23話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
天喰を別れてからしばらくはうねらない道を走り、上へとあがる階段を探す。
『(気配さえわかれば・・・)』
どんなに分厚いコンクリートでも居場所さえわかれば貫くことができるので、あたりを見渡しながら走っているのだが人の気配は感じない。
相「見つからないか」
『うん、多分今ここにはいない』
移動できるのだとしたらいつ来るかわからないが、そんなに長い時間気を張り詰めておく事もできない。
一旦集中を解いた恋歌は、ふぅと一つ息をはいた。
相「そうか」
フ「恋歌、相手がどこにいるんかわかるんか?」
『少しなら
壁の中なので集中しないとわかりませんが、ここにいるとわかればある程度の場所は特定できます』
ロ「それがあんたの個性か?」
プロヒーローでない恋歌の個性の情報までは確認してきておらず、ロックロックは恋歌の個性がなんなのか知らなかった。
コスチュームを見て勝手に攻撃型の個性なのかと思っていたが、今の会話の内容を聞いていると違うのではと思い会話に参加する。
『似たようなものです』
個性かそうでないかと言われれば違う。
だが、敵陣のど真ん中で自分の個性を詳しく言うほど愚かでもない。
ロ「・・・まぁこんなとこでする話じゃねぇな」
ロックロックもそれはわかったようで再び前を向いて走る事に集中する。
相「常に周りに気を配ることはできないのか」
『それは無理だよ
結構疲れるんだよね、これ』
全神経を集中させて自分の気を張り巡らせないといけないため本当は立ち止まってやりたいところだが、今立ち止まることはできないため走りながらやっている。
それでも性能は落ちる為、いつもより正確な判断はできていない。
定期的にやって未然に防ぐしかない。
走り始めてから数分後、ようやくもうすぐ階段にたどり着くというとき、壁からコンクリートが伸びてきて相澤と恋歌を壁に追いやろうとしてきた。
『(さっきの話聞いてたのか・・・)』
相澤を狙ったのは個性を使われるのを防ぐ為。
恋歌を狙ったのは先ほどの話を聞いて自分の居場所を特定されるのを防ぐ為。
フ「イレイザー!恋歌!!
(ここはイレイザー優先か・・・!)」
飛び出してきてくれたファットガムが相澤を突き飛ばしてくれたが、恋歌は間に合わずファットガムと一緒に穴に落ちて行った。
フ「恋歌大丈夫か・・・って雛か!!
何しとん!?」
ファットガムが突き飛ばせなかった恋歌の無事を確認すると、一緒に切島も巻き込まれておりついてきてしまっていた。
『私は大丈夫です』
切「俺も先生庇おうとして飛び出しました
俺ならダメージねぇと思って・・・!!
そしたらファットに沈んじまって・・・」
転がり落ちた先は暗闇でよく見えないが洞窟のような周りを岩に囲まれている場所。
『(誰かいる・・・?)』
フ「まぁしゃーないわ!!
それより気ぃ張っとけ・・・
恋歌!!!」
ズン、と重い音がして暗闇から誰かが出てきたと思った直後に攻撃の連打が打ち込まれた。
恋歌は打ち込まれる前にファットガムに腕を掴まれて後ろに投げ飛ばされ、空中に浮く。
『切島君!!』
乱「俺は思うんだ
ケンカに銃や刃物は無粋だって
持ってたら誰でも勝てる
そういうのはケンカじゃない
その身に宿した力だけで殺し合うのが良いんだ・・・わかるかな」
フ「レッド・・・!!」
ファットガムは敵の連打を受け切る事が出来たが、切島は踏ん張りきれず壁に激突した。
『(硬化が割れてる・・・)』
切「いってぇ・・・!」
切島に駆け寄って無事を確認するが、硬化が割れており血が出ている。
天「ファットガムと・・・身体を硬化できる少年・・・そして武装した女性
3人か・・・フム
ファットガムと少年は防御が得意な個性だ
そして女性の方は乱波の嫌いな武器を持っている・・・
乱波よ残念だったな」
天蓋のバリアはファットガムの拳でも壊せないほどの強度。
そしてまた乱波がファットガムに連打を浴びせる。
『ファット・・・!』
乱「防御が得意?
受け切れてないぞ?
まぁ・・・ミンチにならなかっただけでも充分・・・・・・ん?」
天「我々は矛と盾
対してあっちは盾2人に矛1人」
乱「あっちの矛は弱そうだな・・・
ケンカにならないぞ?」
天「もっともそっちの少年は盾と呼ぶにも半端なようだが・・・」
『切島君・・・』
痛そうにしている切島を守れずに、自分はファットガムにここまで守られ無傷。
フ「その状態解くな!!
心まで折れたらホンマに負けや!」
心が折れそうになっている切島にファットガムが喝を入れる。
『(切島君は強い・・・折れる事はないはず
なら私が今すべきことは・・・・)』
切島はファットガムの言葉で持ち直す事ができると信じている。
フ「恋歌・・・・」
『矛盾勝負・・・矛としても盾としても未熟ですが、必ず守ってみせます』
ファットガムの横に立ち恋歌はここでできることをする。
ここまで守ってくれたファットガムの為に、守るべき切島の為に。
フ「ええんか・・・相手は恋歌の嫌いなパワータイプ
しかもあのバリア鉄の壁殴ってるみたいな感じやったで・・・」
『剣術(これ)しか取り柄のない私が鉄ぐらい斬れなくてどうします
どんなものだろうと斬れと言うのであれば斬って見せます』
フ「そら頼もしいこっちゃ!!」
天「我々に勝つつもりだ
やったな乱波」
乱「わかってくれたか
いいデブと、武器を持ってるのが気に食わないがいい女だ」
『(気配さえわかれば・・・)』
どんなに分厚いコンクリートでも居場所さえわかれば貫くことができるので、あたりを見渡しながら走っているのだが人の気配は感じない。
相「見つからないか」
『うん、多分今ここにはいない』
移動できるのだとしたらいつ来るかわからないが、そんなに長い時間気を張り詰めておく事もできない。
一旦集中を解いた恋歌は、ふぅと一つ息をはいた。
相「そうか」
フ「恋歌、相手がどこにいるんかわかるんか?」
『少しなら
壁の中なので集中しないとわかりませんが、ここにいるとわかればある程度の場所は特定できます』
ロ「それがあんたの個性か?」
プロヒーローでない恋歌の個性の情報までは確認してきておらず、ロックロックは恋歌の個性がなんなのか知らなかった。
コスチュームを見て勝手に攻撃型の個性なのかと思っていたが、今の会話の内容を聞いていると違うのではと思い会話に参加する。
『似たようなものです』
個性かそうでないかと言われれば違う。
だが、敵陣のど真ん中で自分の個性を詳しく言うほど愚かでもない。
ロ「・・・まぁこんなとこでする話じゃねぇな」
ロックロックもそれはわかったようで再び前を向いて走る事に集中する。
相「常に周りに気を配ることはできないのか」
『それは無理だよ
結構疲れるんだよね、これ』
全神経を集中させて自分の気を張り巡らせないといけないため本当は立ち止まってやりたいところだが、今立ち止まることはできないため走りながらやっている。
それでも性能は落ちる為、いつもより正確な判断はできていない。
定期的にやって未然に防ぐしかない。
走り始めてから数分後、ようやくもうすぐ階段にたどり着くというとき、壁からコンクリートが伸びてきて相澤と恋歌を壁に追いやろうとしてきた。
『(さっきの話聞いてたのか・・・)』
相澤を狙ったのは個性を使われるのを防ぐ為。
恋歌を狙ったのは先ほどの話を聞いて自分の居場所を特定されるのを防ぐ為。
フ「イレイザー!恋歌!!
(ここはイレイザー優先か・・・!)」
飛び出してきてくれたファットガムが相澤を突き飛ばしてくれたが、恋歌は間に合わずファットガムと一緒に穴に落ちて行った。
フ「恋歌大丈夫か・・・って雛か!!
何しとん!?」
ファットガムが突き飛ばせなかった恋歌の無事を確認すると、一緒に切島も巻き込まれておりついてきてしまっていた。
『私は大丈夫です』
切「俺も先生庇おうとして飛び出しました
俺ならダメージねぇと思って・・・!!
そしたらファットに沈んじまって・・・」
転がり落ちた先は暗闇でよく見えないが洞窟のような周りを岩に囲まれている場所。
『(誰かいる・・・?)』
フ「まぁしゃーないわ!!
それより気ぃ張っとけ・・・
恋歌!!!」
ズン、と重い音がして暗闇から誰かが出てきたと思った直後に攻撃の連打が打ち込まれた。
恋歌は打ち込まれる前にファットガムに腕を掴まれて後ろに投げ飛ばされ、空中に浮く。
『切島君!!』
乱「俺は思うんだ
ケンカに銃や刃物は無粋だって
持ってたら誰でも勝てる
そういうのはケンカじゃない
その身に宿した力だけで殺し合うのが良いんだ・・・わかるかな」
フ「レッド・・・!!」
ファットガムは敵の連打を受け切る事が出来たが、切島は踏ん張りきれず壁に激突した。
『(硬化が割れてる・・・)』
切「いってぇ・・・!」
切島に駆け寄って無事を確認するが、硬化が割れており血が出ている。
天「ファットガムと・・・身体を硬化できる少年・・・そして武装した女性
3人か・・・フム
ファットガムと少年は防御が得意な個性だ
そして女性の方は乱波の嫌いな武器を持っている・・・
乱波よ残念だったな」
天蓋のバリアはファットガムの拳でも壊せないほどの強度。
そしてまた乱波がファットガムに連打を浴びせる。
『ファット・・・!』
乱「防御が得意?
受け切れてないぞ?
まぁ・・・ミンチにならなかっただけでも充分・・・・・・ん?」
天「我々は矛と盾
対してあっちは盾2人に矛1人」
乱「あっちの矛は弱そうだな・・・
ケンカにならないぞ?」
天「もっともそっちの少年は盾と呼ぶにも半端なようだが・・・」
『切島君・・・』
痛そうにしている切島を守れずに、自分はファットガムにここまで守られ無傷。
フ「その状態解くな!!
心まで折れたらホンマに負けや!」
心が折れそうになっている切島にファットガムが喝を入れる。
『(切島君は強い・・・折れる事はないはず
なら私が今すべきことは・・・・)』
切島はファットガムの言葉で持ち直す事ができると信じている。
フ「恋歌・・・・」
『矛盾勝負・・・矛としても盾としても未熟ですが、必ず守ってみせます』
ファットガムの横に立ち恋歌はここでできることをする。
ここまで守ってくれたファットガムの為に、守るべき切島の為に。
フ「ええんか・・・相手は恋歌の嫌いなパワータイプ
しかもあのバリア鉄の壁殴ってるみたいな感じやったで・・・」
『剣術(これ)しか取り柄のない私が鉄ぐらい斬れなくてどうします
どんなものだろうと斬れと言うのであれば斬って見せます』
フ「そら頼もしいこっちゃ!!」
天「我々に勝つつもりだ
やったな乱波」
乱「わかってくれたか
いいデブと、武器を持ってるのが気に食わないがいい女だ」