18話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
その後しばらくはかちゃかちゃと食器がぶつかり合う音だけが聞こえる静寂がうまれた。
ダ「恋歌さんは今後どうしていきたいですか?」
次の料理が運ばれてくるまでの間で、ダンピールが恋歌に話しかける。
『私は雄英の教員を辞めるつもりはありませんし、すぐに結婚というのも考えていません
せっかくお話を頂いたのに申し訳ありませんが・・・』
ダ「そうですか
しかし雄英の教員ではいろいろと危険もあるでしょう」
ヴ「そうだな
敵に侵入されたって言ってたし、林間合宿でもお前敵に攫われてたしな」
『それは・・・これから改善していく点だから』
ヴ「それにお前とイレイザーヘッドが受け持ってる1-Aは問題児が多いらしいな
体育祭も見たけど1位のやつなんだありゃ
暴れまわってたじゃねぇか」
『それは彼には彼なりの理想があるからだよ
彼は相手の気持ちをちゃんと考えられるし、優しいいい子
みんなはこれから強くなる
その為に私たちがいるんだから』
ヴ「はっ、どうせ無駄に露出の高いコスチュームで男子生徒誘惑してんだろ?
よわっちい先生の言う事きかすにはそれが一番だもんなぁ?」
恋歌にとって生徒をバカにされることが何よりの苦痛。
相澤も自分のクラスの生徒をバカにされて不機嫌そうに見える。
『そんな理由であの子たちは私のいう事をきいたりしない
何も知らないくせに適当な事言わないで』
ヴ「そいつらのこととなると途端に饒舌になるじゃねぇか
昨日話聞いてた限りじゃまだまだケツの青いガキだったがな」
『勝手に盗聴した癖に・・・
それにあの子たちはまだ入学して数か月しか経ってないの
まだプロヒーローより劣るのは当然じゃない』
相「(ん?
盗聴?)」
ヴ「この間も言ったが盗聴じゃねぇ、浮気調査だ
男だらけの寮にお前みたいな奴がいたらどうなるかわからねぇからな」
『そういうのが・・・そういうのが昔から!
昔から・・・!』
生徒をバカにされたこと、昔のように個性をバカにされたことにいらいらが募ってきた恋歌は思わず立ち上がって怒鳴ってしまいそうになったが、後ろから肩をぐっとおさえられ立ち上がることができなかった。
『なんで・・・・』
後ろを振り向けばここには絶対にいない人がそこにいた。
ダンピールもヴァンプも驚いているようで目を丸くして固まっている。
相澤だけがほっとしたように息をはいている。
エ「遅くなったな」
『エンデヴァーさん・・・』
そしてきっちりとスーツに身を包んでいるエンデヴァーのその後ろにもう一人。
『しょ・・・』
優しく笑って同じくスーツを着ている焦凍がいる。
恋歌が思わず名前を呼ぼうとしたが、口に人差し指を持っていき”しー”というジェスチャーをされたので口を閉じた。
ダ「どうしてあなたがここに・・・?」
不思議な位置にあった椅子に二人で腰掛けて、しれっと飲み物を頼んでいるエンデヴァーにダンピールが困惑したまま話しかける。
エ「うちもこの娘に見合い話をだしていてな
俺の時間がとれたのがたまたまこの時間だったので来たまでだ」
急な№1ヒーローの登場に困惑するが、どうしたらいいかわからない。
ダ「し、しかし今日は私たちの見合いの席です
普通は別の日程にずらすべきでは?」
エ「俺より貴様の方が忙しいとでも?」
エンデヴァーの事件解決率は過去最多な上に、今は№1ヒーロー。
誰よりも忙しい存在の為、ダンピールは言い返すことができない。
ヴ「やっぱりお前生徒に手だして・・・!」
焦凍の顔を見たヴァンプは体育祭で2位だった人物だと気づき、恋歌に掴みかかる勢いできっと睨みつける。
『・・・・』
焦「お言葉ですが、俺が恋歌さんと初めて会ったのは5年前です
好きになったのはもう少し後ですが、俺は雄英に入る前から恋歌さんのことが好きですよ」
ヴ「どうせお前もこいつの身体に目がくらんだだけだろ?
若いうちはそういうのに憧れる時期あるしな」
焦「・・・お前”も”と言われるということは、あなたはそうなんですね
たしかに恋歌さんの魅力の一つではありますが、俺は恋歌さんの優しさや弱いところ、心配をかけないようにしようとするところ、他人を第一に考えるところ、俺たち生徒を大切にしてくれるところのすべてが好きです
あなたのようにそんな邪な考えで好きと言っていない」
相「(言うねぇ・・・)」
ばちばちと火花が散りそうなぐらい睨みあっている二人をエンデヴァーは無視するようにずっとお酒を飲んでいるし、ダンピールはどうしたらいいかと若干おろおろしている。
ヴ「お前ごときがこいつを守れるわけねぇだろ
弱いやつを守れるだけの力がねぇならすっこんでろ」
焦「・・・恋歌さんが弱いというのはどの基準での話ですか?
筋力はないので力は弱いですが、それをカバーするだけのスピードも技術も精神力もあります
それに幾度となく俺も、俺のクラスメイトも救われてきました
恋歌さんは守ってあげなくちゃいけないほど弱くない
一緒に戦って、一緒に守ってくれるそんな人です」
『(焦凍君・・・)』
視線を合わせて優しく笑ってくれる焦凍に、先ほどまでいらいらしていた気持ちがおさまっていくのがわかる。
聞きたいことは山ほどあるが、ここに来てくれたのはおそらく助けてくれるため。
しかもエンデヴァーまで引き連れて。
信じるしかない。
自分が信じたヒーローを。
ダ「恋歌さんは今後どうしていきたいですか?」
次の料理が運ばれてくるまでの間で、ダンピールが恋歌に話しかける。
『私は雄英の教員を辞めるつもりはありませんし、すぐに結婚というのも考えていません
せっかくお話を頂いたのに申し訳ありませんが・・・』
ダ「そうですか
しかし雄英の教員ではいろいろと危険もあるでしょう」
ヴ「そうだな
敵に侵入されたって言ってたし、林間合宿でもお前敵に攫われてたしな」
『それは・・・これから改善していく点だから』
ヴ「それにお前とイレイザーヘッドが受け持ってる1-Aは問題児が多いらしいな
体育祭も見たけど1位のやつなんだありゃ
暴れまわってたじゃねぇか」
『それは彼には彼なりの理想があるからだよ
彼は相手の気持ちをちゃんと考えられるし、優しいいい子
みんなはこれから強くなる
その為に私たちがいるんだから』
ヴ「はっ、どうせ無駄に露出の高いコスチュームで男子生徒誘惑してんだろ?
よわっちい先生の言う事きかすにはそれが一番だもんなぁ?」
恋歌にとって生徒をバカにされることが何よりの苦痛。
相澤も自分のクラスの生徒をバカにされて不機嫌そうに見える。
『そんな理由であの子たちは私のいう事をきいたりしない
何も知らないくせに適当な事言わないで』
ヴ「そいつらのこととなると途端に饒舌になるじゃねぇか
昨日話聞いてた限りじゃまだまだケツの青いガキだったがな」
『勝手に盗聴した癖に・・・
それにあの子たちはまだ入学して数か月しか経ってないの
まだプロヒーローより劣るのは当然じゃない』
相「(ん?
盗聴?)」
ヴ「この間も言ったが盗聴じゃねぇ、浮気調査だ
男だらけの寮にお前みたいな奴がいたらどうなるかわからねぇからな」
『そういうのが・・・そういうのが昔から!
昔から・・・!』
生徒をバカにされたこと、昔のように個性をバカにされたことにいらいらが募ってきた恋歌は思わず立ち上がって怒鳴ってしまいそうになったが、後ろから肩をぐっとおさえられ立ち上がることができなかった。
『なんで・・・・』
後ろを振り向けばここには絶対にいない人がそこにいた。
ダンピールもヴァンプも驚いているようで目を丸くして固まっている。
相澤だけがほっとしたように息をはいている。
エ「遅くなったな」
『エンデヴァーさん・・・』
そしてきっちりとスーツに身を包んでいるエンデヴァーのその後ろにもう一人。
『しょ・・・』
優しく笑って同じくスーツを着ている焦凍がいる。
恋歌が思わず名前を呼ぼうとしたが、口に人差し指を持っていき”しー”というジェスチャーをされたので口を閉じた。
ダ「どうしてあなたがここに・・・?」
不思議な位置にあった椅子に二人で腰掛けて、しれっと飲み物を頼んでいるエンデヴァーにダンピールが困惑したまま話しかける。
エ「うちもこの娘に見合い話をだしていてな
俺の時間がとれたのがたまたまこの時間だったので来たまでだ」
急な№1ヒーローの登場に困惑するが、どうしたらいいかわからない。
ダ「し、しかし今日は私たちの見合いの席です
普通は別の日程にずらすべきでは?」
エ「俺より貴様の方が忙しいとでも?」
エンデヴァーの事件解決率は過去最多な上に、今は№1ヒーロー。
誰よりも忙しい存在の為、ダンピールは言い返すことができない。
ヴ「やっぱりお前生徒に手だして・・・!」
焦凍の顔を見たヴァンプは体育祭で2位だった人物だと気づき、恋歌に掴みかかる勢いできっと睨みつける。
『・・・・』
焦「お言葉ですが、俺が恋歌さんと初めて会ったのは5年前です
好きになったのはもう少し後ですが、俺は雄英に入る前から恋歌さんのことが好きですよ」
ヴ「どうせお前もこいつの身体に目がくらんだだけだろ?
若いうちはそういうのに憧れる時期あるしな」
焦「・・・お前”も”と言われるということは、あなたはそうなんですね
たしかに恋歌さんの魅力の一つではありますが、俺は恋歌さんの優しさや弱いところ、心配をかけないようにしようとするところ、他人を第一に考えるところ、俺たち生徒を大切にしてくれるところのすべてが好きです
あなたのようにそんな邪な考えで好きと言っていない」
相「(言うねぇ・・・)」
ばちばちと火花が散りそうなぐらい睨みあっている二人をエンデヴァーは無視するようにずっとお酒を飲んでいるし、ダンピールはどうしたらいいかと若干おろおろしている。
ヴ「お前ごときがこいつを守れるわけねぇだろ
弱いやつを守れるだけの力がねぇならすっこんでろ」
焦「・・・恋歌さんが弱いというのはどの基準での話ですか?
筋力はないので力は弱いですが、それをカバーするだけのスピードも技術も精神力もあります
それに幾度となく俺も、俺のクラスメイトも救われてきました
恋歌さんは守ってあげなくちゃいけないほど弱くない
一緒に戦って、一緒に守ってくれるそんな人です」
『(焦凍君・・・)』
視線を合わせて優しく笑ってくれる焦凍に、先ほどまでいらいらしていた気持ちがおさまっていくのがわかる。
聞きたいことは山ほどあるが、ここに来てくれたのはおそらく助けてくれるため。
しかもエンデヴァーまで引き連れて。
信じるしかない。
自分が信じたヒーローを。