19話
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いつも通りの校舎。
いつも通りの生徒たち。
いつも通りの授業。
しかし今日、いつも通りでない場所が一つだけあった。
『・・・・・』
相「・・・・・」
「「「・・・・」」」
いつも通りでないのは職員室。
プロヒーロー達が集まるその職員室は、朝繰り広げられた兄妹喧嘩によって静まり返っていた。
喧嘩の理由は全員がわかっている。
近頃、雄英の学区内で学生が襲われる事件が多発していた。
その事件は寮生活である雄英生は被害にはあっていないのだが、犯人が捕まるまで警戒した方がいいという事で教員が交代でパトロールに出かけている。
何かあった時の為に複数人でパトロールを行っている為、恋歌も相澤も何度かパトロールに出ていた。
しかし、ここ数日うまく雄英のプロヒーロー達を出しぬき、何度か学生が襲われてしまった。
狙われているのは女子生徒が多く、襲われると言っても財布や持ち物を盗られる程度で、なにかをされるというわけではない。
けれど、見知らぬ人物に襲われることは恐怖であり、金品を盗られるだけといってもいつどうなるかわからない状況。
警察から応援要請を受け雄英もパトロールを強化し、連日何人もの教員が見回っているのだがまだ足取りはつかめていないのが現状。
そのパトロール強化で一番被害を受けているのが相澤だった。
相澤はその”抹消”という個性から相手がこれだけ見つからないという事は気配を殺したりする個性を持っているのでは?、と考えた警察に毎日のように引っ張り出されている。
そのせいかいつもより隈は濃くなり、いつもより寝袋に入っている時間が増えた。
それを見かねた恋歌が自分が囮になって犯人を捕まえてはどうかと警察に提案した。
見た目的にはまだ制服を着れば大丈夫だろうということと、万が一襲われたとしてもなんとかできるだろうという警察の判断から一度試してみようとOKが出てしまったのだ。
相澤は恋歌が何も相談せずにそのことを決めた事、危ない事をする必要がない事、警察がその提案を受け入れた事、全部が気に食わない。
そして恋歌は相澤の為にやることなのに何がいけないのかと拗ねている。
その結果二人は衝突し、朝から口もきかず、無言で仕事をしている。
プ「・・・この空気なんとかなりませんか?」
オ「私には無理だよ・・・」
ミ「あの二人頑固だものねぇ・・・」
正直大ダメージを受けているのは相澤の方。
喧嘩の最後に恋歌に”大嫌い”と言われてから顔が死んでいる。
プ「あいつ・・・なんやかんや恋歌のこと大好きだもんなぁ」
ミ「ええ・・・」
無言でも仕事が出来ているのは兄妹の連携が成せる技なのかわからないが、仕事は滞りなく進んでいる。
時間を見てふらふらとひとりでHRに出て行った相澤の背中は哀愁が漂っていた。
プ「HEY恋歌
もう許してやれよ」
『許す?』
ミ「ほらイレイザーだって恋歌を心配してあんな風に言っただけなんだし」
相澤をフォローする為に恋歌にプレゼントマイクとミッドナイトが話しかけに行くが、恋歌の対応がいつもより冷たい。
『心配してくれてるのはわかります
けど、どうして私は兄さんの心配をしちゃいけないんですか』
プ「それは・・・」
『兄さんが私の事を心配して囮を止めろって言うのなら、兄さんは連日のパトロールをもう少し控えるべきです
兄さんの主張だけ通って私の主張が通らないのは納得いきません』
ミ「恋歌の言いたいことはわかるわ
でもね、イレイザーはあなたが囮になって万が一捕まってしまったらと思うと心配なのよ」
『私だって毎日遅くまでパトロールして倒れないかと心配してますよ』
「「・・・・」」
二人ともお互いを心配して起こった喧嘩。
どちらも正論なのだが、どちらも引かない。
どちらかが間違っているわけではないので誰も何も言えないのだ。
『私は行くところがあるのでこれで失礼しますね』
席から立ち上がってどこかへ行ってしまった恋歌にかける言葉も見つからず、静かに見送る。
プ「イレイザー心労で死ぬんじゃねぇかな・・・」
ミ「かもしれないわね・・・」
オ「え!?そんなに深刻なのかい?」
プ「あいつ歳の離れた恋歌をあいつなりに可愛がってんすよ
そんな恋歌が囮をするってんなら自分の睡眠時間を削った方がマシだと思ってる
けど、恋歌もイレイザーの事結構好きなんすよね
で、そのイレイザーが睡眠不足なら力になりたいってので今回の喧嘩です」
オ「なるほど・・・
兄妹って大変なんだね・・・」
この居づらい職員室の空気を早く何とかしてもらうために、一日でも早く仲直りしてほしいと思う教員たちだった。
いつも通りの生徒たち。
いつも通りの授業。
しかし今日、いつも通りでない場所が一つだけあった。
『・・・・・』
相「・・・・・」
「「「・・・・」」」
いつも通りでないのは職員室。
プロヒーロー達が集まるその職員室は、朝繰り広げられた兄妹喧嘩によって静まり返っていた。
喧嘩の理由は全員がわかっている。
近頃、雄英の学区内で学生が襲われる事件が多発していた。
その事件は寮生活である雄英生は被害にはあっていないのだが、犯人が捕まるまで警戒した方がいいという事で教員が交代でパトロールに出かけている。
何かあった時の為に複数人でパトロールを行っている為、恋歌も相澤も何度かパトロールに出ていた。
しかし、ここ数日うまく雄英のプロヒーロー達を出しぬき、何度か学生が襲われてしまった。
狙われているのは女子生徒が多く、襲われると言っても財布や持ち物を盗られる程度で、なにかをされるというわけではない。
けれど、見知らぬ人物に襲われることは恐怖であり、金品を盗られるだけといってもいつどうなるかわからない状況。
警察から応援要請を受け雄英もパトロールを強化し、連日何人もの教員が見回っているのだがまだ足取りはつかめていないのが現状。
そのパトロール強化で一番被害を受けているのが相澤だった。
相澤はその”抹消”という個性から相手がこれだけ見つからないという事は気配を殺したりする個性を持っているのでは?、と考えた警察に毎日のように引っ張り出されている。
そのせいかいつもより隈は濃くなり、いつもより寝袋に入っている時間が増えた。
それを見かねた恋歌が自分が囮になって犯人を捕まえてはどうかと警察に提案した。
見た目的にはまだ制服を着れば大丈夫だろうということと、万が一襲われたとしてもなんとかできるだろうという警察の判断から一度試してみようとOKが出てしまったのだ。
相澤は恋歌が何も相談せずにそのことを決めた事、危ない事をする必要がない事、警察がその提案を受け入れた事、全部が気に食わない。
そして恋歌は相澤の為にやることなのに何がいけないのかと拗ねている。
その結果二人は衝突し、朝から口もきかず、無言で仕事をしている。
プ「・・・この空気なんとかなりませんか?」
オ「私には無理だよ・・・」
ミ「あの二人頑固だものねぇ・・・」
正直大ダメージを受けているのは相澤の方。
喧嘩の最後に恋歌に”大嫌い”と言われてから顔が死んでいる。
プ「あいつ・・・なんやかんや恋歌のこと大好きだもんなぁ」
ミ「ええ・・・」
無言でも仕事が出来ているのは兄妹の連携が成せる技なのかわからないが、仕事は滞りなく進んでいる。
時間を見てふらふらとひとりでHRに出て行った相澤の背中は哀愁が漂っていた。
プ「HEY恋歌
もう許してやれよ」
『許す?』
ミ「ほらイレイザーだって恋歌を心配してあんな風に言っただけなんだし」
相澤をフォローする為に恋歌にプレゼントマイクとミッドナイトが話しかけに行くが、恋歌の対応がいつもより冷たい。
『心配してくれてるのはわかります
けど、どうして私は兄さんの心配をしちゃいけないんですか』
プ「それは・・・」
『兄さんが私の事を心配して囮を止めろって言うのなら、兄さんは連日のパトロールをもう少し控えるべきです
兄さんの主張だけ通って私の主張が通らないのは納得いきません』
ミ「恋歌の言いたいことはわかるわ
でもね、イレイザーはあなたが囮になって万が一捕まってしまったらと思うと心配なのよ」
『私だって毎日遅くまでパトロールして倒れないかと心配してますよ』
「「・・・・」」
二人ともお互いを心配して起こった喧嘩。
どちらも正論なのだが、どちらも引かない。
どちらかが間違っているわけではないので誰も何も言えないのだ。
『私は行くところがあるのでこれで失礼しますね』
席から立ち上がってどこかへ行ってしまった恋歌にかける言葉も見つからず、静かに見送る。
プ「イレイザー心労で死ぬんじゃねぇかな・・・」
ミ「かもしれないわね・・・」
オ「え!?そんなに深刻なのかい?」
プ「あいつ歳の離れた恋歌をあいつなりに可愛がってんすよ
そんな恋歌が囮をするってんなら自分の睡眠時間を削った方がマシだと思ってる
けど、恋歌もイレイザーの事結構好きなんすよね
で、そのイレイザーが睡眠不足なら力になりたいってので今回の喧嘩です」
オ「なるほど・・・
兄妹って大変なんだね・・・」
この居づらい職員室の空気を早く何とかしてもらうために、一日でも早く仲直りしてほしいと思う教員たちだった。