体力テストに使用したものを片付けていると、焦凍が気づいて片づけを手伝ってくれた。


『ごめんね

疲れてるのに』

焦「いや、体力テストごときで疲れねぇから大丈夫だ」

重いものは持ってくれているため、恋歌は記録用紙などに使った紙をもって校内に戻る。

『やっぱり轟君の個性は強いね

2位だった！！』

焦「大したことねぇよ

1位じゃねぇと意味ねぇし」

少しふてくされている焦凍は1位を取れなかったことが少し不満なのだろう。

焦「あとよ、その轟君ってのもやっぱ嫌だ」

『でも一人だけ名前呼びにするのは・・・』

焦「じゃあ全員名前呼びにしたらいい」

『ええー・・・』

そんなに名字で呼ばれるのが嫌なのかと聞いてみたら、違和感があるから嫌だとのこと。


確かに違和感はあるが他の生徒や保護者にいろいろ言われるのも面倒なのは面倒だ。

『考えとくよ』

焦「おう」













職員室まで荷物を運んでくれた焦凍にお礼を言い、半日事務仕事をしていなかった分の仕事にとりかかる。

相「あれが例の焦凍君か」

すでに職員室に帰ってきてまた寝袋に入っている相澤がお疲れさんと声をかけてくる。


『そうだよ』

相「へー

ま、いろいろばれねぇようにな」

ぱしんと頭を叩かれ意味深な事を言われた恋歌は、やっぱり名前呼びはできないなと思った。

相「あと明日からヒーロー基礎学あるだろ

準備できてるか？」

『はい

コスチュームは全員分揃えましたし、訓練場もおさえてあります』

相「了解

じゃ、明日立ち合い頼むわ

オールマイトさんの授業だから何もないとは思うけど」

『わかりました』