23話
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つまりその弾丸の血や細胞の持ち主が、個性を破壊する個性の持ち主であるという事ではないかと予測できる。
このことがどう死穢八斎會と繋がっているのかというと、先日切島が捕まえた男が使用した違法薬物がきっかけだった。
その違法薬物を死穢八斎會がさばいていたと言う証拠はないが、中間売買組織の一つと死穢八斎會は交流があった。
そして先日リューキュウが倒した敵グループ同士の抗争の、片方のグループの元締めが死穢八斎會と交流のあった中間場バイ組織。
切島が倒した男も、リューキュウが相手にした男も効果の持続が短い粗悪品を使っていた。
最近多発している組織的犯行の多くも死穢八斎會とつなげようと思えば繋げる事が出来る。
しかしこれではまだ死穢八斎會をクロと呼ぶにはこじつけにしか聞こえない。
ナ「若頭、治崎の個性は”オーバーホール”
対象の分解・修復が可能という力です
分解・・・一度”壊し””治す”個性
そして個性を”破壊”する弾
治崎には娘がいる・・・
出生届もなく詳細は不明ですがこの二人が遭遇したときは手足におびただしく包帯が巻かれていた」
リ「まさか・・・そんなおぞましい事・・・」
プロヒーローやビッグ3、そして当事者である緑谷はわかったような表情をして絶望したような顔をしている。
ロ「やっぱガキはいらねーんじゃねーの?
わかれよな・・・
つまり娘の体を銃弾にして捌いてんじゃね?って事だ」
その話が本当だとして売買行為をしているのかもわからない上に、弾の完成系が確実に個性を破壊するものになるのかもわからない。
しかし今の段階でその子がどこにいるかもわからない以上迂闊に動くことができないというのがナイトアイの意見。
今すぐがさ入れするべきという意見、ナイトアイに予知をしてもらって探せばいいと言う意見、まずはどこにいるのかを探した負がいいと言う意見。
それぞれの思いがあってヒーロー達は話を進めるが、最終的には死穢八斎會と関連のある全国のポイントをおさえて探すといことになった。
会議が終わって詳細の書かれた紙を受け取り、撃たれたことを黙っていた事で強めに相澤に叩かれた頭を擦りながら先ほどの話を振り返る。
『(小さな女の子の身体を銃弾にして捌く、か
酷い事だとは思う・・・けど)』
ぱらぱらと紙をめくりながら外を見ていると、ふっと自分に大きな影がかかった為視線を上にあげる。
フ「話聞いてどうやった」
『正直に言っていいですか・・・?』
フ「・・・おう」
『今回保護する女の子の話が本当なら酷い話で、可哀想だと思ってます』
フ「そやな」
『けど・・・やっぱり私はファットのように今すぐ助けてあげないととか、その子をそんな目に遭わせている人たちが許せないから潰そうとか・・・
本気で思えないんです』
フ「・・・・・」
『せっかく呼んでもらったのにこんなめんどくさい性格ですいません
でも・・・私はあなたたちと一緒にその子の救出の為に力を貸すことはできません』
みんなが一生懸命に救い出そうとしている子を恋歌は全力で助け出したいと思えていない。
それはこの作戦において邪魔な存在になる。
『兄さんにも言われているんです
ここはプロヒーローたちが集まる場で、いつものように私はプロヒーローではないからという理由だけでしなくていい事はないと』
フ「・・・相変わらず難儀な性格しとんのぉ」
『すいません』
はぁ、とため息をついたファットガムは低い位置にある恋歌の頭の上にぽんと手を置いてやる。
フ「恋歌の言いたいことはわかった
けどな、それでも俺は参加してもええと思ってる」
『・・・どうしてですか?』
フ「恋歌は大事な人を守るために戦うんやろ?
やったらこの作戦はぶっちゃけ戦闘がほとんどや
雄英生も参加するし、イレイザーも参加する
その子らを守るだけでも十分こっちとしては助かる話やしな」
『救出がメインなのにですか?』
フ「イレイザーはともかく雄英生はまだ学生や
守られて当然の対象やし雄英生を先生である恋歌が守ったってなんの違和感もあらへん」
言われている事は正しい事で、できるのなら近くで守ってやりたいとも思う。
けれどこんなプロヒーローが集まる場で自分の我儘を通してもいいのかとも思ってしまう。
フ「恋歌は考えすぎや
自分のダメなトコもちゃんとわかっとるし、守りたいもんも明確や
大丈夫」
『わっ・・・』
ふわっと体が持ち上がったかと思うと、ファットガムが恋歌を持ち上げて自分と同じ目線で視線を合わせて笑いかける。
フ「いざとなったら俺が盾にも矛にもなったる」
『それは・・・とても頼もしいですね』
フ「やろ!」
少しだけ気が楽になった恋歌はもう一度ちゃんと考えようと、ファットガムには返事を保留にさせてもらった。
グ「嬢ちゃん」
『グラントリノ』
ファットガムと別れて、相澤の元に行こうとすると後ろからグラントリノに呼び止められた。
グ「どうだ話を聞いて
参加はすんのか?」
『ちょっと保留にしてもらってます』
グ「また変なトコで自信なくしてんだろ
前にも言ったな、誇れと
たまには自分のしたいことを自分の意思でやってみろ」
『自分の意思で・・・』
今まで自分の意思で動いてきたつもりだったが、今回は・・・
グ「それだけだ
深く考えすぎんなよ」
『はい、ありがとうございます』
気にかけてくれているのが伝わってくる。
ファットガムもグラントリノも、相澤も。
『(おせっかいはヒーローの本質、か)』
このことがどう死穢八斎會と繋がっているのかというと、先日切島が捕まえた男が使用した違法薬物がきっかけだった。
その違法薬物を死穢八斎會がさばいていたと言う証拠はないが、中間売買組織の一つと死穢八斎會は交流があった。
そして先日リューキュウが倒した敵グループ同士の抗争の、片方のグループの元締めが死穢八斎會と交流のあった中間場バイ組織。
切島が倒した男も、リューキュウが相手にした男も効果の持続が短い粗悪品を使っていた。
最近多発している組織的犯行の多くも死穢八斎會とつなげようと思えば繋げる事が出来る。
しかしこれではまだ死穢八斎會をクロと呼ぶにはこじつけにしか聞こえない。
ナ「若頭、治崎の個性は”オーバーホール”
対象の分解・修復が可能という力です
分解・・・一度”壊し””治す”個性
そして個性を”破壊”する弾
治崎には娘がいる・・・
出生届もなく詳細は不明ですがこの二人が遭遇したときは手足におびただしく包帯が巻かれていた」
リ「まさか・・・そんなおぞましい事・・・」
プロヒーローやビッグ3、そして当事者である緑谷はわかったような表情をして絶望したような顔をしている。
ロ「やっぱガキはいらねーんじゃねーの?
わかれよな・・・
つまり娘の体を銃弾にして捌いてんじゃね?って事だ」
その話が本当だとして売買行為をしているのかもわからない上に、弾の完成系が確実に個性を破壊するものになるのかもわからない。
しかし今の段階でその子がどこにいるかもわからない以上迂闊に動くことができないというのがナイトアイの意見。
今すぐがさ入れするべきという意見、ナイトアイに予知をしてもらって探せばいいと言う意見、まずはどこにいるのかを探した負がいいと言う意見。
それぞれの思いがあってヒーロー達は話を進めるが、最終的には死穢八斎會と関連のある全国のポイントをおさえて探すといことになった。
会議が終わって詳細の書かれた紙を受け取り、撃たれたことを黙っていた事で強めに相澤に叩かれた頭を擦りながら先ほどの話を振り返る。
『(小さな女の子の身体を銃弾にして捌く、か
酷い事だとは思う・・・けど)』
ぱらぱらと紙をめくりながら外を見ていると、ふっと自分に大きな影がかかった為視線を上にあげる。
フ「話聞いてどうやった」
『正直に言っていいですか・・・?』
フ「・・・おう」
『今回保護する女の子の話が本当なら酷い話で、可哀想だと思ってます』
フ「そやな」
『けど・・・やっぱり私はファットのように今すぐ助けてあげないととか、その子をそんな目に遭わせている人たちが許せないから潰そうとか・・・
本気で思えないんです』
フ「・・・・・」
『せっかく呼んでもらったのにこんなめんどくさい性格ですいません
でも・・・私はあなたたちと一緒にその子の救出の為に力を貸すことはできません』
みんなが一生懸命に救い出そうとしている子を恋歌は全力で助け出したいと思えていない。
それはこの作戦において邪魔な存在になる。
『兄さんにも言われているんです
ここはプロヒーローたちが集まる場で、いつものように私はプロヒーローではないからという理由だけでしなくていい事はないと』
フ「・・・相変わらず難儀な性格しとんのぉ」
『すいません』
はぁ、とため息をついたファットガムは低い位置にある恋歌の頭の上にぽんと手を置いてやる。
フ「恋歌の言いたいことはわかった
けどな、それでも俺は参加してもええと思ってる」
『・・・どうしてですか?』
フ「恋歌は大事な人を守るために戦うんやろ?
やったらこの作戦はぶっちゃけ戦闘がほとんどや
雄英生も参加するし、イレイザーも参加する
その子らを守るだけでも十分こっちとしては助かる話やしな」
『救出がメインなのにですか?』
フ「イレイザーはともかく雄英生はまだ学生や
守られて当然の対象やし雄英生を先生である恋歌が守ったってなんの違和感もあらへん」
言われている事は正しい事で、できるのなら近くで守ってやりたいとも思う。
けれどこんなプロヒーローが集まる場で自分の我儘を通してもいいのかとも思ってしまう。
フ「恋歌は考えすぎや
自分のダメなトコもちゃんとわかっとるし、守りたいもんも明確や
大丈夫」
『わっ・・・』
ふわっと体が持ち上がったかと思うと、ファットガムが恋歌を持ち上げて自分と同じ目線で視線を合わせて笑いかける。
フ「いざとなったら俺が盾にも矛にもなったる」
『それは・・・とても頼もしいですね』
フ「やろ!」
少しだけ気が楽になった恋歌はもう一度ちゃんと考えようと、ファットガムには返事を保留にさせてもらった。
グ「嬢ちゃん」
『グラントリノ』
ファットガムと別れて、相澤の元に行こうとすると後ろからグラントリノに呼び止められた。
グ「どうだ話を聞いて
参加はすんのか?」
『ちょっと保留にしてもらってます』
グ「また変なトコで自信なくしてんだろ
前にも言ったな、誇れと
たまには自分のしたいことを自分の意思でやってみろ」
『自分の意思で・・・』
今まで自分の意思で動いてきたつもりだったが、今回は・・・
グ「それだけだ
深く考えすぎんなよ」
『はい、ありがとうございます』
気にかけてくれているのが伝わってくる。
ファットガムもグラントリノも、相澤も。
『(おせっかいはヒーローの本質、か)』