18話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
通「恋歌先生!!」
生徒たちは着替えに更衣室に行くので、取り敢えず職員室に戻ろうと廊下を歩いていると後ろから通形に呼び止められる。
通「今日はありがとうございました」
『別にいいよ』
実はヴァンプとの戦いを想定して、コスチュームでない動きにくい服装で武器が刀でない場合の立ち回りがどこまでできるかを試していたのだが、通形がその理由をわかるはずもない。
通「・・・恋歌先生は俺の憧れなんだよね
知らないでしょうけど」
『うん、初めて聞いたよ』
通「こんなことを言うのは失礼かもしれないけどね、恋歌先生の個性は強くないです」
『そうだね』
通「だからこそ俺はあなたに憧れた」
『??』
通「強個性でなくとも戦おうとするその姿に
強個性に立ち向かうその姿に
自身を鍛えるその姿に
俺は憧れました」
こんなにも真っ直ぐに言葉を伝えられた事がないので、恋歌は驚きで目を丸くする。
『そんな憧れてもらうような出来事あった・・・?』
通「・・・体育祭の時です
最近はあの中継ですね」
『ああ・・・なるほど・・・
・・・でも私、通形君より弱いと思うよ?』
通「・・・俺なんかまだまだです
いつかは超えますけどね!!
あそこまで攻撃よけられたのは初めてでした」
『避けるだけしかできなかったけどね
私もまだまだだよ』
お互いに笑い合ってまた戦ってほしいと言う通形に、機会があればと返事をし別れる。
『(体育祭ね・・・
いい思い出はないと思ってたけど)』
正直素直に憧れてると伝えられるのは照れくさいが嫌ではなかった。
そして数日後、校長から呼び出しを受けて相澤と校長室に赴いた。
『2日後・・・ですか
普通に平日ですよね?』
校「うん、随分と急な話になってしまったけど向こうはプロヒーローだからね
この日程でないと時間が取れないと言うのさ」
こっちだって平日は仕事があるんだと言い返したくなったが、校長に言ったところで何にもならないので朽ちには出さないでおく。
校「この日だけは2人とも定時でしっかり上がるようにね
それから場所は先方の希望でここで行う」
ここ、と言われて出された紙を相澤と2人で見ると、雄英から少し離れたところにある高級なレストランだった。
『うわぁ・・・
こんなとこ行きたくない・・・』
相「言うな
俺もだ」
ドレスコード必須な上に行きたくもないお見合い。
心底嫌そうな顔がそっくりでやっぱり兄妹なんだなと、校長は変なところで再認識してしまった。
『ていうか私こんなところに着ていく服なんか持ってないんだけど・・・』
相「俺はスーツでいけんだろ」
校「恋歌先生は今日か明日にでも服を見繕ってくるといいよ
必要な物は経費として落とすようにするからさ」
『いえ、そんな!
自分で買えますよ!』
校「学校の為にしてくれてるんだ
これぐらいはさせて欲しい」
引き下がる様子のない校長に困った恋歌は、相澤に目配せをすると諦めろというように首を横に振られたので、しぶしぶわかりましたと返事をする。
校「すまないね
今日はまだ仕事が残っているのかな?」
『いえ、今日は特に急いでやらなければいけないことはないですが・・・』
校「じゃあもう寮でゆっくりするといいよ」
『・・・はい、ありがとうございます』
相「・・・・校長、俺から少しお話があるのですがいいですか?
お前は先帰っとけ」
『え、うん
じゃあ、お先に失礼します』
しっしっ、と相澤に出て行けとジェスチャーされたので、頭を下げて校長室を出ていく。
校「恋歌先生に聞かれてはいけない話なんて珍しいね」
相「ええ・・・
実は見合いの件で話がありまして・・・」
相澤が校長に話した内容は数日前の恋歌がいないHRで生徒たちが提案してきた作戦の事。
その作戦の全容を聞いた校長は、少しおかしそうに笑う。
校「まったく・・・愛されてるねぇ・・・」
相「一応校長の許可をと思いまして」
校「許可しない理由がないさ
でも、本当にいいんだね?」
相「いいもなにも本人が提案してきたんで
少し協力してもらってもいいですか?」
校「もちろんさ」
生徒たちは着替えに更衣室に行くので、取り敢えず職員室に戻ろうと廊下を歩いていると後ろから通形に呼び止められる。
通「今日はありがとうございました」
『別にいいよ』
実はヴァンプとの戦いを想定して、コスチュームでない動きにくい服装で武器が刀でない場合の立ち回りがどこまでできるかを試していたのだが、通形がその理由をわかるはずもない。
通「・・・恋歌先生は俺の憧れなんだよね
知らないでしょうけど」
『うん、初めて聞いたよ』
通「こんなことを言うのは失礼かもしれないけどね、恋歌先生の個性は強くないです」
『そうだね』
通「だからこそ俺はあなたに憧れた」
『??』
通「強個性でなくとも戦おうとするその姿に
強個性に立ち向かうその姿に
自身を鍛えるその姿に
俺は憧れました」
こんなにも真っ直ぐに言葉を伝えられた事がないので、恋歌は驚きで目を丸くする。
『そんな憧れてもらうような出来事あった・・・?』
通「・・・体育祭の時です
最近はあの中継ですね」
『ああ・・・なるほど・・・
・・・でも私、通形君より弱いと思うよ?』
通「・・・俺なんかまだまだです
いつかは超えますけどね!!
あそこまで攻撃よけられたのは初めてでした」
『避けるだけしかできなかったけどね
私もまだまだだよ』
お互いに笑い合ってまた戦ってほしいと言う通形に、機会があればと返事をし別れる。
『(体育祭ね・・・
いい思い出はないと思ってたけど)』
正直素直に憧れてると伝えられるのは照れくさいが嫌ではなかった。
そして数日後、校長から呼び出しを受けて相澤と校長室に赴いた。
『2日後・・・ですか
普通に平日ですよね?』
校「うん、随分と急な話になってしまったけど向こうはプロヒーローだからね
この日程でないと時間が取れないと言うのさ」
こっちだって平日は仕事があるんだと言い返したくなったが、校長に言ったところで何にもならないので朽ちには出さないでおく。
校「この日だけは2人とも定時でしっかり上がるようにね
それから場所は先方の希望でここで行う」
ここ、と言われて出された紙を相澤と2人で見ると、雄英から少し離れたところにある高級なレストランだった。
『うわぁ・・・
こんなとこ行きたくない・・・』
相「言うな
俺もだ」
ドレスコード必須な上に行きたくもないお見合い。
心底嫌そうな顔がそっくりでやっぱり兄妹なんだなと、校長は変なところで再認識してしまった。
『ていうか私こんなところに着ていく服なんか持ってないんだけど・・・』
相「俺はスーツでいけんだろ」
校「恋歌先生は今日か明日にでも服を見繕ってくるといいよ
必要な物は経費として落とすようにするからさ」
『いえ、そんな!
自分で買えますよ!』
校「学校の為にしてくれてるんだ
これぐらいはさせて欲しい」
引き下がる様子のない校長に困った恋歌は、相澤に目配せをすると諦めろというように首を横に振られたので、しぶしぶわかりましたと返事をする。
校「すまないね
今日はまだ仕事が残っているのかな?」
『いえ、今日は特に急いでやらなければいけないことはないですが・・・』
校「じゃあもう寮でゆっくりするといいよ」
『・・・はい、ありがとうございます』
相「・・・・校長、俺から少しお話があるのですがいいですか?
お前は先帰っとけ」
『え、うん
じゃあ、お先に失礼します』
しっしっ、と相澤に出て行けとジェスチャーされたので、頭を下げて校長室を出ていく。
校「恋歌先生に聞かれてはいけない話なんて珍しいね」
相「ええ・・・
実は見合いの件で話がありまして・・・」
相澤が校長に話した内容は数日前の恋歌がいないHRで生徒たちが提案してきた作戦の事。
その作戦の全容を聞いた校長は、少しおかしそうに笑う。
校「まったく・・・愛されてるねぇ・・・」
相「一応校長の許可をと思いまして」
校「許可しない理由がないさ
でも、本当にいいんだね?」
相「いいもなにも本人が提案してきたんで
少し協力してもらってもいいですか?」
校「もちろんさ」