はい、できたよ。と返された携帯のアドレス帳に恋歌の名前が入っており、恋歌の携帯には焦凍君と入っている。

それだけで嬉しそうに目を輝かせる焦凍は大事そうに携帯をポケットにしまった。

『何かあれば連絡してきてね

いつでも出れるとは限らないけど連絡してくれるのはいつでもいいから』

焦「わかった！！」

『じゃあもうお家に入りな

また会えるから』

最後に頭を何度か撫でてくすぐったそうに笑う焦凍を玄関に入るまで見送った。

























『個性使っちゃったけど黙ってればわかんないよね』

眠たー、とあくびをしながら兄の待つアパートに足を向けた。

『(”轟”ってどこかで聞いた事あると思ったらエンデヴァーさんか

あの子は英才教育でもされてるのかな

強い個性も持ってしまえばそれはそれでつらいんだねー)』

全くヒーロー向きではない自分の個性と№2が英才教育を施すほどの個性を持った少年。


一度エンデヴァーを見た事があるが、オールマイトを超えられないライバルとして見ているのが伝わった。

『(自分にできないことを息子に、か

あの子は悪い子じゃなさそうだしまぁいいか)』

先ほどの少し遅くなるという連絡に対して返信が来ているのを返しながら帰路につく。


その後ろ姿を無表情でみつめるエンデヴァーがいるのを知らずに。