23話
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恋歌の身体が貫かれなかったことに治崎は一瞬驚きの表情を浮かべていたが、すぐに次の攻撃をするために再度地形変形を行う。
その地形変形の棘が恋歌とナイトアイに当たりより早く、緑谷が間一髪のところで戻ってきて、地面を力技で踏み抜いて狙いを逸らす。
治「増援(おまえら)が来て事態が悪化していること気づいているだろう
諦めろ
俺の言った通りになるだけだ全員死ぬ」
緑「そんな事にはさせない!!
そう決まっていたとしても!
その未来を捻じ曲げる!!」
緑谷が治崎に単身殴りこんでいき、戦闘が始まる。
『(まだ動ける・・・私が出来る事は最後まで戦場に立ち続ける事・・・)』
振るえる腕を動かして脇差を抜き、腹部に食い込んでいるものを斬って身動きが取れるようにする。
『(貫かれてはいないから大丈夫だけど・・・これは”中”が傷ついたね)』
ごほっ、とひとつ咳をすると血の味がした。
足も動かせない事はないが、一歩踏み出すたびに激痛が走る。
緑谷の元に行こうとしたが、先に腹部に岩が刺さったままのナイトアイを何とかしていこうと、岩を斬って体は自由に出来る様にした。
『すいません・・・
これ以上は私にはどうにもできません・・・』
ナ「いや・・・ありがとう」
互いに言葉を交わすだけの余裕はほとんどない。
恋歌は戦っている緑谷の元に行くためにナイトアイに背中を向けると、小さな声で呼び止められる。
ナ「行くと君も緑谷も・・・死ぬ
そう視えた」
ナイトアイの個性は未来予知。
その個性の持ち主が死ぬと言えば、死ぬのだろうと思う。
けれど・・・
『ここで行かなくて・・・緑谷君が死んでしまったら
それこそ・・・私は自分を許せなくて・・・死ぬほど後悔します』
何の為にこの作戦に参加したのか、何の為に強くなろうと思ったのか、何の為に最後まで立ち上がるのか。
死ぬためではない。
守るために。
『それに・・・必ず帰ると約束した人がいます
だから私も緑谷君も死にません』
それだけ言って、恋歌は痛みの走る足を動かして、緑谷に加勢に行く。
緑「余計なお世話だとしても!!
君は泣いてるじゃないか!!」
いつの間にか治崎の声でルミリオンの元から戻ってきた壊理は、自分の意思で治崎の元に戻ろうとしている。
緑「誰も死なせない!!
君を救ける!!」
緑谷が再度壊理を助けると宣言した直後、天井が割れそこからリューキュウ、麗日、蛙吹、最初の門のところにいた敵が落ちてきた。
緑「リューキュウ!!
2人とも!!」
『緑谷君!エリちゃんを!!
私は抱えられない!』
緑「!!
はい!」
いいタイミングで落ちてきてくれたため、治崎に少し隙ができる。
緑谷に声をかけて壊理の元に行かせ、恋歌は治崎に攻撃を仕掛ける為に走り出す。
緑「ナイトアイの保護頼む!!」
蛙吹と麗日にそう声をかけ緑谷は壊理の元へ。
しかしその手が届く前に地形変形で壊理の体は下から跳ね飛ばされ治崎の手に。
『上に・・・!!』
緑「させるかぁ!!」
地面を持ち上げてリューキュウ達が落ちてきた穴から出ようとするのを2人で追いかける。
みしみし鳴る音がどんどん大きくなってはいるが、治崎のいる岩に向かって抜刀する。
『(これも壊れないほど・・・!!)』
緑「恋歌先生・・・!?」
全力で抜刀したつもりだったのだが、岩は少しヒビは入ったが斬れなかった。
緑谷も異変を感じたが、ぐっとこらえて壊理に手を伸ばす。
そして爆風とともに巻き上げられてきたルミリオンのマントを壊理が無意識に掴んだ。
緑「もう・・・離さないよ」
壊理が緑谷に抱き着いてきた直後、治崎が壊理に手を伸ばしてきた。
治「返せ!」
『させ・・ない!』
岩を砕くことはできなくとも腕ぐらいは弾けるはずだと伸ばしている治崎の腕に向かって一度抜刀をする。
ばちん、と弾かれた治崎はぎろっと恋歌を睨んで先に恋歌に棘を放ってきた。
緑「恋歌先生ダメだ!!」
それを避けながら緑谷の前に出て、治崎を蹴りあげようとした瞬間、ものすごい力で引っ張り上げられ数分ぶりに太陽の光を浴びた。
『な、に・・・?』
緑谷に背中の服を掴まれているのはわかるが、何がどうなってここまで来たのかわからない。
地面に降り立った緑谷ですら今起こった事が信じられないと言う顔をしている。
緑「怪我も治ってる・・・」
ちらっと恋歌を見るが恋歌の怪我は治っているようには見えない。
緑「君の・・・力なの・・・?」
恋歌と緑谷の違いは壊理に直接触っていたか触っていなかったか。
緑「何だ今度は身体が・・・内側から引っ張られてるみたいな・・・!」
治「力を制御できていないんだ
拍子で発動できたものの止め方がわからないんだろう壊理!」
治崎が先ほどリューキュウが倒した敵と融合して地下から出てきた。
治「人間を巻き戻す、それが壊理だ
使いようによっては人を猿にまで戻す事すら可能だろう
そのまま抱えていては消滅するぞ
触れる者すべてが「無」へと巻き戻される
呪われてるんだよそいつの個性は
俺に渡せ
分解するしか止める術はない!」
壊理の個性の話を聞いた緑谷はルミリオンのマントで壊理を自分の背に背負って結ぶ。
緑「絶対やだ
そっか・・・足が折れた瞬間に・・・痛みよりも早く・・・折れる前に戻してくれてたんだね・・・
とっても優しい個性じゃないか」
言われたことのない言葉に、壊理は涙を流しながら驚いた表情をする。
『そうだね・・・
エリちゃん・・・私もいいかな?』
笑って動かしにくい手を壊理に差し出すと、ゆっくりとだがきゅっと手を握りしめてくれた。
握られた直後に身体が引っ張られる感覚がしたが、痛みがどんどん引いていくのがわかる。
『ありがとう
緑谷君の言った通りあなたは優しい子だね
必ず助けるよ』
時間的に余裕もないので全快とまではいかなかったが、随分と身体は軽くなった。
お礼を言われることも初めてだったのかさらに涙をこぼす壊理の頭を撫でてやり、安心させるために笑いかける。
『最後だよ、緑谷君
必ず勝つ
勝って・・・エリちゃんと一緒にみんなのところに帰ろう』
緑「はい!!」
その地形変形の棘が恋歌とナイトアイに当たりより早く、緑谷が間一髪のところで戻ってきて、地面を力技で踏み抜いて狙いを逸らす。
治「増援(おまえら)が来て事態が悪化していること気づいているだろう
諦めろ
俺の言った通りになるだけだ全員死ぬ」
緑「そんな事にはさせない!!
そう決まっていたとしても!
その未来を捻じ曲げる!!」
緑谷が治崎に単身殴りこんでいき、戦闘が始まる。
『(まだ動ける・・・私が出来る事は最後まで戦場に立ち続ける事・・・)』
振るえる腕を動かして脇差を抜き、腹部に食い込んでいるものを斬って身動きが取れるようにする。
『(貫かれてはいないから大丈夫だけど・・・これは”中”が傷ついたね)』
ごほっ、とひとつ咳をすると血の味がした。
足も動かせない事はないが、一歩踏み出すたびに激痛が走る。
緑谷の元に行こうとしたが、先に腹部に岩が刺さったままのナイトアイを何とかしていこうと、岩を斬って体は自由に出来る様にした。
『すいません・・・
これ以上は私にはどうにもできません・・・』
ナ「いや・・・ありがとう」
互いに言葉を交わすだけの余裕はほとんどない。
恋歌は戦っている緑谷の元に行くためにナイトアイに背中を向けると、小さな声で呼び止められる。
ナ「行くと君も緑谷も・・・死ぬ
そう視えた」
ナイトアイの個性は未来予知。
その個性の持ち主が死ぬと言えば、死ぬのだろうと思う。
けれど・・・
『ここで行かなくて・・・緑谷君が死んでしまったら
それこそ・・・私は自分を許せなくて・・・死ぬほど後悔します』
何の為にこの作戦に参加したのか、何の為に強くなろうと思ったのか、何の為に最後まで立ち上がるのか。
死ぬためではない。
守るために。
『それに・・・必ず帰ると約束した人がいます
だから私も緑谷君も死にません』
それだけ言って、恋歌は痛みの走る足を動かして、緑谷に加勢に行く。
緑「余計なお世話だとしても!!
君は泣いてるじゃないか!!」
いつの間にか治崎の声でルミリオンの元から戻ってきた壊理は、自分の意思で治崎の元に戻ろうとしている。
緑「誰も死なせない!!
君を救ける!!」
緑谷が再度壊理を助けると宣言した直後、天井が割れそこからリューキュウ、麗日、蛙吹、最初の門のところにいた敵が落ちてきた。
緑「リューキュウ!!
2人とも!!」
『緑谷君!エリちゃんを!!
私は抱えられない!』
緑「!!
はい!」
いいタイミングで落ちてきてくれたため、治崎に少し隙ができる。
緑谷に声をかけて壊理の元に行かせ、恋歌は治崎に攻撃を仕掛ける為に走り出す。
緑「ナイトアイの保護頼む!!」
蛙吹と麗日にそう声をかけ緑谷は壊理の元へ。
しかしその手が届く前に地形変形で壊理の体は下から跳ね飛ばされ治崎の手に。
『上に・・・!!』
緑「させるかぁ!!」
地面を持ち上げてリューキュウ達が落ちてきた穴から出ようとするのを2人で追いかける。
みしみし鳴る音がどんどん大きくなってはいるが、治崎のいる岩に向かって抜刀する。
『(これも壊れないほど・・・!!)』
緑「恋歌先生・・・!?」
全力で抜刀したつもりだったのだが、岩は少しヒビは入ったが斬れなかった。
緑谷も異変を感じたが、ぐっとこらえて壊理に手を伸ばす。
そして爆風とともに巻き上げられてきたルミリオンのマントを壊理が無意識に掴んだ。
緑「もう・・・離さないよ」
壊理が緑谷に抱き着いてきた直後、治崎が壊理に手を伸ばしてきた。
治「返せ!」
『させ・・ない!』
岩を砕くことはできなくとも腕ぐらいは弾けるはずだと伸ばしている治崎の腕に向かって一度抜刀をする。
ばちん、と弾かれた治崎はぎろっと恋歌を睨んで先に恋歌に棘を放ってきた。
緑「恋歌先生ダメだ!!」
それを避けながら緑谷の前に出て、治崎を蹴りあげようとした瞬間、ものすごい力で引っ張り上げられ数分ぶりに太陽の光を浴びた。
『な、に・・・?』
緑谷に背中の服を掴まれているのはわかるが、何がどうなってここまで来たのかわからない。
地面に降り立った緑谷ですら今起こった事が信じられないと言う顔をしている。
緑「怪我も治ってる・・・」
ちらっと恋歌を見るが恋歌の怪我は治っているようには見えない。
緑「君の・・・力なの・・・?」
恋歌と緑谷の違いは壊理に直接触っていたか触っていなかったか。
緑「何だ今度は身体が・・・内側から引っ張られてるみたいな・・・!」
治「力を制御できていないんだ
拍子で発動できたものの止め方がわからないんだろう壊理!」
治崎が先ほどリューキュウが倒した敵と融合して地下から出てきた。
治「人間を巻き戻す、それが壊理だ
使いようによっては人を猿にまで戻す事すら可能だろう
そのまま抱えていては消滅するぞ
触れる者すべてが「無」へと巻き戻される
呪われてるんだよそいつの個性は
俺に渡せ
分解するしか止める術はない!」
壊理の個性の話を聞いた緑谷はルミリオンのマントで壊理を自分の背に背負って結ぶ。
緑「絶対やだ
そっか・・・足が折れた瞬間に・・・痛みよりも早く・・・折れる前に戻してくれてたんだね・・・
とっても優しい個性じゃないか」
言われたことのない言葉に、壊理は涙を流しながら驚いた表情をする。
『そうだね・・・
エリちゃん・・・私もいいかな?』
笑って動かしにくい手を壊理に差し出すと、ゆっくりとだがきゅっと手を握りしめてくれた。
握られた直後に身体が引っ張られる感覚がしたが、痛みがどんどん引いていくのがわかる。
『ありがとう
緑谷君の言った通りあなたは優しい子だね
必ず助けるよ』
時間的に余裕もないので全快とまではいかなかったが、随分と身体は軽くなった。
お礼を言われることも初めてだったのかさらに涙をこぼす壊理の頭を撫でてやり、安心させるために笑いかける。
『最後だよ、緑谷君
必ず勝つ
勝って・・・エリちゃんと一緒にみんなのところに帰ろう』
緑「はい!!」