21話
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先ほどの蝙蝠男を引き渡した後、ファットガムと一緒に周りを見て回ったが、もう残っている者は誰もいなかった。
フ「あー、しんどー
腹減った・・・」
『あの、聞いてもいいですか?』
疲れたと座り込むファットガムに合流したときから気になっている事を聞くために口を開いた。
『随分痩せましたね』
フ「せやろ!
かっこいい?」
あの丸いフォルムではなく普通の体系になっているファットガム。
最初見たときは声と服装でなんとなくわかったのだが、戦闘でこんなにも変わるのかと不思議に思っていた。
『そ、そうですね』
フ「これ俺の個性のせいやねん」
ファットガムが恋歌に個性で脂肪にダメージを蓄え続けると、それがすごいパワーになって使う事が出来るが、その為には脂肪を燃やさなければならないためこのような姿になるという説明をした。
『へぇー、じゃあまたいっぱい食べて太らないといけないんですね』
フ「そやねん!
引き渡しも終わったらどっか食べに行こ!!」
『そうですね
お昼過ぎちゃいましたし』
フ「俺も聞きたいことあんねんけど」
『はい』
フ「個性2つ持ってるとかないよな?」
先ほどの恋歌の戦闘を見て感じた事。
あれだけ自分は強くないと言っていたにも関わらず、計画していたよりも早く解決し、目の前でよくわからない攻撃をして男を捕まえていた。
『持ってないですよ』
フ「ほなあれどうやってやってんの?」
『刀を早く抜いてるだけです
その時に起きる風圧のようなもので斬撃を飛ばしてる感じですね』
フ「(普通に言うてるけどそんなことできひんて・・・)
ほんじゃ最後に蝙蝠追いかけて翼破壊したやつは?」
『あれはただの突きですよ』
恋歌は”ただの”と言っているが、目に見えないほどの速さでそんな言葉をつけてもいいものなのか。
フ「思っとったよりずっと強くてびっくりしたわ
そこまで謙遜せんでもええんとちゃう?」
『いえ・・・結局私は捕まってしまえば無力ですし、強い個性の人には敵いません』
フ「捕まる?」
『はい、力がないんです
だから手を拘束されるとそこで私は終わりなんですよ』
そう言われてファットガムは恋歌の身体をじーっと見る。
たしかに細い腕、足をしていて力があるようには到底思えない。
フ「ほーん、じゃあこれで恋歌は俺には勝たれへんわけや」
目の前に立っている恋歌の両手を握ってへらっと笑うと、恋歌もそうですねと普通に返してくる。
フ「(うわ、ほっそ!なにこれ棒やん!!
え、こんなんで戦ってんの?)」
『??』
恋歌の手を握ったはいいが、体格差で手を握ればほぼ手首も掴めてしまい、その細さに内心驚く。
折らない様に力加減をしながら力を入れたり抜いたりしていると恋歌が不思議そうな顔をしているが、特になにも言ってくることはない。
フ「・・・恋歌、あんま変な男に力ないて言うなや?」
『?
そんなこと言うわけないじゃないですか』
フ「(もうなにこの子!!可愛い!!)」
襲われる心配があったから忠告したのに、笑って大丈夫だと言う恋歌はファットガムをまるで警戒していない。
最初の警戒はどこへいったのかと思うぐらい信頼してくれているのを感じ、心臓がきゅんとした。
フ「俺めっちゃ恋歌の事抱きしめたい衝動に駆られてんねんけどあかん?」
『あ、それはダメです』
フ「えー・・・なんで」
『心配・・・かけますので・・・』
フ「(あー・・・彼氏な、彼氏)」
自分の欲望を正直に言えばそれは即答で却下され、さらには幸せそうな顔で笑われて気分が落ち込む。
フ「彼氏の写真とかないん?」
『あ、りますけど、見せられないです』
体育祭を見ていたという事は絶対に2位になった焦凍の顔は知っているはず。
だが、見せられないと言うと駄々をこねるように頬を膨らませて拗ねはじめた。
フ「見せられへん理由でもあるんか?」
『まぁそうですね・・・』
フ「秘密があるんやったらちゃんと守るから!
ほら、ファットさんヒーローやし!」
『それでもいろんな人に迷惑がかかるので・・・』
フ「大丈夫やって!
ほんまに口硬いから!!」
何度かこのやり取りをして、結局押しに弱い恋歌はしぶしぶながら見せる事になった。
『絶対秘密にしてくださいね?』
フ「わかってるって」
再度念押しをしてから、携帯を取り出して待ち受けを見せる。
フ「くっそ男前やん!!
(ん?でもどっかで見た事あるような・・・)」
『もう返してください』
フ「ちょい待ち
もうちょっとで思い出せそうなんや」
立ち上がって携帯を恋歌に取られないように持っているファットガムは、必死に記憶を掘り返す。
フ「(絶対見たことある!しかも最近や・・・
ん?あ!)
こいつエンデヴァーの・・・!!」
『あー!!言ったらだめですって!!』
誰かわかったファットガムが大声で正解を言おうとしたので、それを遮る様に恋歌も大きな声を出す。
フ「え、ほんまにあかんやつやん・・・」
体育祭で見たことを思い出し、写真の男の子が雄英の生徒であり、恋歌は雄英の教員であることに気づく。
『わ、わかってますよ・・・
もう返してください』
携帯を恋歌に返し、衝撃を受けたファットガムは今までの情報を思い返してみる。
フ「(切島君に聞いたんは会った事あるってのとイケメンっちゅうことか
会った事あるどころか生徒同士やん
恋歌は・・・ヒーローみたいな人言うてヒーローではないて・・・
今ヒーロー科で勉強してるんやったら確かにそうや!!
まじか・・・
けど切島君は全部知ってそうやったけどな・・・
生徒と教員が付き合うとるなんてあかんやろに・・・)」
フ「あー、しんどー
腹減った・・・」
『あの、聞いてもいいですか?』
疲れたと座り込むファットガムに合流したときから気になっている事を聞くために口を開いた。
『随分痩せましたね』
フ「せやろ!
かっこいい?」
あの丸いフォルムではなく普通の体系になっているファットガム。
最初見たときは声と服装でなんとなくわかったのだが、戦闘でこんなにも変わるのかと不思議に思っていた。
『そ、そうですね』
フ「これ俺の個性のせいやねん」
ファットガムが恋歌に個性で脂肪にダメージを蓄え続けると、それがすごいパワーになって使う事が出来るが、その為には脂肪を燃やさなければならないためこのような姿になるという説明をした。
『へぇー、じゃあまたいっぱい食べて太らないといけないんですね』
フ「そやねん!
引き渡しも終わったらどっか食べに行こ!!」
『そうですね
お昼過ぎちゃいましたし』
フ「俺も聞きたいことあんねんけど」
『はい』
フ「個性2つ持ってるとかないよな?」
先ほどの恋歌の戦闘を見て感じた事。
あれだけ自分は強くないと言っていたにも関わらず、計画していたよりも早く解決し、目の前でよくわからない攻撃をして男を捕まえていた。
『持ってないですよ』
フ「ほなあれどうやってやってんの?」
『刀を早く抜いてるだけです
その時に起きる風圧のようなもので斬撃を飛ばしてる感じですね』
フ「(普通に言うてるけどそんなことできひんて・・・)
ほんじゃ最後に蝙蝠追いかけて翼破壊したやつは?」
『あれはただの突きですよ』
恋歌は”ただの”と言っているが、目に見えないほどの速さでそんな言葉をつけてもいいものなのか。
フ「思っとったよりずっと強くてびっくりしたわ
そこまで謙遜せんでもええんとちゃう?」
『いえ・・・結局私は捕まってしまえば無力ですし、強い個性の人には敵いません』
フ「捕まる?」
『はい、力がないんです
だから手を拘束されるとそこで私は終わりなんですよ』
そう言われてファットガムは恋歌の身体をじーっと見る。
たしかに細い腕、足をしていて力があるようには到底思えない。
フ「ほーん、じゃあこれで恋歌は俺には勝たれへんわけや」
目の前に立っている恋歌の両手を握ってへらっと笑うと、恋歌もそうですねと普通に返してくる。
フ「(うわ、ほっそ!なにこれ棒やん!!
え、こんなんで戦ってんの?)」
『??』
恋歌の手を握ったはいいが、体格差で手を握ればほぼ手首も掴めてしまい、その細さに内心驚く。
折らない様に力加減をしながら力を入れたり抜いたりしていると恋歌が不思議そうな顔をしているが、特になにも言ってくることはない。
フ「・・・恋歌、あんま変な男に力ないて言うなや?」
『?
そんなこと言うわけないじゃないですか』
フ「(もうなにこの子!!可愛い!!)」
襲われる心配があったから忠告したのに、笑って大丈夫だと言う恋歌はファットガムをまるで警戒していない。
最初の警戒はどこへいったのかと思うぐらい信頼してくれているのを感じ、心臓がきゅんとした。
フ「俺めっちゃ恋歌の事抱きしめたい衝動に駆られてんねんけどあかん?」
『あ、それはダメです』
フ「えー・・・なんで」
『心配・・・かけますので・・・』
フ「(あー・・・彼氏な、彼氏)」
自分の欲望を正直に言えばそれは即答で却下され、さらには幸せそうな顔で笑われて気分が落ち込む。
フ「彼氏の写真とかないん?」
『あ、りますけど、見せられないです』
体育祭を見ていたという事は絶対に2位になった焦凍の顔は知っているはず。
だが、見せられないと言うと駄々をこねるように頬を膨らませて拗ねはじめた。
フ「見せられへん理由でもあるんか?」
『まぁそうですね・・・』
フ「秘密があるんやったらちゃんと守るから!
ほら、ファットさんヒーローやし!」
『それでもいろんな人に迷惑がかかるので・・・』
フ「大丈夫やって!
ほんまに口硬いから!!」
何度かこのやり取りをして、結局押しに弱い恋歌はしぶしぶながら見せる事になった。
『絶対秘密にしてくださいね?』
フ「わかってるって」
再度念押しをしてから、携帯を取り出して待ち受けを見せる。
フ「くっそ男前やん!!
(ん?でもどっかで見た事あるような・・・)」
『もう返してください』
フ「ちょい待ち
もうちょっとで思い出せそうなんや」
立ち上がって携帯を恋歌に取られないように持っているファットガムは、必死に記憶を掘り返す。
フ「(絶対見たことある!しかも最近や・・・
ん?あ!)
こいつエンデヴァーの・・・!!」
『あー!!言ったらだめですって!!』
誰かわかったファットガムが大声で正解を言おうとしたので、それを遮る様に恋歌も大きな声を出す。
フ「え、ほんまにあかんやつやん・・・」
体育祭で見たことを思い出し、写真の男の子が雄英の生徒であり、恋歌は雄英の教員であることに気づく。
『わ、わかってますよ・・・
もう返してください』
携帯を恋歌に返し、衝撃を受けたファットガムは今までの情報を思い返してみる。
フ「(切島君に聞いたんは会った事あるってのとイケメンっちゅうことか
会った事あるどころか生徒同士やん
恋歌は・・・ヒーローみたいな人言うてヒーローではないて・・・
今ヒーロー科で勉強してるんやったら確かにそうや!!
まじか・・・
けど切島君は全部知ってそうやったけどな・・・
生徒と教員が付き合うとるなんてあかんやろに・・・)」