18話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
全員を倒し終わって終わりだと思ったのか、目隠しがやっと外される。
『おお、みんな倒れてる』
焦「腹パン一発ずつ食らってた」
急に視界が明るくなったので目をぱちぱちしていると、通形がこちらを見ていることに気づく。
『??』
通「・・・お願いがあります」
『なに?』
通「俺と戦ってください」
「「「!?」」」
天「ミリオ・・・!?」
目をしっかりと見て言っているので、冗談ではないのだろうとは思うが、なぜ恋歌なのか。
『どうして?』
通「・・・俺の憧れなんだよね」
『・・・私が?』
自分を指さしながら首を傾げている恋歌に向かって通形は大きく頷く。
『でも今まで会った事も話した事もないよね?』
通「はい、今日が初めてです
でも・・・お願いします・・・」
「「「??」」」
深々と頭を下げる通形にどうしたらいいかわからない恋歌はちらっと相澤を見る。
相「まぁ・・・いいんじゃないか?」
『兄さんがそう言うなら・・・』
通「ありがとうございます!!」
小さく息をはいてしょうがない、と通形のところに行こうとしたが自分がコスチュームではないことに気づく。
『あ、ごめん
武器とか今持ってなかった・・・』
通「ええ!?」
”そんな・・・”と落ち込んでいる通形に申し訳なく思うが、丸腰では勝てるわけない。
『あ、そうか
八百万さん』
八「はい?」
『作ってほしいものがあるんだけど・・・』
八「こちらでよろしいですか?」
『うん、ありがとう』
八百万に作ってもらったのはUSJの時に持っていた三節根にもなる棍棒と、長細い布。
相「なるほどな・・・」
焦「??」
恋歌が何を考えているかわかった相澤にA組の生徒が説明を求める目線を送るが、”見ていればわかる”と教えてくれない。
『即席で作ってもらったからあまりご期待には沿えないかもしれないけど』
通「戦ってもらえるだけで十分ですよ」
『ちょっとこれ持ってて』
焦「おう」
ジャケットを焦凍に預け、靴を脱ぐ。
ストッキングも邪魔ではあるが脱ぐ事が出来ないので我慢して通形の前に立つ。
八百万に作ってもらった布を目にかぶせて頭の後ろで結んで目隠しをして三節根を右手にぶらんと持っている。
通「??
それでいいんですか?」
『うん』
「「「??」」」
ただでさえいろんなところから予測できない動きで出てくるのに、目隠しをしてしまうと余計に対処できないのではと思うが、恋歌はこれでいいと言う。
考えてもわからないので、通形は攻撃を仕掛ける為に地面に潜る。
通「(まずはこれで様子見だよね!!)」
恋歌の背後から飛び出た通形は拳を背中に向かって振り上げる。
じゃらっと三節根の鎖の音が聞こえたと思えば、腕にぐるっと三節根が巻きついた。
通「(やば・・・)」
咄嗟に腕を透過し拘束を外してまた地面に潜る。
今度はA組と同じように腹にパンチをと思い勢いをつけて恋歌の足元から腹に向かって拳を突き出す。
それに一瞬早く反応した恋歌は体を捻って回避をしながら、先ほどと同じように三節根を腕に巻きつける。
緑「あれ・・・・どうやって反応してるのかな?」
飯「目隠しをしながらあの動き・・・」
そこからはずっと同じことの繰り返しだった。
通形が攻撃をしてそれを恋歌が避ける。
そして捕まえられるときは三節根を通形の腕に巻きつけて、通形がそれを透過で外す。
通「・・・うん」
小さく頷いた通形は構えを解く。
通「ありがとうございました!」
『うん』
また深々と頭を下げた通形は満足そうな顔をしている。
恋歌も目隠しをとって靴を履いているところを見るともう終わりなのだろう。
切「え?めっちゃ中途半端じゃね?」
上「終わりですか?」
焦凍のところに行ってジャケットを着ている恋歌に不思議そうな顔を向けると、終わりだと頷かれる。
『私と通形君じゃ決着つかないもの』
「「「?」」」
通「いやー、恋歌先生にそう言ってもらえると光栄だよね!!」
通形は照れるように頭をかいている。
緑「どういうことですか?」
『私は気配でなんとなく通形君の攻撃してくるのを避けられるけど、私の攻撃は透過で躱されるから当たらない
反対に通形君の攻撃も私が避け続けるから当たらない
だから決着はつかないんだよ
まぁ持久戦とかになったらわからないけど』
わかるような、わからないような説明。
焦「じゃああの目隠しはなんなんだ?」
わざわざ目隠しをして戦う必要があったのか。
集中するだけなら目を閉じるだけでもしているのを見た事がある。
『あー・・・、別に戦うのに必要だったわけじゃないよ・・・
その・・・ね?
ほら、あれだよ
見えるからさ・・・』
(((ああ・・・)))
言葉には出せない単語のようだが、言いたいことは理解できた。
動体視力がいいのも良い事ばかりじゃなんだなと少し同情した。
通「それについてはすみません!!」
『結果的に見えてないしいいよ』
その後に通形の個性についての話、インターンとはどんなものなのか、ビリからトップに這い上がった話。
その話はA組の生徒たちには刺激になったようで、拍手が送られている。
『(インターンねぇ・・・)』
自分のインターンをしていた時代を思いだしていると、相澤が”そろそろ戻ろう”と言ったので全員で体育館を後にする。
『おお、みんな倒れてる』
焦「腹パン一発ずつ食らってた」
急に視界が明るくなったので目をぱちぱちしていると、通形がこちらを見ていることに気づく。
『??』
通「・・・お願いがあります」
『なに?』
通「俺と戦ってください」
「「「!?」」」
天「ミリオ・・・!?」
目をしっかりと見て言っているので、冗談ではないのだろうとは思うが、なぜ恋歌なのか。
『どうして?』
通「・・・俺の憧れなんだよね」
『・・・私が?』
自分を指さしながら首を傾げている恋歌に向かって通形は大きく頷く。
『でも今まで会った事も話した事もないよね?』
通「はい、今日が初めてです
でも・・・お願いします・・・」
「「「??」」」
深々と頭を下げる通形にどうしたらいいかわからない恋歌はちらっと相澤を見る。
相「まぁ・・・いいんじゃないか?」
『兄さんがそう言うなら・・・』
通「ありがとうございます!!」
小さく息をはいてしょうがない、と通形のところに行こうとしたが自分がコスチュームではないことに気づく。
『あ、ごめん
武器とか今持ってなかった・・・』
通「ええ!?」
”そんな・・・”と落ち込んでいる通形に申し訳なく思うが、丸腰では勝てるわけない。
『あ、そうか
八百万さん』
八「はい?」
『作ってほしいものがあるんだけど・・・』
八「こちらでよろしいですか?」
『うん、ありがとう』
八百万に作ってもらったのはUSJの時に持っていた三節根にもなる棍棒と、長細い布。
相「なるほどな・・・」
焦「??」
恋歌が何を考えているかわかった相澤にA組の生徒が説明を求める目線を送るが、”見ていればわかる”と教えてくれない。
『即席で作ってもらったからあまりご期待には沿えないかもしれないけど』
通「戦ってもらえるだけで十分ですよ」
『ちょっとこれ持ってて』
焦「おう」
ジャケットを焦凍に預け、靴を脱ぐ。
ストッキングも邪魔ではあるが脱ぐ事が出来ないので我慢して通形の前に立つ。
八百万に作ってもらった布を目にかぶせて頭の後ろで結んで目隠しをして三節根を右手にぶらんと持っている。
通「??
それでいいんですか?」
『うん』
「「「??」」」
ただでさえいろんなところから予測できない動きで出てくるのに、目隠しをしてしまうと余計に対処できないのではと思うが、恋歌はこれでいいと言う。
考えてもわからないので、通形は攻撃を仕掛ける為に地面に潜る。
通「(まずはこれで様子見だよね!!)」
恋歌の背後から飛び出た通形は拳を背中に向かって振り上げる。
じゃらっと三節根の鎖の音が聞こえたと思えば、腕にぐるっと三節根が巻きついた。
通「(やば・・・)」
咄嗟に腕を透過し拘束を外してまた地面に潜る。
今度はA組と同じように腹にパンチをと思い勢いをつけて恋歌の足元から腹に向かって拳を突き出す。
それに一瞬早く反応した恋歌は体を捻って回避をしながら、先ほどと同じように三節根を腕に巻きつける。
緑「あれ・・・・どうやって反応してるのかな?」
飯「目隠しをしながらあの動き・・・」
そこからはずっと同じことの繰り返しだった。
通形が攻撃をしてそれを恋歌が避ける。
そして捕まえられるときは三節根を通形の腕に巻きつけて、通形がそれを透過で外す。
通「・・・うん」
小さく頷いた通形は構えを解く。
通「ありがとうございました!」
『うん』
また深々と頭を下げた通形は満足そうな顔をしている。
恋歌も目隠しをとって靴を履いているところを見るともう終わりなのだろう。
切「え?めっちゃ中途半端じゃね?」
上「終わりですか?」
焦凍のところに行ってジャケットを着ている恋歌に不思議そうな顔を向けると、終わりだと頷かれる。
『私と通形君じゃ決着つかないもの』
「「「?」」」
通「いやー、恋歌先生にそう言ってもらえると光栄だよね!!」
通形は照れるように頭をかいている。
緑「どういうことですか?」
『私は気配でなんとなく通形君の攻撃してくるのを避けられるけど、私の攻撃は透過で躱されるから当たらない
反対に通形君の攻撃も私が避け続けるから当たらない
だから決着はつかないんだよ
まぁ持久戦とかになったらわからないけど』
わかるような、わからないような説明。
焦「じゃああの目隠しはなんなんだ?」
わざわざ目隠しをして戦う必要があったのか。
集中するだけなら目を閉じるだけでもしているのを見た事がある。
『あー・・・、別に戦うのに必要だったわけじゃないよ・・・
その・・・ね?
ほら、あれだよ
見えるからさ・・・』
(((ああ・・・)))
言葉には出せない単語のようだが、言いたいことは理解できた。
動体視力がいいのも良い事ばかりじゃなんだなと少し同情した。
通「それについてはすみません!!」
『結果的に見えてないしいいよ』
その後に通形の個性についての話、インターンとはどんなものなのか、ビリからトップに這い上がった話。
その話はA組の生徒たちには刺激になったようで、拍手が送られている。
『(インターンねぇ・・・)』
自分のインターンをしていた時代を思いだしていると、相澤が”そろそろ戻ろう”と言ったので全員で体育館を後にする。