21話
夢小説設定
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事務所までの道のりで、恋歌が歩くたびにがしゃがしゃと刀同士が当たる音がして、それが気になるファットガムはちらちらと横を歩いている恋歌を見下ろす。
切「良かったらコスチュームのケース持ちますよ」
『あ、いいの?
ありがとう』
切「お安い御用っす」
これだけ男がいて荷物を一つも持たないのはどうかと思った切島が、恋歌が持っているケースを預かって持ってくれた。
フ「あ、じゃあその刀持ったんで!」
ファットガムも体に似合わない大量の刀を背負っている恋歌に声をかけるが、”大丈夫です”と返されて持たせてもらえなかった。
フ「なんや俺に冷たない・・・?」
切「恋歌先生は刀はあんまり人に預けないんすよ
ね?」
『まぁそうだね』
どうしてもなときは預けるかもしれないが、今日会ったばかりの人に大切な武器を預けられるほど恋歌は楽観的ではない。
フ「ほーん・・・
なんや切島君は恋歌先生の事よー知ってんなぁ」
切「そりゃ俺の目標としてる人ですから!!」
きらきらとした目で語る切島を天喰がまぶしそうに見て、”太陽たちの目標、憧れ・・・恋歌先生の近くにいたら俺死ぬんじゃ・・・”とよくわからない事をぶつぶつつぶやいている。
『そんな事言ってくれるの切島君だけだよ』
切「んなことないっすよ!」
「ケンカだぁ!!誰かぁ!!」
フ「お、」
4人で歩いていると急に後ろから誰かの声が聞こえて、振り向くと何人かの男が逃げるようにこちらに向かって走ってきていた。
フ「恋歌先生は下がっとき!」
『はい』
すぐにファットガムが走ってくる男たちを体で受け止め、その体に沈めていく。
一人個性でファットガムから逃れた男がいたが、それは天喰が手をタコに変えてすぐに捕らえた。
『(天喰君の個性始めて見たけどすごい・・・)』
迅速で個性の使い方も慣れている天喰だが、周りが盛り上がるとがたがたと震えだしていた。
フ「あかん、伏せ!!」
これで解決したのかと思ったが、ファットガムの声に反応し、恋歌は思わず手を出してしまった。
切「恋歌先生!?」
『いった・・・』
2発撃たれた弾丸は1発は天喰へ、もう1発は切島を狙っていた。
咄嗟に近くにいた切島の弾丸を防ぐために腕を出すと、切島には当たらなかった為ほっとした。
だが、まだ銃口がこちらに向いていたのでもう1発来ると直感で感じ切島に向かって声を出す。
『切島君硬化!』
切「!!」
言われた通りに咄嗟に硬化をすると、弾丸は切島の頭に当たり弾き返される。
「弾けた!」
切「捕らえます!!」
『切島君!』
逃げる男を一人で追いかけた切島を恋歌も追いかける。
「来んなぁ!!追わんといてや!!」
切「そっちが逃げんなぁ!
せめてなぁ!!仲間助ける姿勢貫けよ!!」
「どこにキレとんねん!!」
『(こんな狭いとこじゃ刀抜けないか・・・)』
人もたくさんいる上に狭い路地で背負っている刀は今のところ使えそうにない。
『(けど、追い付ける!)』
切「恋歌先生、撃たれたんだから無茶すんなって!」
切島より後に走り出した恋歌だが、狭い路地裏ということを利用して最短距離で男を追いかけている為、いつの間にか切島を追い越していた。
『あんまり痛くないから大丈夫!』
切「(くっそ、恋歌先生速すぎんだろ!)
人撃っといて自分だけビビッて逃げるなんて漢らしくねぇよ!!」
二人で追いかけ、目の前が行き止まりというところで恋歌が真上から男に着地し、男をつぶした。
『おとなしく・・・!』
「やかっましぃ!!!」
ブーツを履いていないから威力が弱かったのか、恋歌を自分の上から突き飛ばして右腕から刃物を出して切りかかってくる。
『(ぎりぎり避けれる・・・!)』
バランスは崩されたが目測では体を逸らせばぎりぎり避けれる位置だった為、上半身だけ逸らしたが男の刃物が服に引っ掛かりびりびりと腹から胸にかけて切り裂かれた。
切「恋歌先生!」
一瞬遅れて到着した切島が、カウンターを叩きこんで男を倒した。
『(あー、しまった・・・
間違えた・・・)』
切「大丈夫っすか!?」
『うん、怪我はないよ』
切り裂かれたのは服だけだったようで、前を隠すように服を引っ張っている恋歌を見て切島はほっとしたように息をはいた。
避けきれなかった原因は、自分の服をコスチュームと勘違いしていた事。
コスチュームの時はさらしで胸を潰しているため、先ほどの攻撃はかすりもせずに避けれるはずだった。
しかも刃物が当たったところで切れるような素材ではない。
『(下着まで切れてる・・・
めんどくさ・・・)』
皮膚に届かなかったのは幸いだが、すっぱりと切れてしまったスーツにため息しか出ない。
押えていないと中が見えてしまいそうになるので、仕方なく両手で服を中心に寄せる。
切「良かったらコスチュームのケース持ちますよ」
『あ、いいの?
ありがとう』
切「お安い御用っす」
これだけ男がいて荷物を一つも持たないのはどうかと思った切島が、恋歌が持っているケースを預かって持ってくれた。
フ「あ、じゃあその刀持ったんで!」
ファットガムも体に似合わない大量の刀を背負っている恋歌に声をかけるが、”大丈夫です”と返されて持たせてもらえなかった。
フ「なんや俺に冷たない・・・?」
切「恋歌先生は刀はあんまり人に預けないんすよ
ね?」
『まぁそうだね』
どうしてもなときは預けるかもしれないが、今日会ったばかりの人に大切な武器を預けられるほど恋歌は楽観的ではない。
フ「ほーん・・・
なんや切島君は恋歌先生の事よー知ってんなぁ」
切「そりゃ俺の目標としてる人ですから!!」
きらきらとした目で語る切島を天喰がまぶしそうに見て、”太陽たちの目標、憧れ・・・恋歌先生の近くにいたら俺死ぬんじゃ・・・”とよくわからない事をぶつぶつつぶやいている。
『そんな事言ってくれるの切島君だけだよ』
切「んなことないっすよ!」
「ケンカだぁ!!誰かぁ!!」
フ「お、」
4人で歩いていると急に後ろから誰かの声が聞こえて、振り向くと何人かの男が逃げるようにこちらに向かって走ってきていた。
フ「恋歌先生は下がっとき!」
『はい』
すぐにファットガムが走ってくる男たちを体で受け止め、その体に沈めていく。
一人個性でファットガムから逃れた男がいたが、それは天喰が手をタコに変えてすぐに捕らえた。
『(天喰君の個性始めて見たけどすごい・・・)』
迅速で個性の使い方も慣れている天喰だが、周りが盛り上がるとがたがたと震えだしていた。
フ「あかん、伏せ!!」
これで解決したのかと思ったが、ファットガムの声に反応し、恋歌は思わず手を出してしまった。
切「恋歌先生!?」
『いった・・・』
2発撃たれた弾丸は1発は天喰へ、もう1発は切島を狙っていた。
咄嗟に近くにいた切島の弾丸を防ぐために腕を出すと、切島には当たらなかった為ほっとした。
だが、まだ銃口がこちらに向いていたのでもう1発来ると直感で感じ切島に向かって声を出す。
『切島君硬化!』
切「!!」
言われた通りに咄嗟に硬化をすると、弾丸は切島の頭に当たり弾き返される。
「弾けた!」
切「捕らえます!!」
『切島君!』
逃げる男を一人で追いかけた切島を恋歌も追いかける。
「来んなぁ!!追わんといてや!!」
切「そっちが逃げんなぁ!
せめてなぁ!!仲間助ける姿勢貫けよ!!」
「どこにキレとんねん!!」
『(こんな狭いとこじゃ刀抜けないか・・・)』
人もたくさんいる上に狭い路地で背負っている刀は今のところ使えそうにない。
『(けど、追い付ける!)』
切「恋歌先生、撃たれたんだから無茶すんなって!」
切島より後に走り出した恋歌だが、狭い路地裏ということを利用して最短距離で男を追いかけている為、いつの間にか切島を追い越していた。
『あんまり痛くないから大丈夫!』
切「(くっそ、恋歌先生速すぎんだろ!)
人撃っといて自分だけビビッて逃げるなんて漢らしくねぇよ!!」
二人で追いかけ、目の前が行き止まりというところで恋歌が真上から男に着地し、男をつぶした。
『おとなしく・・・!』
「やかっましぃ!!!」
ブーツを履いていないから威力が弱かったのか、恋歌を自分の上から突き飛ばして右腕から刃物を出して切りかかってくる。
『(ぎりぎり避けれる・・・!)』
バランスは崩されたが目測では体を逸らせばぎりぎり避けれる位置だった為、上半身だけ逸らしたが男の刃物が服に引っ掛かりびりびりと腹から胸にかけて切り裂かれた。
切「恋歌先生!」
一瞬遅れて到着した切島が、カウンターを叩きこんで男を倒した。
『(あー、しまった・・・
間違えた・・・)』
切「大丈夫っすか!?」
『うん、怪我はないよ』
切り裂かれたのは服だけだったようで、前を隠すように服を引っ張っている恋歌を見て切島はほっとしたように息をはいた。
避けきれなかった原因は、自分の服をコスチュームと勘違いしていた事。
コスチュームの時はさらしで胸を潰しているため、先ほどの攻撃はかすりもせずに避けれるはずだった。
しかも刃物が当たったところで切れるような素材ではない。
『(下着まで切れてる・・・
めんどくさ・・・)』
皮膚に届かなかったのは幸いだが、すっぱりと切れてしまったスーツにため息しか出ない。
押えていないと中が見えてしまいそうになるので、仕方なく両手で服を中心に寄せる。