我が原因ではないはずと、急いで自分の船に戻ろうとした瞬間、しゅん、と軽い音を立てて恋歌の変装が解けた。
そして仮面が外れた顔を見れば、すぅすぅと静かに寝息を立てて眠っていた。
ハン「眠って…おられるだけ…」
ロー「…ああ」
その顔を見て、いがみ合う気が薄れ、素顔を見られないうちに、ローが恋歌を抱えてポーラータング号へと運んだ。