口論の後すぐに警察と救急車が到着し、怪我をした3人は病院に送られることになった。


『明日お見舞いに行くからね』

焦「ああ」

いろいろ聞きたそうだったが、警察に急かされしぶしぶ病院に搬送されていった。

『さてと、もう終わりでいいですよね』

エ「ああ」

グ「ちょっと待ったお嬢さん」

泊まっているホテルに帰ろうと思いホテルの方に足を向けるとなぜかグラントリノが引き留めてきた。

『なんでしょうか』

グ「お前さん・・・本当にただの教師か？」

じっと怪しむような目で見てくるグラントリノににこっと笑ってはい、と言う。

『雄英高校1-A副担任の相澤恋歌です

緑谷君の職場体験先のグラントリノさんですよね

緑谷君をお願いします』

グ「・・・・ああ」

では、と立ち去る恋歌は個性を使ったことで少し眠いのかあくびをしながら帰って行った。








グ「轟よぉ・・・」

エ「なんでしょう」

グ「おまえさんに言い返すなんてあの子何者だ？」

エ「・・・・・・ザコ個性の普通の少女ですよ」

グ「(そりゃねぇだろ・・・

あの気迫の中たった一人だけすぐに攻撃できるように構えてやがったんだ・・・)」













事件のあった次の日の保須総合病院に恋歌はお見舞いに来ていた。

今日は依頼されたステインも逮捕されたので私服で来ている。

空いている飯田の横のベッドに腰掛けながらみんなと話をしている。

『みんな命あってなによりだね』

3人とも包帯でぐるぐる巻きではあるが、今のところ命に別状はないらしい。

焦「ああ」

緑「なんか・・・戦闘中いろいろ邪魔しちゃってすいませんでした」

『大丈夫！！

あの狭い路地じゃ私も全力出せなかったし、むしろみんないてくれて助かったよ』

(((あれで全力じゃない！？)))

助けてくれてありがとうと笑う恋歌に少し怖くなったが、本質は優しいのを知っている。

素直にありがとうと言われて3人とも嬉しくなった。

焦「そんなことより・・・聞きたいことがある」

聞かれるであろう内容はわかっている。

だが、

『わかってるよ

でも先に話をしたい人がいるみたい』

焦「話をしたい人？」

グ「おお

起きてるな怪我人共！」

焦凍が首を傾げればぞろぞろとグラントリノ・マニュアル・保須警察署長が入ってくる。