23話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『(もうちょっと先・・・)』
ファットガムと切島と別れて単独行動をして、みんなと合流しようとしている恋歌は、わずかに聞こえる戦闘音や複数の足音を頼りにかなり近くまで追い付いてきていた。
足には怪我はないのでいつも通り走れているが、集中力を欠けばびりびりと手が痺れるような感覚がする。
『(戦闘中の集中はきれたからなぁ・・・
なんとかしないと)』
トガ「あ、恋歌先生!!」
『え?』
もう少しで追い付けると思った時、いきなり上から声をかけられた。
トガ「いいところに!
お願いがあるんですけど・・・」
しかも敵連合のトガとトゥワイス。
『なに?』
けれどこの2人からは戦う意思が感じられない。
下手に攻撃をしたところで相手は2人。
まずは話を聞いてからどうするかを決めようと、話を聞く体制をとる。
トガ「実は私たち敵連合からゴクドーになったんでここにいるんですけど、どーも利用されてるっぽいんですよね」
『そう・・・
じゃあ抜ければいいんじゃない?』
トガ「そうするつもりです
でもやっぱり一泡ふかせたいじゃないですか!」
”ね”と横にいるトゥワイスに同意を求めているが、トゥワイスは”そんなことはない!”とトガとは真逆の事を言っている。
『それで・・・私になんのお願いがあるの?』
トガ「あのぐねぐねする廊下、何とかしたいと思いませんか?」
『兄さん!』
相「恋歌!?」
トガとトゥワイスと別れたあと、進んでいた道を行けば合流することができた。
相澤たちと合流した瞬間、奇声とともに異常なほどに道がうねり始める。
『(きた・・・・!)』
ふっと意識を周りに集中させて反響する声の主がどこにいるのかを探る。
くないを1本取り出して投げれるタイミングを探す。
緑「恋歌先生・・・!それ貸してください・・・」
場所がわかっても不安定な足場で投げるタイミングがつかめない恋歌のもとに、したいことがわかった緑谷が手を出してきた。
『・・・・合図したらお願い』
緑「はい!」
緑谷を信じ、くないを渡して手を柄へ。
力の入りにくい手に無理やり柄を握らせ、ひとつ深呼吸をして目を閉じて集中する。
相「・・・なにを」
圧迫してこようとする壁を全て避け、ひとつの足場に足をつけたときに再度柄に力を入れて構えた。
そして恋歌にしか聞こえないぐらいの声量で聞こえた”恋歌先生”という言葉を拾った。
『緑谷君!』
緑「はい!!」
合図の直後に緑谷が個性をフルに使って投げたくないは恋歌のもとへ。
『どんぴしゃ!!』
ぱりぱりと電気を起こしながら刀の切っ先に引掛けて、自分の頭上へ思いっきりくないを飛ばす。
その直後、肩がごきっという音がしたのが伝わってきた。
『兄さん!!』
相「!!」
幾層ものコンクリートをぶち抜き、くないは入中の腕に突き刺さった。
恋歌に言われて相澤が入中に個性を使うとうねりはおさまり、落ちてきた入中は緑谷がキャッチして無事にとらえる事ができた。
『(完全に外れたか・・・)
緑谷君ありがとうね、助かったよ』
緑「いえ・・・
恋歌先生、肩どうかしたんですか?」
右肩を左手で押さえながら動かせるかの確認と緑谷と話をしていると、相澤がじっとこちらを見ている事に気づいた。
相「おまえ・・・肩外れてんのか」
緑「え!?」
『うん、もともと外れかかってはいたんだけど、今ので完璧にね
歪でもなんでもいい
とにかく腕を動かせるようにできる?』
素人が変に脱臼をいじると癖になってしまったり、うまくはまっておらず悪化することがあることは知っている。
けれど、それよりも今動けるようになることの方が重要。
相「・・・痛くても我慢しろよ」
『いっっっ・・・た』
ぐっと肩と腕を持って、小さくごきっと鳴った恋歌の肩を元の位置に戻した。
外れたときより激しい痛みがきたが、震えながらでも腕は動かせるようになっている。
『あり・・・がと』
相「ああ・・・」
緑「恋歌先生・・・」
『まだ・・・助けられてないなら先に進むんでしょ?
私は最後までちゃんとついて行くから』
道がぐちゃぐちゃになってしまってはいるが、ナイトアイが場所はわかるらしく今からでも通形を追いかけて治崎に追いつく事が出来るだろう。
それに緑谷がついていくことはわかっている。
恋歌はそれについて行かなければ、後悔するだろうしついて行かないという選択肢もない。
そんな恋歌を止められないとわかっているから相澤は恋歌の肩を治し、緑谷は恋歌を止める事はせずに力強くうなずく。
緑「必ず!助けだします!
ロックロック!」
負傷によりここで戦線離脱するロックロックに緑谷が声をかけて、残りの動けるメンバーでナイトアイ先導のもと治崎のもとに走り出した。
ファットガムと切島と別れて単独行動をして、みんなと合流しようとしている恋歌は、わずかに聞こえる戦闘音や複数の足音を頼りにかなり近くまで追い付いてきていた。
足には怪我はないのでいつも通り走れているが、集中力を欠けばびりびりと手が痺れるような感覚がする。
『(戦闘中の集中はきれたからなぁ・・・
なんとかしないと)』
トガ「あ、恋歌先生!!」
『え?』
もう少しで追い付けると思った時、いきなり上から声をかけられた。
トガ「いいところに!
お願いがあるんですけど・・・」
しかも敵連合のトガとトゥワイス。
『なに?』
けれどこの2人からは戦う意思が感じられない。
下手に攻撃をしたところで相手は2人。
まずは話を聞いてからどうするかを決めようと、話を聞く体制をとる。
トガ「実は私たち敵連合からゴクドーになったんでここにいるんですけど、どーも利用されてるっぽいんですよね」
『そう・・・
じゃあ抜ければいいんじゃない?』
トガ「そうするつもりです
でもやっぱり一泡ふかせたいじゃないですか!」
”ね”と横にいるトゥワイスに同意を求めているが、トゥワイスは”そんなことはない!”とトガとは真逆の事を言っている。
『それで・・・私になんのお願いがあるの?』
トガ「あのぐねぐねする廊下、何とかしたいと思いませんか?」
『兄さん!』
相「恋歌!?」
トガとトゥワイスと別れたあと、進んでいた道を行けば合流することができた。
相澤たちと合流した瞬間、奇声とともに異常なほどに道がうねり始める。
『(きた・・・・!)』
ふっと意識を周りに集中させて反響する声の主がどこにいるのかを探る。
くないを1本取り出して投げれるタイミングを探す。
緑「恋歌先生・・・!それ貸してください・・・」
場所がわかっても不安定な足場で投げるタイミングがつかめない恋歌のもとに、したいことがわかった緑谷が手を出してきた。
『・・・・合図したらお願い』
緑「はい!」
緑谷を信じ、くないを渡して手を柄へ。
力の入りにくい手に無理やり柄を握らせ、ひとつ深呼吸をして目を閉じて集中する。
相「・・・なにを」
圧迫してこようとする壁を全て避け、ひとつの足場に足をつけたときに再度柄に力を入れて構えた。
そして恋歌にしか聞こえないぐらいの声量で聞こえた”恋歌先生”という言葉を拾った。
『緑谷君!』
緑「はい!!」
合図の直後に緑谷が個性をフルに使って投げたくないは恋歌のもとへ。
『どんぴしゃ!!』
ぱりぱりと電気を起こしながら刀の切っ先に引掛けて、自分の頭上へ思いっきりくないを飛ばす。
その直後、肩がごきっという音がしたのが伝わってきた。
『兄さん!!』
相「!!」
幾層ものコンクリートをぶち抜き、くないは入中の腕に突き刺さった。
恋歌に言われて相澤が入中に個性を使うとうねりはおさまり、落ちてきた入中は緑谷がキャッチして無事にとらえる事ができた。
『(完全に外れたか・・・)
緑谷君ありがとうね、助かったよ』
緑「いえ・・・
恋歌先生、肩どうかしたんですか?」
右肩を左手で押さえながら動かせるかの確認と緑谷と話をしていると、相澤がじっとこちらを見ている事に気づいた。
相「おまえ・・・肩外れてんのか」
緑「え!?」
『うん、もともと外れかかってはいたんだけど、今ので完璧にね
歪でもなんでもいい
とにかく腕を動かせるようにできる?』
素人が変に脱臼をいじると癖になってしまったり、うまくはまっておらず悪化することがあることは知っている。
けれど、それよりも今動けるようになることの方が重要。
相「・・・痛くても我慢しろよ」
『いっっっ・・・た』
ぐっと肩と腕を持って、小さくごきっと鳴った恋歌の肩を元の位置に戻した。
外れたときより激しい痛みがきたが、震えながらでも腕は動かせるようになっている。
『あり・・・がと』
相「ああ・・・」
緑「恋歌先生・・・」
『まだ・・・助けられてないなら先に進むんでしょ?
私は最後までちゃんとついて行くから』
道がぐちゃぐちゃになってしまってはいるが、ナイトアイが場所はわかるらしく今からでも通形を追いかけて治崎に追いつく事が出来るだろう。
それに緑谷がついていくことはわかっている。
恋歌はそれについて行かなければ、後悔するだろうしついて行かないという選択肢もない。
そんな恋歌を止められないとわかっているから相澤は恋歌の肩を治し、緑谷は恋歌を止める事はせずに力強くうなずく。
緑「必ず!助けだします!
ロックロック!」
負傷によりここで戦線離脱するロックロックに緑谷が声をかけて、残りの動けるメンバーでナイトアイ先導のもと治崎のもとに走り出した。