21話
夢小説設定
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ファットガム事務所で迎えた次の日の朝。
『よし
(なんか個性も戻ってそうな気がする・・・
あとで切島君に頼もう)』
コスチュームに着替えて身支度を整えてから仮眠室を出ると、まだ誰も事務所にいなかったので洗面台などを借りたりして時間を潰したりしているとファットガムが眠そうな顔をして出勤してきた。
『おはようございます』
フ「おはようさん
はやいなー」
大きなあくびをしながら自分の席に座って携帯をぽちぽちと触り始める。
切「おはようございます!」
天「おはよう」
その少し後に切島と天喰も出てきて、今日の予定の話し合いを始めた。
フ「そういえば2人とも個性はどうや?」
天「・・・戻ってる」
切「ほんとだ!よかったすね!!」
天喰は手がちゃんとタコに変わったので、元に戻ったようだった。
フ「恋歌先生は?」
『切島君、お願いします』
切「うす」
昨日と同じように手を広げてくれる切島に抱き着いて個性を発動させる。
切「おお、すげぇ」
『ちゃんと使えるみたいだね』
初めての感覚に切島は感動しているが、落ち着いてしまっているので冷静な感想しかでなかった。
フ「昨日も思ったけどなんで抱き着いとんの?」
『これが私の個性の発動条件なんです
私から対象に抱き着くことが必須条件なんですよ』
フ「ええー、それやったら俺にやってくれたらよかったのに」
『ファットガムさんにやったら抱き着く前に沈んじゃうと思うんでできないと思いますよ』
フ「あー!!ほんまや!」
くそー、と悔しそうにしているファットガムは放っておいて2人の個性が元に戻った事を切島がものすごく喜んでくれた。
フ「そうや、個性もとに戻ったんやったら最初に依頼してたのやりに行こか」
『わかりました』
ファットガムに連れられてやってきたのは昨日とはまた違う病院。
切島と天喰はしばらくこの辺をパトロールするようにと言われたので別行動だ。
フ「実はな、この間助けた子どもで怖い目に遭ってもた子がおってな
寝ようとする度に悪夢を見て飛び起きてしまうらしいんや
やからどうにかしてやれんかって思って恋歌先生を呼んだんや」
『なるほど・・・』
やってほしい事はわかったが、それは自分がなんとかできるものなのだろうかと少し考える。
たしかにミッドナイトのような強制的に眠らせるような個性では、悪夢を見ているのだから解決にはならない。
しかし他にも有効な個性はたくさんありそうなものだが、自分でいいのか。
フ「ここや」
考えている間に病室についたらしく、がらっとファットガムが扉を開ける。
フ「ファットさんやでー」
「ファット!!」
ファットの姿を見て飛びついてきた女の子は、見た目的には小学校低学年ぐらいに見える。
顔は笑顔だが、濃い隈ができているので眠れていないというのは本当なのだろう。
「お姉ちゃんは誰?」
『はじめまして
私はファットガムさんの知り合いの相澤恋歌です
よろしくね』
フ「今日はこのお姉ちゃんに遊んでもらえるからな」
「ええの!?」
『もちろん』
笑って頷けば女の子が嬉しそうに何して遊ぼうかと手を引いてくる。
ファットガムと小さく目配せをして頷き合う。
フ「ごめんな
俺はちょっと街に行かなあかんからまた後でな」
「ええー、ファット行ってまうの・・・?」
フ「その為にお姉ちゃんを呼んだんや!
いっぱい遊んでもらいや」
「わかった!」
ファットガムが立ち去るのをしょんぼりと見送っていたが、すぐに恋歌の存在を思い出して外に出ようと手を引っ張ってきた。
女の子の名前はソラミというらしい。
個性は短時間だけだが空を飛ぶこと。
青白いその顔色は外に出ると余計に白さが目立った。
空元気なのかどうなのかはわからないが、楽しそうに病院の庭を走り回るソラミは年相応の可愛らしい女の子だ。
「お姉ちゃんの個性はなんなん?」
『あー・・・私の個性はね』
きょろきょろと周りを見渡して掌サイズの石を拾い上げて、空中に投げる。
ひゅっと風を切る音と、かちんという刀が鞘に収まる音だけが聞こえて石をキャッチする。
その石を渡されたソラミはきらきらと目を輝かせた。
「こ、これ!ファット!?」
『うん、そうだよ』
恋歌が渡した石はファットガムのフォルムに綺麗に切れていて、ソラミはすごいすごいと褒めてくれる。
「すごい個性だね!」
『・・・ありがとう』
『よし
(なんか個性も戻ってそうな気がする・・・
あとで切島君に頼もう)』
コスチュームに着替えて身支度を整えてから仮眠室を出ると、まだ誰も事務所にいなかったので洗面台などを借りたりして時間を潰したりしているとファットガムが眠そうな顔をして出勤してきた。
『おはようございます』
フ「おはようさん
はやいなー」
大きなあくびをしながら自分の席に座って携帯をぽちぽちと触り始める。
切「おはようございます!」
天「おはよう」
その少し後に切島と天喰も出てきて、今日の予定の話し合いを始めた。
フ「そういえば2人とも個性はどうや?」
天「・・・戻ってる」
切「ほんとだ!よかったすね!!」
天喰は手がちゃんとタコに変わったので、元に戻ったようだった。
フ「恋歌先生は?」
『切島君、お願いします』
切「うす」
昨日と同じように手を広げてくれる切島に抱き着いて個性を発動させる。
切「おお、すげぇ」
『ちゃんと使えるみたいだね』
初めての感覚に切島は感動しているが、落ち着いてしまっているので冷静な感想しかでなかった。
フ「昨日も思ったけどなんで抱き着いとんの?」
『これが私の個性の発動条件なんです
私から対象に抱き着くことが必須条件なんですよ』
フ「ええー、それやったら俺にやってくれたらよかったのに」
『ファットガムさんにやったら抱き着く前に沈んじゃうと思うんでできないと思いますよ』
フ「あー!!ほんまや!」
くそー、と悔しそうにしているファットガムは放っておいて2人の個性が元に戻った事を切島がものすごく喜んでくれた。
フ「そうや、個性もとに戻ったんやったら最初に依頼してたのやりに行こか」
『わかりました』
ファットガムに連れられてやってきたのは昨日とはまた違う病院。
切島と天喰はしばらくこの辺をパトロールするようにと言われたので別行動だ。
フ「実はな、この間助けた子どもで怖い目に遭ってもた子がおってな
寝ようとする度に悪夢を見て飛び起きてしまうらしいんや
やからどうにかしてやれんかって思って恋歌先生を呼んだんや」
『なるほど・・・』
やってほしい事はわかったが、それは自分がなんとかできるものなのだろうかと少し考える。
たしかにミッドナイトのような強制的に眠らせるような個性では、悪夢を見ているのだから解決にはならない。
しかし他にも有効な個性はたくさんありそうなものだが、自分でいいのか。
フ「ここや」
考えている間に病室についたらしく、がらっとファットガムが扉を開ける。
フ「ファットさんやでー」
「ファット!!」
ファットの姿を見て飛びついてきた女の子は、見た目的には小学校低学年ぐらいに見える。
顔は笑顔だが、濃い隈ができているので眠れていないというのは本当なのだろう。
「お姉ちゃんは誰?」
『はじめまして
私はファットガムさんの知り合いの相澤恋歌です
よろしくね』
フ「今日はこのお姉ちゃんに遊んでもらえるからな」
「ええの!?」
『もちろん』
笑って頷けば女の子が嬉しそうに何して遊ぼうかと手を引いてくる。
ファットガムと小さく目配せをして頷き合う。
フ「ごめんな
俺はちょっと街に行かなあかんからまた後でな」
「ええー、ファット行ってまうの・・・?」
フ「その為にお姉ちゃんを呼んだんや!
いっぱい遊んでもらいや」
「わかった!」
ファットガムが立ち去るのをしょんぼりと見送っていたが、すぐに恋歌の存在を思い出して外に出ようと手を引っ張ってきた。
女の子の名前はソラミというらしい。
個性は短時間だけだが空を飛ぶこと。
青白いその顔色は外に出ると余計に白さが目立った。
空元気なのかどうなのかはわからないが、楽しそうに病院の庭を走り回るソラミは年相応の可愛らしい女の子だ。
「お姉ちゃんの個性はなんなん?」
『あー・・・私の個性はね』
きょろきょろと周りを見渡して掌サイズの石を拾い上げて、空中に投げる。
ひゅっと風を切る音と、かちんという刀が鞘に収まる音だけが聞こえて石をキャッチする。
その石を渡されたソラミはきらきらと目を輝かせた。
「こ、これ!ファット!?」
『うん、そうだよ』
恋歌が渡した石はファットガムのフォルムに綺麗に切れていて、ソラミはすごいすごいと褒めてくれる。
「すごい個性だね!」
『・・・ありがとう』