21話
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フ「ファットさんが帰ってきたでー」
切「おかえりなさい」
天「おかえり」
がちゃっと事務所の扉を開けると、切島と天喰は机に座ってなにかを書いているところだった。
切「あ、恋歌先生!
ちょっといいっすか?」
『うん』
切島に声をかけられたので近くに行くと、学校の課題をやっているらしく問題に躓いているようだった。
切「わかんなくて・・・」
『ああ、これ難しいよね
これは・・・』
切島に答えの出し方を教えている恋歌を、ファットガムが自分の椅子に座りながらじーっと見つめていた。
それに気づいた天喰がファットガムにお茶を持って行くついでに声をかける。
天「・・・ファット、そんなに見つめられたら恋歌先生の気が散る」
フ「んあ・・・そうやな」
天喰に言われてはっとしたように目線を逸らしたファットガムは、何かを考えるようにうーんと悩み始める。
天「なにか気になる事でも?」
フ「気になるっちゅーか・・・
恋歌先生って付き合うてる人とかおるんか知らん?」
天「・・・・は?」
だらしのない顔でいきなりそんなことを聞かれた天喰は、何を言っているんだという視線をファットガムに向ける。
フ「別に好きちゅうわけやないけど、めっちゃ威嚇してきてた猫が懐いてきたみたいな・・・
笑った顔可愛かったなぁとか、守ってやりたいなぁって思っただけやねん」
天「・・・知らない」
フ「そーか
切島君やったら知ってるやろか・・・」
乙女オーラ全開にしているファットガムにどこが好きじゃないのかと言いたくなったが、めんどくさくなるのはわかりきっているのでぐっと堪えた。
切「おおー!!
わかりました!ありがとうございます!」
『どういたしまして』
問題が解けたようで嬉しそうにお礼を言う切島に笑って頭を撫でてやる。
切「そういや恋歌先生、今日どこで寝るんすか?」
『ここの仮眠室貸してくれるって』
フ「そやそや、いつまでもその恰好やったら落ち着かんやろ
シャワーしかないけど行って来たらどうや?
えっと、服服」
がさがさとファットガムの着替えが入っている棚を漁り、”これならいけるやろ”と1枚のパーカーを取り出した。
フ「俺がスリムな時用のやつやからでかいけど着れると思うで」
『ありがとうございます』
切「・・・恋歌先生ファットの服着るんすか?」
『うん』
切「(轟・・・お前もうちょっとちゃんと見張っとけよ・・・)」
自分の好きな人が他の男の服を着て寝るなんて、ネックレスひとつ贈るにしても意味を調べるような焦凍が知ったら怒るんじゃないかと思ってしまった。
しかし恋歌はそれが焦凍を怒らせてしまう原因になるとは微塵も思っていなさそう。
バスタオルを渡され使い方を教わった恋歌は”お先にすいません”と一言言ってからシャワーに行ってしまった。
フ「なぁなぁ、切島君」
切「はい」
フ「恋歌先生って付き合うてる人おるん?」
ファットガムのこの言葉に、またか、と切島は苦笑いを浮かべた。
切「いますよ」
フ「ええ!?
どんな人なん!?」
切「それは・・・直接恋歌先生に聞いてください」
あのお見合い騒動で婚約者のような立場になったとはいえ、焦凍とのことをどこまで話していいのかわからない。
変に誤解されるより本人の口から言ってもらった方がいいだろうと思った。
フ「えー・・・切島君はその人に会った事あるん?」
切「あるっすよ」
フ「かっこいい?」
切「まぁ・・・イケメンっすね」
フ「俺に勝ち目あると思う!?」
切「・・・・正直、ないと思います」
フ「がーん・・・
ど、どこがあかん!?」
切「それも恋歌先生に直接聞いてください」
”俺こんなにキュートやのに・・・”とか言い出したファットガムに苦笑いをしながら、切島は終わった課題を片付ける。
切「(恋歌先生って結構モテんだよな・・・
たしかに強いし、優しいし、可愛いって思う時あるし、スタイルいいし、変なとこ無防備だし、いろいろ無知だし・・・
あの爆豪も好きになった人だもんな)」
切島が恋歌に抱いている感情はあくまでも憧れや尊敬。
けれど、これからもライバルが増えていくだろうクラスメイトに正直同情もするし、いろいろ振り回されて泣いてる恋歌を見たくないという感情もある。
切「(守れるところは守らねぇとな)」
ファットガムの何がいけないというわけではないが、恋歌と焦凍の仲を引き裂くことはいろんなところから反感を買いそうだなと、まだいろいろ考えている様子のファットガムに伝えるべきか悩んだが、今のところは黙っておく事にした。
切「おかえりなさい」
天「おかえり」
がちゃっと事務所の扉を開けると、切島と天喰は机に座ってなにかを書いているところだった。
切「あ、恋歌先生!
ちょっといいっすか?」
『うん』
切島に声をかけられたので近くに行くと、学校の課題をやっているらしく問題に躓いているようだった。
切「わかんなくて・・・」
『ああ、これ難しいよね
これは・・・』
切島に答えの出し方を教えている恋歌を、ファットガムが自分の椅子に座りながらじーっと見つめていた。
それに気づいた天喰がファットガムにお茶を持って行くついでに声をかける。
天「・・・ファット、そんなに見つめられたら恋歌先生の気が散る」
フ「んあ・・・そうやな」
天喰に言われてはっとしたように目線を逸らしたファットガムは、何かを考えるようにうーんと悩み始める。
天「なにか気になる事でも?」
フ「気になるっちゅーか・・・
恋歌先生って付き合うてる人とかおるんか知らん?」
天「・・・・は?」
だらしのない顔でいきなりそんなことを聞かれた天喰は、何を言っているんだという視線をファットガムに向ける。
フ「別に好きちゅうわけやないけど、めっちゃ威嚇してきてた猫が懐いてきたみたいな・・・
笑った顔可愛かったなぁとか、守ってやりたいなぁって思っただけやねん」
天「・・・知らない」
フ「そーか
切島君やったら知ってるやろか・・・」
乙女オーラ全開にしているファットガムにどこが好きじゃないのかと言いたくなったが、めんどくさくなるのはわかりきっているのでぐっと堪えた。
切「おおー!!
わかりました!ありがとうございます!」
『どういたしまして』
問題が解けたようで嬉しそうにお礼を言う切島に笑って頭を撫でてやる。
切「そういや恋歌先生、今日どこで寝るんすか?」
『ここの仮眠室貸してくれるって』
フ「そやそや、いつまでもその恰好やったら落ち着かんやろ
シャワーしかないけど行って来たらどうや?
えっと、服服」
がさがさとファットガムの着替えが入っている棚を漁り、”これならいけるやろ”と1枚のパーカーを取り出した。
フ「俺がスリムな時用のやつやからでかいけど着れると思うで」
『ありがとうございます』
切「・・・恋歌先生ファットの服着るんすか?」
『うん』
切「(轟・・・お前もうちょっとちゃんと見張っとけよ・・・)」
自分の好きな人が他の男の服を着て寝るなんて、ネックレスひとつ贈るにしても意味を調べるような焦凍が知ったら怒るんじゃないかと思ってしまった。
しかし恋歌はそれが焦凍を怒らせてしまう原因になるとは微塵も思っていなさそう。
バスタオルを渡され使い方を教わった恋歌は”お先にすいません”と一言言ってからシャワーに行ってしまった。
フ「なぁなぁ、切島君」
切「はい」
フ「恋歌先生って付き合うてる人おるん?」
ファットガムのこの言葉に、またか、と切島は苦笑いを浮かべた。
切「いますよ」
フ「ええ!?
どんな人なん!?」
切「それは・・・直接恋歌先生に聞いてください」
あのお見合い騒動で婚約者のような立場になったとはいえ、焦凍とのことをどこまで話していいのかわからない。
変に誤解されるより本人の口から言ってもらった方がいいだろうと思った。
フ「えー・・・切島君はその人に会った事あるん?」
切「あるっすよ」
フ「かっこいい?」
切「まぁ・・・イケメンっすね」
フ「俺に勝ち目あると思う!?」
切「・・・・正直、ないと思います」
フ「がーん・・・
ど、どこがあかん!?」
切「それも恋歌先生に直接聞いてください」
”俺こんなにキュートやのに・・・”とか言い出したファットガムに苦笑いをしながら、切島は終わった課題を片付ける。
切「(恋歌先生って結構モテんだよな・・・
たしかに強いし、優しいし、可愛いって思う時あるし、スタイルいいし、変なとこ無防備だし、いろいろ無知だし・・・
あの爆豪も好きになった人だもんな)」
切島が恋歌に抱いている感情はあくまでも憧れや尊敬。
けれど、これからもライバルが増えていくだろうクラスメイトに正直同情もするし、いろいろ振り回されて泣いてる恋歌を見たくないという感情もある。
切「(守れるところは守らねぇとな)」
ファットガムの何がいけないというわけではないが、恋歌と焦凍の仲を引き裂くことはいろんなところから反感を買いそうだなと、まだいろいろ考えている様子のファットガムに伝えるべきか悩んだが、今のところは黙っておく事にした。