7話
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ずっと避けられていた恋歌の個性の話。
いつも聞けば悲しそうな顔をするから恋歌が話してくれるまで待っていようと思っていた内容だった。
『私の個性は抱きしめた相手の心を落ち着かせる事が出来る
たったそれだけ・・・
ヒーローには・・・向いてない・・・』
焦「けどそれだったら災害にあった人のケアとか・・・」
『私のキャパは5人
5人に使えば私は強制的に眠りに入る
たった5人にしか使えないのに・・・どこに使うっていうの・・・』
何かを耐えるように恋歌も焦凍の背中の服を強く握りしめる。
『私は焦凍君がうらやましかった・・・
こんな個性で雄英に通ったって私は強い個性の人には勝てない・・・
そんな力があるのに使わないなんて・・・私はずるいなって思うよ・・・』
恋歌が泣いていると気づいたのは声が変わったからだ。
一度も焦凍の前で泣いたことなどない恋歌が泣いている。
『兄さんもすごいヒーローなのに私はなれないの
けど・・・私は焦凍君の傍にいたくて頑張ったつもりだった・・・』
焦「・・・・・」
『個性が戦いで使えない私はせめてみんなと戦えるように鍛えてもらった』
焦「(それがこの間の近接戦闘か・・・)」
『私は個性が使えなくても焦凍君やみんなを必ず守るから・・・!
焦凍君はあなたの力で焦凍君しかなれないヒーローになってほしい』
焦「(・・・恋歌にここまで言わせて意地を張るのか、俺は)」
好きな人を泣かせてまで守りたい誓約だっただろうか。
父親が憎いのは変わらないし、過去は変えられない。
けれど焦凍もけじめをつける必要がある。
抱きしめていた手を離し、恋歌の顔を見るとぽろぽろと涙が絶え間なく流れている。
それを服の袖で拭ってやる。
焦「・・・恋歌悪かった
だが俺も俺なりの考えがある
けじめをちゃんとつけるからもう少し待ってくれないか?」
『けじめ・・・?』
焦「ああ
今度お母さんに会いに行ってくる」
『!!
お母さんに・・・』
焦「ここまで恋歌に言われて情けないと思うけどちゃんと向き合ってみる」
『うん!』
焦凍の出した答えは恋歌には十分すぎるものだった。
ヒーローになるためにはいずれ乗り越えないといけない壁。
それを超えようとしてくれるだけで嬉しい。
焦「ありがとう
やっぱり俺は恋歌のことが好きだ
個性を知ってもそれはかわらない」
『焦凍君・・・』
焦「ところでこれで恋歌が俺を拒否する理由がなくなったわけなんだが」
『え・・・』
確かに考えてみれば断った理由は中学生であること、恋歌の個性を知らない事だ。
焦「改めて俺と付き合ってくれないか?」
焦凍からの再度の告白。
個性を知ってもヒーローに向いてないなど言わず、あっさり受け入れてくれた。
けれど・・・
『えと・・・
ごめんなさい
私もけじめを・・・つけさせてほしい人がいるの・・・』
焦「俺と付き合うのにか?」
少し自信のあった焦凍は断られて少し驚いている。
少なくとも特別な部類には入っていると思っていたのに。
『うん・・・
ちゃんと話せる時が来たら言うから・・・
もう少し待っててほしい』
自分も左を使うことにけじめを付けさせてほしいと言ったばかりで、恋歌だけけじめをつける時間を与えないというのはおかしい。
焦「わかった
待ってる」
『ありがとう』
脈がないということではなさそうなので焦凍は待つことにした。
いつも聞けば悲しそうな顔をするから恋歌が話してくれるまで待っていようと思っていた内容だった。
『私の個性は抱きしめた相手の心を落ち着かせる事が出来る
たったそれだけ・・・
ヒーローには・・・向いてない・・・』
焦「けどそれだったら災害にあった人のケアとか・・・」
『私のキャパは5人
5人に使えば私は強制的に眠りに入る
たった5人にしか使えないのに・・・どこに使うっていうの・・・』
何かを耐えるように恋歌も焦凍の背中の服を強く握りしめる。
『私は焦凍君がうらやましかった・・・
こんな個性で雄英に通ったって私は強い個性の人には勝てない・・・
そんな力があるのに使わないなんて・・・私はずるいなって思うよ・・・』
恋歌が泣いていると気づいたのは声が変わったからだ。
一度も焦凍の前で泣いたことなどない恋歌が泣いている。
『兄さんもすごいヒーローなのに私はなれないの
けど・・・私は焦凍君の傍にいたくて頑張ったつもりだった・・・』
焦「・・・・・」
『個性が戦いで使えない私はせめてみんなと戦えるように鍛えてもらった』
焦「(それがこの間の近接戦闘か・・・)」
『私は個性が使えなくても焦凍君やみんなを必ず守るから・・・!
焦凍君はあなたの力で焦凍君しかなれないヒーローになってほしい』
焦「(・・・恋歌にここまで言わせて意地を張るのか、俺は)」
好きな人を泣かせてまで守りたい誓約だっただろうか。
父親が憎いのは変わらないし、過去は変えられない。
けれど焦凍もけじめをつける必要がある。
抱きしめていた手を離し、恋歌の顔を見るとぽろぽろと涙が絶え間なく流れている。
それを服の袖で拭ってやる。
焦「・・・恋歌悪かった
だが俺も俺なりの考えがある
けじめをちゃんとつけるからもう少し待ってくれないか?」
『けじめ・・・?』
焦「ああ
今度お母さんに会いに行ってくる」
『!!
お母さんに・・・』
焦「ここまで恋歌に言われて情けないと思うけどちゃんと向き合ってみる」
『うん!』
焦凍の出した答えは恋歌には十分すぎるものだった。
ヒーローになるためにはいずれ乗り越えないといけない壁。
それを超えようとしてくれるだけで嬉しい。
焦「ありがとう
やっぱり俺は恋歌のことが好きだ
個性を知ってもそれはかわらない」
『焦凍君・・・』
焦「ところでこれで恋歌が俺を拒否する理由がなくなったわけなんだが」
『え・・・』
確かに考えてみれば断った理由は中学生であること、恋歌の個性を知らない事だ。
焦「改めて俺と付き合ってくれないか?」
焦凍からの再度の告白。
個性を知ってもヒーローに向いてないなど言わず、あっさり受け入れてくれた。
けれど・・・
『えと・・・
ごめんなさい
私もけじめを・・・つけさせてほしい人がいるの・・・』
焦「俺と付き合うのにか?」
少し自信のあった焦凍は断られて少し驚いている。
少なくとも特別な部類には入っていると思っていたのに。
『うん・・・
ちゃんと話せる時が来たら言うから・・・
もう少し待っててほしい』
自分も左を使うことにけじめを付けさせてほしいと言ったばかりで、恋歌だけけじめをつける時間を与えないというのはおかしい。
焦「わかった
待ってる」
『ありがとう』
脈がないということではなさそうなので焦凍は待つことにした。