21話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
数時間後、事務所に一度寄ってから帰るのであればそろそろ出た方がいい時間になってきたので、ファットガムに一言声をかけにいく。
フ「なんやもうそんな時間か
よっしゃ、着いていくからちょっと待ってな」
ほろ酔い気分のファットガムはふらふらと立ち上がる。
『あ、他の方でも大丈夫ですよ』
事務所の鍵は開けてもらわなければいけないので、誰かに着いてきてもらわなければいけないのだが、わざわざファットガムでなくともいいと思って言ってみるが、ふらふらと先に行ってしまったのでサイドキック達へのあいさつもそこそこに慌てて追いかける。
フ「遅くまで付き合うてくれてありがとうな
帰ったら遅い時間やろうけど大丈夫なんか?」
『大丈夫です
多分兄さんが迎えに来てくれますので』
フ「(イレイザー・・・お前シスコンやったんか)
なら安心やな」
『はい』
とことこと横を歩く恋歌は武器を持たず、コスチュームを着ていない。
フ「(これで個性は心を落ち着かせるだけ・・・
ほんで筋力は無し・・・
そりゃ夜道は心配にもなってまうわな)」
知り合ってからまだ数日だが、一度慣れてしまえばほぼ警戒されなくなるという事がわかってしまった。
けれど戦闘能力は高い。
武器を持ち、コスチュームを着れば別人のように頼りになる。
切島が憧れたと言っていたのはこのことだったのかと既に納得している。
フ「なぁ、恋歌」
『はい』
フ「・・・・今度な、もしかしたら仕事で頼みたいことあるかも知れんのやけどな
危険な仕事やねん
もしかしたら今日のん以上かもしれん
そういう仕事でもし、俺が協力要請出したら・・・手伝ってくれるか?」
先日恋歌と天喰に撃ちこまれた個性を消す弾丸。
まだ調査中ではあるが、ヤクザが絡んでいるという情報も入ってきている。
確証は何もないが、近日中に戦闘になる可能性は大いにある。
その時に恋歌の戦闘技術があれば、今日のようにスムーズに事が運ぶのではと思った。
しかし、恋歌はプロヒーローではない。
本来簡単に協力要請は出せない。
今回はイレイザーヘッドの妹だということ、戦闘は無しの要請だったから通っただけ。
個性が戦闘向きでない恋歌に、戦闘が起こる場所に来てほしいと要請することは難しい事。
ファットガムはそれをわかったうえで恋歌に来てくれるかを聞いている。
『・・・私、戦うかどうかは大事な人が絡んでいるかどうかで決めてるんですよね』
フ「大事な人・・・?」
『はい、私がプロヒーローにならない・・・いえ、なれない一番の理由は私がどんな人でも助けられる性格をしていないからなんですよね
大事な人と一般市民が天秤にかけられたとき、大事な人がプロヒーローだろうと、一般市民が世界にとって大事な人でも、私は私にとって大事な人を助けます
だから私の戦う基準は”私にとって大事な人が絡んでいるかどうか”なんです』
フ「・・・なるほどな
ほな、恋歌の大事な人って誰なん?」
『大雑把に言えば大体は雄英の教員、1-Aの生徒ですかね
今までそれ以外で動いたことはありません』
USJの時も、林間合宿の時も、神野の時も全て恋歌にとって大事な人が絡んでいた。
それは恋歌が決してぶれない部分。
フ「難しい事言うてくれるなぁ・・・」
恋歌の返答を聞いてファットガムはどうしようかと考えながら頭をがりがりと掻く。
協力してくれるかという問いに”YES”でも”NO”でもない返答。
しかもこの言い方だと、ファットガムはまだ戦う理由には入っていないという事になる。
『・・・でも、もしファットが私の事を必要としてくれるのなら一度連絡してください』
フ「・・・助けてくれんの?」
『お世話になった恩ぐらいは返します』
フ「わかった
ちょっと考えさして」
『・・・使い勝手悪くてすいません』
申し訳なさそうな顔をする恋歌に、ファットガムは笑って恋歌の頭に手を置く。
フ「それが恋歌の戦う理由なんやったら仕方ないわ
ん?でもそれやったら今日のはなんで戦ってくれたん?」
今日の戦闘は恋歌の大事な人は誰も絡んでいなかったはず。
『それは・・・今後切島君がここでインターンをしていくのに敵は先に倒してくのもありかなと思いまして』
フ「な、なるほどなぁ・・・」
『あとは・・・ちょっと新しい技の訓練とコスチュームを新調したのでそれの調整を兼ねてました』
フ「ファー!!」
私情を挟んですいませんと頭を下げる恋歌に、ファットガムは面白すぎて爆笑をし始めてしまった。
笑われている理由がわからない恋歌は、首を傾げながらファットガムの笑いが収まるのを待っている。
フ「いやー、悪い悪い
どこまでもぶれへんどころか、あの場所を訓練の場に使うなんて大物すぎやろ!
ちなみにどれが新しい技やったん?俺見た?」
『最後の鉛とくない飛ばすやつです』
フ「え!?あれ新技やったん!?
の割には命中率すごすぎん!?」
『練習はしてましたから・・・』
大げさにリアクションを取ってくれるファットガムと一緒に事務所に戻り、駅までの道も送ってくれ、恋歌に頼みたい仕事が決まれば一度連絡をするということで連絡先を交換した。
『では、お世話になりました』
フ「こちらこそや
気付けて帰るんやで」
『はい』
ばいばい、と手を振ってくれるファットガムにお辞儀をして、恋歌は新幹線で雄英に帰って行った。
フ「なんやもうそんな時間か
よっしゃ、着いていくからちょっと待ってな」
ほろ酔い気分のファットガムはふらふらと立ち上がる。
『あ、他の方でも大丈夫ですよ』
事務所の鍵は開けてもらわなければいけないので、誰かに着いてきてもらわなければいけないのだが、わざわざファットガムでなくともいいと思って言ってみるが、ふらふらと先に行ってしまったのでサイドキック達へのあいさつもそこそこに慌てて追いかける。
フ「遅くまで付き合うてくれてありがとうな
帰ったら遅い時間やろうけど大丈夫なんか?」
『大丈夫です
多分兄さんが迎えに来てくれますので』
フ「(イレイザー・・・お前シスコンやったんか)
なら安心やな」
『はい』
とことこと横を歩く恋歌は武器を持たず、コスチュームを着ていない。
フ「(これで個性は心を落ち着かせるだけ・・・
ほんで筋力は無し・・・
そりゃ夜道は心配にもなってまうわな)」
知り合ってからまだ数日だが、一度慣れてしまえばほぼ警戒されなくなるという事がわかってしまった。
けれど戦闘能力は高い。
武器を持ち、コスチュームを着れば別人のように頼りになる。
切島が憧れたと言っていたのはこのことだったのかと既に納得している。
フ「なぁ、恋歌」
『はい』
フ「・・・・今度な、もしかしたら仕事で頼みたいことあるかも知れんのやけどな
危険な仕事やねん
もしかしたら今日のん以上かもしれん
そういう仕事でもし、俺が協力要請出したら・・・手伝ってくれるか?」
先日恋歌と天喰に撃ちこまれた個性を消す弾丸。
まだ調査中ではあるが、ヤクザが絡んでいるという情報も入ってきている。
確証は何もないが、近日中に戦闘になる可能性は大いにある。
その時に恋歌の戦闘技術があれば、今日のようにスムーズに事が運ぶのではと思った。
しかし、恋歌はプロヒーローではない。
本来簡単に協力要請は出せない。
今回はイレイザーヘッドの妹だということ、戦闘は無しの要請だったから通っただけ。
個性が戦闘向きでない恋歌に、戦闘が起こる場所に来てほしいと要請することは難しい事。
ファットガムはそれをわかったうえで恋歌に来てくれるかを聞いている。
『・・・私、戦うかどうかは大事な人が絡んでいるかどうかで決めてるんですよね』
フ「大事な人・・・?」
『はい、私がプロヒーローにならない・・・いえ、なれない一番の理由は私がどんな人でも助けられる性格をしていないからなんですよね
大事な人と一般市民が天秤にかけられたとき、大事な人がプロヒーローだろうと、一般市民が世界にとって大事な人でも、私は私にとって大事な人を助けます
だから私の戦う基準は”私にとって大事な人が絡んでいるかどうか”なんです』
フ「・・・なるほどな
ほな、恋歌の大事な人って誰なん?」
『大雑把に言えば大体は雄英の教員、1-Aの生徒ですかね
今までそれ以外で動いたことはありません』
USJの時も、林間合宿の時も、神野の時も全て恋歌にとって大事な人が絡んでいた。
それは恋歌が決してぶれない部分。
フ「難しい事言うてくれるなぁ・・・」
恋歌の返答を聞いてファットガムはどうしようかと考えながら頭をがりがりと掻く。
協力してくれるかという問いに”YES”でも”NO”でもない返答。
しかもこの言い方だと、ファットガムはまだ戦う理由には入っていないという事になる。
『・・・でも、もしファットが私の事を必要としてくれるのなら一度連絡してください』
フ「・・・助けてくれんの?」
『お世話になった恩ぐらいは返します』
フ「わかった
ちょっと考えさして」
『・・・使い勝手悪くてすいません』
申し訳なさそうな顔をする恋歌に、ファットガムは笑って恋歌の頭に手を置く。
フ「それが恋歌の戦う理由なんやったら仕方ないわ
ん?でもそれやったら今日のはなんで戦ってくれたん?」
今日の戦闘は恋歌の大事な人は誰も絡んでいなかったはず。
『それは・・・今後切島君がここでインターンをしていくのに敵は先に倒してくのもありかなと思いまして』
フ「な、なるほどなぁ・・・」
『あとは・・・ちょっと新しい技の訓練とコスチュームを新調したのでそれの調整を兼ねてました』
フ「ファー!!」
私情を挟んですいませんと頭を下げる恋歌に、ファットガムは面白すぎて爆笑をし始めてしまった。
笑われている理由がわからない恋歌は、首を傾げながらファットガムの笑いが収まるのを待っている。
フ「いやー、悪い悪い
どこまでもぶれへんどころか、あの場所を訓練の場に使うなんて大物すぎやろ!
ちなみにどれが新しい技やったん?俺見た?」
『最後の鉛とくない飛ばすやつです』
フ「え!?あれ新技やったん!?
の割には命中率すごすぎん!?」
『練習はしてましたから・・・』
大げさにリアクションを取ってくれるファットガムと一緒に事務所に戻り、駅までの道も送ってくれ、恋歌に頼みたい仕事が決まれば一度連絡をするということで連絡先を交換した。
『では、お世話になりました』
フ「こちらこそや
気付けて帰るんやで」
『はい』
ばいばい、と手を振ってくれるファットガムにお辞儀をして、恋歌は新幹線で雄英に帰って行った。