19話
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刀を抜いている恋歌は膝をついているが見たところ大きな怪我はなさそうでほっとする。
相「こいつ頼んだ!」
しかし恋歌が膝をつくなど普段では考えられない。
捕縛した一人を近くにいた警察に放り投げて、恋歌の元へ走る。
個性を発動しながら恋歌の前に着地し、二人いた敵もあっさりと捕縛武器で捕らえる事ができた。
『兄さん・・・』
相「無事か」
警察がしっかりと敵を確保したのを確認すると、力が入らないのか恋歌はぺたんと地面に座り込む。
相「どうした!」
『いや、最初にスタンガンみたなのあてられてさ
身体がちょっと痺れてるんだよね・・・』
刀もしっかりと握れておらず、鞘も恋歌の足元に落ちている。
怪我ではなくてほっとした相澤は恋歌に背中を向けて背負ってやった。
『・・・結局、助けに来てもらっちゃったね』
相「・・・俺の言う事を聞かないからこういうことになるんだ」
『・・・・まぁ、今回はそういうことにしておくよ』
力の入りにくい腕を首に回して、ぎゅっと抱き着いた恋歌は小さい声で”ごめんね”と呟く。
『ちょっとむきになって言い過ぎた・・・
大嫌いなんて嘘だからね・・・』
相「・・・俺も今回は言い過ぎた
心配だったんだ
お前が強いのは知ってる
けどそれはあくまで武器があればの話だ
囮なら武装はできない
だから俺は反対だったんだ
けど、それをちゃんと伝えられてなかった・・・
悪かった」
『・・・うん、心配かけた
ごめん』
無事に仲直りができ、これから恋歌に事情聴取をしたいと言われたが、体が動かせない事となにか他にも個性にかかっていては危険なので、事情聴取は明日にし今日のところはリカバリーガールのところへ行かせてやってほしいと警察に相談してくれた。
意外とあっさり許可がでたので、相澤は恋歌を背負ったまま学校への道を歩く。
『さっきね・・・』
相「うん?」
『路地裏に引き込まれるのと同時に身体が痺れて・・・
気を失いそうになったのは耐えれたんだけど、痺れてちゃんと立てなくて、刀もしっかり握れなくて・・・
周りは誰かの個性で外から見えない様にされてて・・・
声も外に届かなかった
私は相手を近づけない様にするだけで精いっぱいだった』
相「・・・・」
『けどね、すぐに兄さんの声が聞こえて・・・
すごく、安心した』
相「そうか・・・」
あともう少し到着したのが遅かったらどうなっていただろう。
あそこで違和感を感じなかったらどうなっていただろう。
もっと最悪な事が起こっていたかもしれないかと思うとぞっとする。
『昔から兄さんは私を必ず助けてくれるヒーローなんだよ
迷子になっても、困っていても、誰かと喧嘩しても絶対に助けてにきてくれた
私の中での№1ヒーローはオールマイトじゃなくイレイザーヘッド
今日も助けに来てくれた
ありがとね、私のヒーロー
大好きだからね』
相「・・・そうか」
恋歌に言われたことに顔がにやけそうになるが、捕縛武器に顔を埋めてそれを悟られない様にする。
相「(俺も重症だな)」
今ならプレゼントマイクに何を言われようと許せそうな気がするぐらい上機嫌な自分に若干引きながらも、昔よりずいぶん重くなった恋歌をしっかりと背負いなおした。
リ「うん、個性には何もかかってないね
スタンガンでやられちまったところは跡も残らないだろうから自然治癒で大丈夫だろう
ただ、火傷の具合から見てかなり強い電流が流れてる
明日には普段通りには戻るだろうが、もうしばらくは身体が動かしにくいかもね」
『わかりました
ありがとうございます』
保健室でリカバリーガールに診察してもらい、痺れがあと少し残る以外問題ないだろうとの結果だった。
リ「しっかしあんた、その恰好しててもあんまり違和感ないねぇ」
『そ、そうですか?』
リカバリーガールからすれば恋歌の年齢と高校生の年齢など大した差でもないだろう。
しかしそう言ってしまうと怒られそうなので、あまり自分を卑下する発言も控えておく。
相「遅くにすいませんでした
何事もないなら帰るぞ、送ってやる」
『あ、うん』
自分で歩けない事はないが、何かあった時の為に送ってくれるとのことなのでその言葉に甘えておく。
時間的にはそろそろ消灯時間。
できれば寮のみんなにこの格好で会いたくはない。
リ「あんたたち」
二人で保健室から出て行こうとすると、あきれたような顔をしているリカバリーガールに呼び止められた。
リ「兄妹仲良くするんだよ」
『はい』
相「・・・はい」
相「こいつ頼んだ!」
しかし恋歌が膝をつくなど普段では考えられない。
捕縛した一人を近くにいた警察に放り投げて、恋歌の元へ走る。
個性を発動しながら恋歌の前に着地し、二人いた敵もあっさりと捕縛武器で捕らえる事ができた。
『兄さん・・・』
相「無事か」
警察がしっかりと敵を確保したのを確認すると、力が入らないのか恋歌はぺたんと地面に座り込む。
相「どうした!」
『いや、最初にスタンガンみたなのあてられてさ
身体がちょっと痺れてるんだよね・・・』
刀もしっかりと握れておらず、鞘も恋歌の足元に落ちている。
怪我ではなくてほっとした相澤は恋歌に背中を向けて背負ってやった。
『・・・結局、助けに来てもらっちゃったね』
相「・・・俺の言う事を聞かないからこういうことになるんだ」
『・・・・まぁ、今回はそういうことにしておくよ』
力の入りにくい腕を首に回して、ぎゅっと抱き着いた恋歌は小さい声で”ごめんね”と呟く。
『ちょっとむきになって言い過ぎた・・・
大嫌いなんて嘘だからね・・・』
相「・・・俺も今回は言い過ぎた
心配だったんだ
お前が強いのは知ってる
けどそれはあくまで武器があればの話だ
囮なら武装はできない
だから俺は反対だったんだ
けど、それをちゃんと伝えられてなかった・・・
悪かった」
『・・・うん、心配かけた
ごめん』
無事に仲直りができ、これから恋歌に事情聴取をしたいと言われたが、体が動かせない事となにか他にも個性にかかっていては危険なので、事情聴取は明日にし今日のところはリカバリーガールのところへ行かせてやってほしいと警察に相談してくれた。
意外とあっさり許可がでたので、相澤は恋歌を背負ったまま学校への道を歩く。
『さっきね・・・』
相「うん?」
『路地裏に引き込まれるのと同時に身体が痺れて・・・
気を失いそうになったのは耐えれたんだけど、痺れてちゃんと立てなくて、刀もしっかり握れなくて・・・
周りは誰かの個性で外から見えない様にされてて・・・
声も外に届かなかった
私は相手を近づけない様にするだけで精いっぱいだった』
相「・・・・」
『けどね、すぐに兄さんの声が聞こえて・・・
すごく、安心した』
相「そうか・・・」
あともう少し到着したのが遅かったらどうなっていただろう。
あそこで違和感を感じなかったらどうなっていただろう。
もっと最悪な事が起こっていたかもしれないかと思うとぞっとする。
『昔から兄さんは私を必ず助けてくれるヒーローなんだよ
迷子になっても、困っていても、誰かと喧嘩しても絶対に助けてにきてくれた
私の中での№1ヒーローはオールマイトじゃなくイレイザーヘッド
今日も助けに来てくれた
ありがとね、私のヒーロー
大好きだからね』
相「・・・そうか」
恋歌に言われたことに顔がにやけそうになるが、捕縛武器に顔を埋めてそれを悟られない様にする。
相「(俺も重症だな)」
今ならプレゼントマイクに何を言われようと許せそうな気がするぐらい上機嫌な自分に若干引きながらも、昔よりずいぶん重くなった恋歌をしっかりと背負いなおした。
リ「うん、個性には何もかかってないね
スタンガンでやられちまったところは跡も残らないだろうから自然治癒で大丈夫だろう
ただ、火傷の具合から見てかなり強い電流が流れてる
明日には普段通りには戻るだろうが、もうしばらくは身体が動かしにくいかもね」
『わかりました
ありがとうございます』
保健室でリカバリーガールに診察してもらい、痺れがあと少し残る以外問題ないだろうとの結果だった。
リ「しっかしあんた、その恰好しててもあんまり違和感ないねぇ」
『そ、そうですか?』
リカバリーガールからすれば恋歌の年齢と高校生の年齢など大した差でもないだろう。
しかしそう言ってしまうと怒られそうなので、あまり自分を卑下する発言も控えておく。
相「遅くにすいませんでした
何事もないなら帰るぞ、送ってやる」
『あ、うん』
自分で歩けない事はないが、何かあった時の為に送ってくれるとのことなのでその言葉に甘えておく。
時間的にはそろそろ消灯時間。
できれば寮のみんなにこの格好で会いたくはない。
リ「あんたたち」
二人で保健室から出て行こうとすると、あきれたような顔をしているリカバリーガールに呼び止められた。
リ「兄妹仲良くするんだよ」
『はい』
相「・・・はい」