21話
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フ「・・・・・」
『・・・・・』
フ「(なんなんこの沈黙!!つっら!!)」
機嫌よくついてきたファットガムだったが、特に会話する内容もなく恋歌も話さないので切島と天喰と別れてからずっと沈黙が続いている。
もともと賑やかなのが好きなファットガムはこの沈黙に耐えられず、話題を懸命に探している。
フ「恋歌先生は・・・何歳(いくつ)なん?」
『今年で21です』
フ「ほー、若いな!
俺はな、29やで!」
『そうなんですね』
フ「(・・・・え!?終わり!?)
あー・・・切島君が恋歌先生のこと憧れの人やって言うてたけどいつもそんなん言われてんの?」
『そんなこと言ってくれるのは切島君ぐらいですよ』
フ「(・・・・あ!また終わってもた!!)」
質問をすれば返答は返ってくるが、どうにも会話が続かない。
フ「恋歌先生は俺の事嫌いなんか?」
『・・・・どうしてそう思うんです?』
ここまで会話が続かないと意図的に話さないのではと思って、思い切って聞いてみると初めて質問が返ってきた。
フ「だって切島君や環と話すみたいに話してくれへんし・・・」
『・・・別に嫌いじゃないですよ
ただ、初対面の人は警戒してしまうようになってしまったんです』
フ「・・・なんかあったんか?」
『・・・そういえば神野の話しませんね』
フ「神野?」
昔はそうでもなかったのだが、最近初対面の人に警戒するのは神野の中継が原因。
あの中継のせいで変な偏見や、噂、変な人、サイドキックの誘い、見合いまで出てきてうんざりしているからだ。
けれど今日1日一緒にいて、あの中継の話は一切していないし、街の人にも何も言われていない事を思い出す。
『オールマイトの最後の戦いの中継、見てませんか?』
フ「あー・・・あったなそんなん
まぁちょくちょくやってたみたいやけどこっちじゃそんなに流れてないと思うで
オールマイトの引退の方がインパクト強かったし
それがどないしたん?」
『・・・いえ、なんでも』
関東と関西では中継された数が全然違うらしい。
警戒していた自分がおかしくなり、一人で笑っているとファットガムが大丈夫かと声をかけてくる。
『はい、ありがとうございます』
フ「いや、大丈夫ならええねんけど・・・
(ごっつ可愛く笑うやん・・・)」
初めて向けられた笑顔にイレイザーの顔を思い出して、本当に血がつながっているのか再度怪しくなった。
今なら先ほど切島に向けて聞いた疑問も応えてくれるかも知れないと、ちらちらと様子を見ながら話かけてみる。
フ「さっき切島君に聞いてんけどな、なんや恋歌先生めちゃくちゃ強いって」
『買いかぶりすぎですよ
そんな強くありません』
フ「けど切島君はどんな敵を前にしても絶対に倒れんし、出来る事を最大限にやる人やから憧れたって言うてたで」
『・・・倒れないってのは単なる意地ですね
弱い私はせめて最後まで立って、戦い抜かないといけない
出来る事を最大限にやるっていうのも私にできることがそれしかないからするんです
みんなの方がすごいと思います』
フ「・・・恋歌先生も結構環タイプやな
自分卑下してしまうタイプやろ」
『どうでしょう
みんなの方がすごいのは事実なのでそんな風に思った事はありませんけどね
私の事を強いって思ってくれてるのも生きて学んだ年数が違うからです
高校を卒業するころには私なんか弱く見えるようになってますよ』
フ「・・・じゃあその武器ぎょーさん持ってんのは自分守るためか?」
『それもあります
個性が攻撃型でない私が戦うには武器を持つしかなかった
私に合うのが刀だった
複数持った方が戦闘で動けた
それだけのことです』
恋歌の話を聞いたファットガムは、心の中でなるほどと呟いた。
恋歌はどんなに周りが認めようとも自分自身は弱いと思い込んでいるタイプ。
天喰と同じようなものだ。
自分の弱い部分をカバーする為に刀を持ち、自分に自信がないから自分を弱いと思い込んでいる。
フ「難儀な性格しとんなぁ・・・
それ動きにくないん?」
『慣れました』
フ「ほーん
今度戦い方見せてほしいわー」
『・・・機会があれば、ですね』
フ「ここにおったら嫌でもその機会あると思うで
あ、ここやここ
結構遅くまで開いてんねん」
だいぶ打ち解けられたところで目的地に到着した。
あまり手持ちがないとのことだったので、必要最低限の下着や歯ブラシ、服を何着か買い、パジャマなどはファットガムが貸してくれることになった。
『・・・・・』
フ「(なんなんこの沈黙!!つっら!!)」
機嫌よくついてきたファットガムだったが、特に会話する内容もなく恋歌も話さないので切島と天喰と別れてからずっと沈黙が続いている。
もともと賑やかなのが好きなファットガムはこの沈黙に耐えられず、話題を懸命に探している。
フ「恋歌先生は・・・何歳(いくつ)なん?」
『今年で21です』
フ「ほー、若いな!
俺はな、29やで!」
『そうなんですね』
フ「(・・・・え!?終わり!?)
あー・・・切島君が恋歌先生のこと憧れの人やって言うてたけどいつもそんなん言われてんの?」
『そんなこと言ってくれるのは切島君ぐらいですよ』
フ「(・・・・あ!また終わってもた!!)」
質問をすれば返答は返ってくるが、どうにも会話が続かない。
フ「恋歌先生は俺の事嫌いなんか?」
『・・・・どうしてそう思うんです?』
ここまで会話が続かないと意図的に話さないのではと思って、思い切って聞いてみると初めて質問が返ってきた。
フ「だって切島君や環と話すみたいに話してくれへんし・・・」
『・・・別に嫌いじゃないですよ
ただ、初対面の人は警戒してしまうようになってしまったんです』
フ「・・・なんかあったんか?」
『・・・そういえば神野の話しませんね』
フ「神野?」
昔はそうでもなかったのだが、最近初対面の人に警戒するのは神野の中継が原因。
あの中継のせいで変な偏見や、噂、変な人、サイドキックの誘い、見合いまで出てきてうんざりしているからだ。
けれど今日1日一緒にいて、あの中継の話は一切していないし、街の人にも何も言われていない事を思い出す。
『オールマイトの最後の戦いの中継、見てませんか?』
フ「あー・・・あったなそんなん
まぁちょくちょくやってたみたいやけどこっちじゃそんなに流れてないと思うで
オールマイトの引退の方がインパクト強かったし
それがどないしたん?」
『・・・いえ、なんでも』
関東と関西では中継された数が全然違うらしい。
警戒していた自分がおかしくなり、一人で笑っているとファットガムが大丈夫かと声をかけてくる。
『はい、ありがとうございます』
フ「いや、大丈夫ならええねんけど・・・
(ごっつ可愛く笑うやん・・・)」
初めて向けられた笑顔にイレイザーの顔を思い出して、本当に血がつながっているのか再度怪しくなった。
今なら先ほど切島に向けて聞いた疑問も応えてくれるかも知れないと、ちらちらと様子を見ながら話かけてみる。
フ「さっき切島君に聞いてんけどな、なんや恋歌先生めちゃくちゃ強いって」
『買いかぶりすぎですよ
そんな強くありません』
フ「けど切島君はどんな敵を前にしても絶対に倒れんし、出来る事を最大限にやる人やから憧れたって言うてたで」
『・・・倒れないってのは単なる意地ですね
弱い私はせめて最後まで立って、戦い抜かないといけない
出来る事を最大限にやるっていうのも私にできることがそれしかないからするんです
みんなの方がすごいと思います』
フ「・・・恋歌先生も結構環タイプやな
自分卑下してしまうタイプやろ」
『どうでしょう
みんなの方がすごいのは事実なのでそんな風に思った事はありませんけどね
私の事を強いって思ってくれてるのも生きて学んだ年数が違うからです
高校を卒業するころには私なんか弱く見えるようになってますよ』
フ「・・・じゃあその武器ぎょーさん持ってんのは自分守るためか?」
『それもあります
個性が攻撃型でない私が戦うには武器を持つしかなかった
私に合うのが刀だった
複数持った方が戦闘で動けた
それだけのことです』
恋歌の話を聞いたファットガムは、心の中でなるほどと呟いた。
恋歌はどんなに周りが認めようとも自分自身は弱いと思い込んでいるタイプ。
天喰と同じようなものだ。
自分の弱い部分をカバーする為に刀を持ち、自分に自信がないから自分を弱いと思い込んでいる。
フ「難儀な性格しとんなぁ・・・
それ動きにくないん?」
『慣れました』
フ「ほーん
今度戦い方見せてほしいわー」
『・・・機会があれば、ですね』
フ「ここにおったら嫌でもその機会あると思うで
あ、ここやここ
結構遅くまで開いてんねん」
だいぶ打ち解けられたところで目的地に到着した。
あまり手持ちがないとのことだったので、必要最低限の下着や歯ブラシ、服を何着か買い、パジャマなどはファットガムが貸してくれることになった。