18話
夢小説設定
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一通りすべてを見終わり、念には念をと共有スペースと恋歌の部屋もチェックする。
チェックしている間の会話は携帯のメッセージでやり取りをして、一切声に出さない様にした。
『(こんなもんか・・・)
もう大丈夫だと思うよ』
恋歌が言葉を発したことで、やっと終わったかと安堵で全員が息をはく。
共有スペースに戻り、壊した機械の残骸や仕方なく破いたぬいぐるみやクッションを片付ける。
上「変に汗かいちまったよ・・・」
耳「わかる
特に手汗が酷い」
『ごめんね
変な事に巻き込んじゃって』
焦「まだそんなこと言ってんのか」
『・・・そうだね
ありがとう』
申し訳なく思い謝ると頭をこつんと叩かれた。
『そういえばさっきの段ボールいつからあったかわかる?』
緑「帰ってきたらありましたよ」
『無いとは思うけど帰ってきてから聞かれちゃまずい話とかはしてないよね?』
A組のみんなが帰ってきてから先ほどまでの会話はおそらく向こうに盗聴されているはず。
そうでなければあんな段ボールを開けたタイミングで電話がかかってくるはずない。
緑「特にそういった話はしてないとは思うんですけど・・・」
焦「ああ
今日の演習の反省や、課題についての話が中心だった」
飯「それも情報漏えいということになってしまうのでしょうか?」
『いや、あいつも一応ここの卒業生だから、演習内容や課題の内容についてはみんなより詳しいはずだから問題ないよ』
焦「そういやさっき”ちゃんと行く”とか”楽しみにしてる”とか言ってたけど日程決まったのか?」
『あ、うん
さっき校長先生に呼び出されてね
2日後だってさ』
焦「2日後か・・・」
なにかを考えるような顔をして携帯とにらめっこをしている焦凍は誰かにメッセージを送っている。
焦「時間と場所は?」
『ここだって』
先ほど校長に貰った紙を焦凍に渡すとそれを写真に撮っている。
別に撮られて困るものではないが、何をしているのかを聞くと”知っておきたいから”と返事が返ってくるだけ。
『まぁいいけど・・・』
焦「んで、当日はそれ着ていくのか?」
”それ”と言われたのは送られてきた段ボールの中にあったドレス一式。
『正直気持ち悪いから着たくないんだけど・・・
こういうの持ってないんだよね
だから買いに行かないといけないんだけどその時間もあんまりないからどうしようかと思ってる・・・』
八「私のでよろしければお貸しいたしますわ」
『サイズ合わないんじゃないかな
背も全然違うし・・・』
たしかに八百万であれば自前のドレスなどたくさん持っているだろうが、背丈が全く違う上に耳郎に発育の暴力と称されるスタイルだ。
到底恋歌が着れるとは思えない。
八「でしたらお作りいたしますわ!」
『ううん、こんなことに八百万さんの個性を使ってもらうのも悪いしいいよ
ありがとうね』
八「そうですか・・・」
今回は買いに行く手間が省けただけでも良しとするかと、皺にならない様にたたんで箱に戻す。
焦「・・・・」
『どうかした?』
ドレスをたたんでいる様子を少し不機嫌そうな顔で見られていることに気づくが、無言でふいと顔を逸らされる。
『??』
峰「恋歌先生知ってっか?
男が女に服を贈るのには意味があるんだぜ?」
峰田が発したその言葉にぴく、と焦凍が少し反応した。
『意味?』
峰「男が女に服を贈る意味は”その服を脱がせたい”ってのが籠められてる
そいつも恋歌先生の身体目的ならそういう意味籠められててもおかしくねぇんじゃねぇか?」
瀬「おい峰田!!」
切「お前この状況でそんなこと言うなよ!!」
何人かが峰田に注意をするが、峰田は”事実だろ”と謝るつもりはなさそうだ。
『なるほど・・・そんな意味があるんだね・・・』
焦凍が不機嫌な理由が少しわかったような気がする。
『じゃあ着ていかない』
焦「・・・・」
『着ないよ
ちゃんと買いに行く』
だから安心して、と笑う恋歌に焦凍は小さく謝罪を口にした。
『別に謝る事じゃないよ
知らなかった私が悪い』
知らない間に傷つけてしまうのなら言ってもらった方がありがたい。
”じゃあこれもいらないね”とぽいっとゴミ袋に入れた恋歌は、携帯で近くでこういった服が売っているところを探し始める。
緑「それにしても轟君がそんな意味を知ってることにびっくりだよ」
飯「そういわれてみればそうだな
轟君は博識だな」
あまりこういった知識がないイメージがあったので、すぐに反応したのには少し驚いた。
焦「昔に調べた事あって・・・」
上「そんなこと調べる機会あるか?」
焦「恋歌に・・・あげる物を考えてる時に見た」
ちらっと恋歌を盗み見れば女子たちと携帯で店を調べてどこがいいかを話し合っている。
切「ちなみに結局なにあげたんだ?」
焦「ネックレス」
緑「あのいつもしてるやつ?」
スーツの時もコスチュームの時もずっとつけている為、全員が恋歌がネックレスをしている事を知っている。
緑谷の問いに頷くと、峰田が”お前も大概だな”と変な顔をしている。
切「どういう意味なんだ?」
爆「”束縛したい”
”永遠に繋がっていたい”
”ふたりの絆を深めたい”」
緑「・・・かっちゃんも知ってるんだね」
爆「あ?こんなん誰でも知ってんだろ」
本物の博識である爆豪がネックレスを贈る意味をすらすらと話す。
焦「まぁ・・・そういうことだ」
上「な、なかなかヘビーな気持ち籠ってんな・・・」
焦「告白するときに渡したやつだからな
恋歌はその意味なんか微塵も知らねぇが・・・
これも・・・意味も知らずに送ってきたみてぇだし・・・」
これ、と言って見ているのは訓練時や体育の時間以外はつけている皮のブレスレット。
それも更衣室で何度も付け外ししているのを見ている。
緑「そういえばそれ恋歌先生から貰ったって言ってたね」
焦「ああ
ブレスレットもな、ほんとは”束縛したい”って意味籠められてんだよ」
切「なんか俺、彼女とかできても贈り物めっちゃ悩みそう・・・」
贈る物にそんな意味が籠められているのをはじめて知った男子の方が多い。
爆「けっ、そんな誰が決めたかもわからねぇくだらねー意味考えて渡すんじゃなくて、やりたいもんやりゃいいだろーが」
切「おお!お前の言うとおりだな!
さすがだぜ!!」
男らしいな!と切島に肩を組まれている爆豪は鬱陶しそうに怒鳴り返している。
爆「てめぇもんなみみっちいことで不機嫌になってんじゃねぇよ
ガキか」
緑「(かっちゃんがみみっちいとか言っちゃうかー・・・)」
焦「・・・・そうだな」
チェックしている間の会話は携帯のメッセージでやり取りをして、一切声に出さない様にした。
『(こんなもんか・・・)
もう大丈夫だと思うよ』
恋歌が言葉を発したことで、やっと終わったかと安堵で全員が息をはく。
共有スペースに戻り、壊した機械の残骸や仕方なく破いたぬいぐるみやクッションを片付ける。
上「変に汗かいちまったよ・・・」
耳「わかる
特に手汗が酷い」
『ごめんね
変な事に巻き込んじゃって』
焦「まだそんなこと言ってんのか」
『・・・そうだね
ありがとう』
申し訳なく思い謝ると頭をこつんと叩かれた。
『そういえばさっきの段ボールいつからあったかわかる?』
緑「帰ってきたらありましたよ」
『無いとは思うけど帰ってきてから聞かれちゃまずい話とかはしてないよね?』
A組のみんなが帰ってきてから先ほどまでの会話はおそらく向こうに盗聴されているはず。
そうでなければあんな段ボールを開けたタイミングで電話がかかってくるはずない。
緑「特にそういった話はしてないとは思うんですけど・・・」
焦「ああ
今日の演習の反省や、課題についての話が中心だった」
飯「それも情報漏えいということになってしまうのでしょうか?」
『いや、あいつも一応ここの卒業生だから、演習内容や課題の内容についてはみんなより詳しいはずだから問題ないよ』
焦「そういやさっき”ちゃんと行く”とか”楽しみにしてる”とか言ってたけど日程決まったのか?」
『あ、うん
さっき校長先生に呼び出されてね
2日後だってさ』
焦「2日後か・・・」
なにかを考えるような顔をして携帯とにらめっこをしている焦凍は誰かにメッセージを送っている。
焦「時間と場所は?」
『ここだって』
先ほど校長に貰った紙を焦凍に渡すとそれを写真に撮っている。
別に撮られて困るものではないが、何をしているのかを聞くと”知っておきたいから”と返事が返ってくるだけ。
『まぁいいけど・・・』
焦「んで、当日はそれ着ていくのか?」
”それ”と言われたのは送られてきた段ボールの中にあったドレス一式。
『正直気持ち悪いから着たくないんだけど・・・
こういうの持ってないんだよね
だから買いに行かないといけないんだけどその時間もあんまりないからどうしようかと思ってる・・・』
八「私のでよろしければお貸しいたしますわ」
『サイズ合わないんじゃないかな
背も全然違うし・・・』
たしかに八百万であれば自前のドレスなどたくさん持っているだろうが、背丈が全く違う上に耳郎に発育の暴力と称されるスタイルだ。
到底恋歌が着れるとは思えない。
八「でしたらお作りいたしますわ!」
『ううん、こんなことに八百万さんの個性を使ってもらうのも悪いしいいよ
ありがとうね』
八「そうですか・・・」
今回は買いに行く手間が省けただけでも良しとするかと、皺にならない様にたたんで箱に戻す。
焦「・・・・」
『どうかした?』
ドレスをたたんでいる様子を少し不機嫌そうな顔で見られていることに気づくが、無言でふいと顔を逸らされる。
『??』
峰「恋歌先生知ってっか?
男が女に服を贈るのには意味があるんだぜ?」
峰田が発したその言葉にぴく、と焦凍が少し反応した。
『意味?』
峰「男が女に服を贈る意味は”その服を脱がせたい”ってのが籠められてる
そいつも恋歌先生の身体目的ならそういう意味籠められててもおかしくねぇんじゃねぇか?」
瀬「おい峰田!!」
切「お前この状況でそんなこと言うなよ!!」
何人かが峰田に注意をするが、峰田は”事実だろ”と謝るつもりはなさそうだ。
『なるほど・・・そんな意味があるんだね・・・』
焦凍が不機嫌な理由が少しわかったような気がする。
『じゃあ着ていかない』
焦「・・・・」
『着ないよ
ちゃんと買いに行く』
だから安心して、と笑う恋歌に焦凍は小さく謝罪を口にした。
『別に謝る事じゃないよ
知らなかった私が悪い』
知らない間に傷つけてしまうのなら言ってもらった方がありがたい。
”じゃあこれもいらないね”とぽいっとゴミ袋に入れた恋歌は、携帯で近くでこういった服が売っているところを探し始める。
緑「それにしても轟君がそんな意味を知ってることにびっくりだよ」
飯「そういわれてみればそうだな
轟君は博識だな」
あまりこういった知識がないイメージがあったので、すぐに反応したのには少し驚いた。
焦「昔に調べた事あって・・・」
上「そんなこと調べる機会あるか?」
焦「恋歌に・・・あげる物を考えてる時に見た」
ちらっと恋歌を盗み見れば女子たちと携帯で店を調べてどこがいいかを話し合っている。
切「ちなみに結局なにあげたんだ?」
焦「ネックレス」
緑「あのいつもしてるやつ?」
スーツの時もコスチュームの時もずっとつけている為、全員が恋歌がネックレスをしている事を知っている。
緑谷の問いに頷くと、峰田が”お前も大概だな”と変な顔をしている。
切「どういう意味なんだ?」
爆「”束縛したい”
”永遠に繋がっていたい”
”ふたりの絆を深めたい”」
緑「・・・かっちゃんも知ってるんだね」
爆「あ?こんなん誰でも知ってんだろ」
本物の博識である爆豪がネックレスを贈る意味をすらすらと話す。
焦「まぁ・・・そういうことだ」
上「な、なかなかヘビーな気持ち籠ってんな・・・」
焦「告白するときに渡したやつだからな
恋歌はその意味なんか微塵も知らねぇが・・・
これも・・・意味も知らずに送ってきたみてぇだし・・・」
これ、と言って見ているのは訓練時や体育の時間以外はつけている皮のブレスレット。
それも更衣室で何度も付け外ししているのを見ている。
緑「そういえばそれ恋歌先生から貰ったって言ってたね」
焦「ああ
ブレスレットもな、ほんとは”束縛したい”って意味籠められてんだよ」
切「なんか俺、彼女とかできても贈り物めっちゃ悩みそう・・・」
贈る物にそんな意味が籠められているのをはじめて知った男子の方が多い。
爆「けっ、そんな誰が決めたかもわからねぇくだらねー意味考えて渡すんじゃなくて、やりたいもんやりゃいいだろーが」
切「おお!お前の言うとおりだな!
さすがだぜ!!」
男らしいな!と切島に肩を組まれている爆豪は鬱陶しそうに怒鳴り返している。
爆「てめぇもんなみみっちいことで不機嫌になってんじゃねぇよ
ガキか」
緑「(かっちゃんがみみっちいとか言っちゃうかー・・・)」
焦「・・・・そうだな」