24話
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観客席について、恋歌はエンデヴァーにそっと席に降ろされ、刀はオールマイトが横の席に立てかけてくれた。
『(なんというか・・・申し訳ない・・・)』
元№1ヒーローに荷物持ちをさせ、現№1ヒーローに運ばれた今の状況は申し訳ないという気持ちでいっぱいになった。
プレゼント・マイクは余計な事は言わないでおこうといつもは騒がしい口を閉じている。
講習が始まる前にエンデヴァーが焦凍に対して激励(?)をしてしまったので、エンデヴァーやオールマイトが来ていることが講習を受けている生徒たちにばれてしまった。
一瞬それで騒がしくなったが、目良が続きを話し始めたので騒がしさはなくなった。
そしてギャングオルカの発現によりさらに空気がピリッとしたものになる。
実力は申し分ない焦凍、爆豪、夜嵐はギャングオルカに個別に指導され、特別な試練を与えられることになった。
”協力して子どもらの心を掌握せよ”という課題で、扉から現れたのは間瀬垣小学校の児童たち。
先生の言う事をまったく聞く様子のない児童たちは、好き勝手に行動を始める。
プ「こーいうの見てっと恋歌は大人しいもんだったよなぁ」
『そうですか?』
恋歌が小学生の頃どんな子だったのかを知っているプレゼント・マイクは騒いでいる児童たちを見て、横に座っている過去の恋歌を思い出す。
相澤の家に行った時に初めて見た恋歌は、人見知りをせずよく笑う子だった。
本当に無愛想な相澤の妹かと疑ったほど。
プ「大きくなったもんだよなぁ
俺今親の気分」
ほっこりしながら優しそうに笑うプレゼント・マイクも恋歌の事は妹のように可愛がっている。
大切な親友の妹で、小さなころから知っている女の子。
その子が今では成人し、プロの仕事にまで行けるようになった。
プ「月日が経つのは早いよなぁ・・・」
『そうですね
ひざしさんは昔から変わらないですけど』
プ「そうか?」
児童たちにもみくちゃにされている生徒たちを見ながら、恋歌は楽しそうに笑っている。
プ「(・・・・・よし)」
エンデヴァーとオールマイトが全く話さず、気まずい空気が流れる中恋歌の視線の先を見て、プレゼント・マイクは勢いよく立ち上がった。
プ「MC魂が限界を迎えた!!!」
『(びっくりした・・・)』
BGMと実況がない催しは宿るソウルはないと高らかに宣言するプレゼント・マイクは、恋歌を脇に抱えてダッシュで観客席を後にした。
プレゼント・マイクが実況席(?)に座り実況を始める。
恋歌はその辺にあった予備の椅子を出されて机からはみ出すように座らされた。
一応講習なので実況はほどほどにと言われたプレゼント・マイクは担任の先生にどのようにしてほしいかを問う。
話を聞けば完璧に先生側に心を閉ざしてしまった児童たちに真っ直ぐな心を取り戻させてやってほしいということだった。
しかし、爆豪は暴力で解決しようとするし、夜嵐は児童たちに言い負かされ、焦凍は自己紹介のような語りをしてしまい児童たちにつまらないと総スカン。
『・・・なかなか手ごわそうですね』
プ「・・・いやいや
恋歌手本見せてやれよ」
『え・・・』
プ「このレットーセーども!!
優秀な恋歌が手本見せてやるってよ!!
よーく見とけ!」
『ちょっと・・・!』
児童たちにまるで相手にされていない生徒たちを見て、プレゼント・マイクは恋歌に無茶な振りをしてきた。
恋歌の存在すら気づいていなかった児童たちが、一斉に恋歌を見て何をしてくるのかと期待と侮辱を含んだ目で見つめてくる。
プ「ほれ、俺たち教員は違うってとこ見せてやれ」
『・・・大したことはできませんからね』
小さくため息をついて、椅子から立ち上がり焦凍に手招きをする。
焦「なんだ?」
『氷出してもらってもいい?』
焦「それは構わねぇが・・・・
怪我は大丈夫なのか?」
『大丈夫』
観客席に置いてきた刀を1本だけエンデヴァーに投げてもらい、児童たちに身体を向ける。
『なにか好きなものはある?
ヒーローでも人でも建物でもなんでも』
「オールマイト!!」
「お城!!」
「俺もオールマイト!!」
「お花!!」
男子側からはオールマイトという意見が多いが、女子側からはメルヘンな言葉が飛び交っている。
『よし、じゃあまずは3mぐらいの氷出してくれる?』
焦「わかった」
恋歌の倍ぐらいある氷を出して下がっていて欲しいと言われたため数歩下がる。
児童たちは何が始まるのかと恋歌の後ろ姿をじっと見つめる。
ギャングオルカも一旦講習を中止して、何をするのかを見守っている。
刀を右腰にさして左手で柄を握り、深呼吸をする。
『いきます』
静かな室内にきん、と刀を抜いた音が聞こえががががが、と氷が削られる音が数秒続き、最後にかちんという刀をしまう音が聞こえた。
「お、おお・・・!!」
『等身大オールマイトです』
焦「・・・・・」
爆「・・・・・」
ぽかんとしている児童たちは先ほどまでただの氷の塊だったものが、憧れのヒーローオールマイトの形に変わった事に驚いている。
恋歌の剣術の腕を知っている焦凍と爆豪は小さくため息をついて、怪我をしているのに無茶をしているのではと心配になった。
現「なにあれー
急なオールマイトやば」
夜「恋歌先生さすがです!!」
『次、お城だよね
どんなのがいいの?』
男子たちはオールマイトの氷像に群がっている為、今度は女子たちの好きなものを出してあげる番だと、どんなお城がいいのかを聞く。
全員意見はばらばらだったが、最終的に恋歌が何とかすると言い、焦凍に先ほどより大きめの氷を出してもらう。
『よし、じゃあいきます』
またきん、という刀を抜いた音の後に今度は先ほどより長くががががががという氷を削る音が響き渡り、数秒後にかちんという刀をしまう音が聞こえた。
『こんなもんかな』
要望に合っているかわからないが、取り合えず振り向くと女子たちはきらきらとした目でお城を見ている。
「は、入れるの?」
『もちろん』
お城の中に入れるかを確認してきたので、頷くと勢いよく中に入って行った。
焦「相変わらずすげぇな」
『焦凍君の氷がないとできないことだよ
私ひとりじゃできない事
私と焦凍君でこんなに喜んでもらえたんだから、4人の個性を合わせればもっと喜んでもらえるはずだよ』
焦「・・・そうだな」
恋歌のは個性ではない。
しかしここにいる4人は素晴らしい個性の持ち主で、使い方によっては人を助けるだけではなく子どもも喜ばせることができる。
『(なんというか・・・申し訳ない・・・)』
元№1ヒーローに荷物持ちをさせ、現№1ヒーローに運ばれた今の状況は申し訳ないという気持ちでいっぱいになった。
プレゼント・マイクは余計な事は言わないでおこうといつもは騒がしい口を閉じている。
講習が始まる前にエンデヴァーが焦凍に対して激励(?)をしてしまったので、エンデヴァーやオールマイトが来ていることが講習を受けている生徒たちにばれてしまった。
一瞬それで騒がしくなったが、目良が続きを話し始めたので騒がしさはなくなった。
そしてギャングオルカの発現によりさらに空気がピリッとしたものになる。
実力は申し分ない焦凍、爆豪、夜嵐はギャングオルカに個別に指導され、特別な試練を与えられることになった。
”協力して子どもらの心を掌握せよ”という課題で、扉から現れたのは間瀬垣小学校の児童たち。
先生の言う事をまったく聞く様子のない児童たちは、好き勝手に行動を始める。
プ「こーいうの見てっと恋歌は大人しいもんだったよなぁ」
『そうですか?』
恋歌が小学生の頃どんな子だったのかを知っているプレゼント・マイクは騒いでいる児童たちを見て、横に座っている過去の恋歌を思い出す。
相澤の家に行った時に初めて見た恋歌は、人見知りをせずよく笑う子だった。
本当に無愛想な相澤の妹かと疑ったほど。
プ「大きくなったもんだよなぁ
俺今親の気分」
ほっこりしながら優しそうに笑うプレゼント・マイクも恋歌の事は妹のように可愛がっている。
大切な親友の妹で、小さなころから知っている女の子。
その子が今では成人し、プロの仕事にまで行けるようになった。
プ「月日が経つのは早いよなぁ・・・」
『そうですね
ひざしさんは昔から変わらないですけど』
プ「そうか?」
児童たちにもみくちゃにされている生徒たちを見ながら、恋歌は楽しそうに笑っている。
プ「(・・・・・よし)」
エンデヴァーとオールマイトが全く話さず、気まずい空気が流れる中恋歌の視線の先を見て、プレゼント・マイクは勢いよく立ち上がった。
プ「MC魂が限界を迎えた!!!」
『(びっくりした・・・)』
BGMと実況がない催しは宿るソウルはないと高らかに宣言するプレゼント・マイクは、恋歌を脇に抱えてダッシュで観客席を後にした。
プレゼント・マイクが実況席(?)に座り実況を始める。
恋歌はその辺にあった予備の椅子を出されて机からはみ出すように座らされた。
一応講習なので実況はほどほどにと言われたプレゼント・マイクは担任の先生にどのようにしてほしいかを問う。
話を聞けば完璧に先生側に心を閉ざしてしまった児童たちに真っ直ぐな心を取り戻させてやってほしいということだった。
しかし、爆豪は暴力で解決しようとするし、夜嵐は児童たちに言い負かされ、焦凍は自己紹介のような語りをしてしまい児童たちにつまらないと総スカン。
『・・・なかなか手ごわそうですね』
プ「・・・いやいや
恋歌手本見せてやれよ」
『え・・・』
プ「このレットーセーども!!
優秀な恋歌が手本見せてやるってよ!!
よーく見とけ!」
『ちょっと・・・!』
児童たちにまるで相手にされていない生徒たちを見て、プレゼント・マイクは恋歌に無茶な振りをしてきた。
恋歌の存在すら気づいていなかった児童たちが、一斉に恋歌を見て何をしてくるのかと期待と侮辱を含んだ目で見つめてくる。
プ「ほれ、俺たち教員は違うってとこ見せてやれ」
『・・・大したことはできませんからね』
小さくため息をついて、椅子から立ち上がり焦凍に手招きをする。
焦「なんだ?」
『氷出してもらってもいい?』
焦「それは構わねぇが・・・・
怪我は大丈夫なのか?」
『大丈夫』
観客席に置いてきた刀を1本だけエンデヴァーに投げてもらい、児童たちに身体を向ける。
『なにか好きなものはある?
ヒーローでも人でも建物でもなんでも』
「オールマイト!!」
「お城!!」
「俺もオールマイト!!」
「お花!!」
男子側からはオールマイトという意見が多いが、女子側からはメルヘンな言葉が飛び交っている。
『よし、じゃあまずは3mぐらいの氷出してくれる?』
焦「わかった」
恋歌の倍ぐらいある氷を出して下がっていて欲しいと言われたため数歩下がる。
児童たちは何が始まるのかと恋歌の後ろ姿をじっと見つめる。
ギャングオルカも一旦講習を中止して、何をするのかを見守っている。
刀を右腰にさして左手で柄を握り、深呼吸をする。
『いきます』
静かな室内にきん、と刀を抜いた音が聞こえががががが、と氷が削られる音が数秒続き、最後にかちんという刀をしまう音が聞こえた。
「お、おお・・・!!」
『等身大オールマイトです』
焦「・・・・・」
爆「・・・・・」
ぽかんとしている児童たちは先ほどまでただの氷の塊だったものが、憧れのヒーローオールマイトの形に変わった事に驚いている。
恋歌の剣術の腕を知っている焦凍と爆豪は小さくため息をついて、怪我をしているのに無茶をしているのではと心配になった。
現「なにあれー
急なオールマイトやば」
夜「恋歌先生さすがです!!」
『次、お城だよね
どんなのがいいの?』
男子たちはオールマイトの氷像に群がっている為、今度は女子たちの好きなものを出してあげる番だと、どんなお城がいいのかを聞く。
全員意見はばらばらだったが、最終的に恋歌が何とかすると言い、焦凍に先ほどより大きめの氷を出してもらう。
『よし、じゃあいきます』
またきん、という刀を抜いた音の後に今度は先ほどより長くががががががという氷を削る音が響き渡り、数秒後にかちんという刀をしまう音が聞こえた。
『こんなもんかな』
要望に合っているかわからないが、取り合えず振り向くと女子たちはきらきらとした目でお城を見ている。
「は、入れるの?」
『もちろん』
お城の中に入れるかを確認してきたので、頷くと勢いよく中に入って行った。
焦「相変わらずすげぇな」
『焦凍君の氷がないとできないことだよ
私ひとりじゃできない事
私と焦凍君でこんなに喜んでもらえたんだから、4人の個性を合わせればもっと喜んでもらえるはずだよ』
焦「・・・そうだな」
恋歌のは個性ではない。
しかしここにいる4人は素晴らしい個性の持ち主で、使い方によっては人を助けるだけではなく子どもも喜ばせることができる。