18話
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玄関では話もできないだろうと、泣き続けている恋歌を抱き上げて談話室のソファに向かう。
縋りつく様に抱きついているので離すこともできないので、焦凍の膝の上に横向きに座る様にして引き続き背中を叩かれる。
焦「なにがあったんですか?」
今日話したいことがあると言われていたが話の内容は知らない。
それにこんなに泣くなんて余程の事があったのだろうと予測はできる。
相「・・・ちゃんと本人の口から話させろ
ヒーロー志望だろ」
弱音を吐かせるのも慣れさせなければいけない。
ちゃんと伝えなくてはいけないことは自分の口から言う癖をつけさせるために相澤は敢えて何も言わない。
焦「恋歌、ちゃんと話せ
何があった」
なるべく優しく声を発し、背中を叩いていた手で頭を撫でてやる。
麗「恋歌先生・・・
私たちそんな悲しそうに泣く恋歌先生見たくないです」
耳「そうですよ
話ならうちらにも聞けるんです」
八「私たちにできることでしたら何でもしますわ
ですからゆっくりとでいいのでお話を聞かせてください」
慰めるようにみんなが優しく声をかけていくと、だんだんと恋歌の泣く声が小さくなっていく。
『みんな・・・ごめ、ん・・・
め、いわくを・・・・』
焦「そうじゃねぇだろ
誰も迷惑だなんて思ってねぇから
ちゃんと話してみろ」
ごしごしと無理やり涙を拭って意を決したようにゆっくりと口を開く。
『あの、私ね・・・今度・・・』
焦「ああ」
『今度・・・お、見合いを・・・することになったの・・・』
「「「は?」」」
涙声で語られた内容は思っていたよりも斜め上の言葉。
また敵に変な個性をかけられたとかだと思っていたのに。
切「え、お見合いって・・・
あの?」
爆「他に何があんだよ」
焦「・・・なんでだ?」
『私・・・神野の中継の後にね
いろんなところからサイドキックになってほしいって言ってもらったの』
焦「ああ、知ってる」
『けど、それ全部断ってもらってて・・・
それで・・・その時一緒にオールマイトとの恋愛の報道もされてたんだけど、それも誤報だったってみんなわかってきて・・・』
焦「ああ」
『それで、それで・・・
どうしても私を事務所とかに欲しい人たちが、今度は結婚相手としてお見合いを勧めてきてたの・・・』
(((そういうことか!!)))
焦「学校側はそれを受けろって・・・?」
『うん、形式上だけどね
本当はもっと前からこういう話はきてたみたいなんだけど、校長先生と兄さんが私に知られる前に全部断ってくれてたの』
焦「じゃあなんで今回は受けなきゃいけなくなったんだ?」
”それは・・・”と呟いた恋歌は見てもらった方が早いと校長に貰った見合い相手の紙の束を焦凍に渡す。
なんだなんだと生徒たちが焦凍の後ろや横から紙を覗く。
緑「うわ・・・これって・・・」
飯「ああ・・・
俺達でも聞いたことのあるような人のご子息ばかりだ」
『うん・・・
私が一度も会わずに断ることができないんだよ
雄英がお世話になっているところや、融資をしてくれているところ、警察でお世話になっている人の上司とかだし』
焦「でもこいつらに会ってどうすんだ?」
『断る理由がいるの
一度会って断る理由を出して形式上はちゃんとお見合いをしてますっていう姿勢も見せないといけない
だから、一度はお見合いをしなくちゃいけないの』
やっと落ち着いたのかすらすらと質問に対して返答をする恋歌の言葉は理解できないようで、理解ができてしまう大人の世界の話。
けれどこれは雄英には必要な事。
だからこそ校長も相澤もぎりぎりまで断っていたのだろうと理解はできる。
しかしこれではあまりにも恋歌の意志を無視しすぎではないかとも思う。
焦「・・・その見合いはいつなんだ」
『この中から一人を数日中に選んで校長先生に返事をしなくちゃいけないの
だから日程とかは正式には決まってない・・・』
しん、と静まり返る談話室は恋歌になんと声をかけていいのかわからないという沈黙が流れている。
『でね・・・その一番最後の人いるでしょ?』
言われた通り一番下の人物の事が書かれた書類を取り出す。
緑「えっと・・・
うわ、この人吸血ヒーローのヴァンプだ!!」
緑谷が興奮したように言うヴァンプというのは最近活躍をしている若手の新人ヒーローだ。
焦「知ってんのか」
緑「最近活躍しててテレビじゃよく見るよ!
たしか拠点の事務所もこの辺だしね
家族でやってる事務所のサイドキックとして活動してるはずだよ
で、個性は”吸血”
血を吸うと身体能力が格段にあがるんだ!」
焦「よく知ってんな
それでこいつがなんなんだ?」
ヒーローオタクの緑谷は基礎知識とでも言うようにすらすらとヴァンプについて語る。
『その人雄英ヒーロー科出身って知ってた?』
緑「もちろんです!」
『歳は?』
緑「たしか今年で21歳だったと・・・
ん?あれ?
恋歌先生・・・今年で21歳・・・ですか・・・?」
『そうだよ』
緑「てことは・・・!
え!?同級生ですか!?」
卒業校も一緒、年齢も一緒となれば当然同級生になる。
『うん、元クラスメイト』
緑「クラスメイト!!」
クラスまでも一緒。
『中学も一緒なんだ』
中学も一緒。
興奮する緑谷に苦笑いしながら、ちらっと目線をあげて焦凍を見る。
焦「?」
『あー、えー・・・
まぁ・・・なんていうか・・・
ちょっとだけなんだけど・・・その・・・』
急に歯切れの悪くなった恋歌に何を言おうとしているのかと、次の言葉が発されるのを黙って待つ。
『付き合って・・・たんだよね
そいつと』
焦「え・・・」
「「「ええ!?」」」
縋りつく様に抱きついているので離すこともできないので、焦凍の膝の上に横向きに座る様にして引き続き背中を叩かれる。
焦「なにがあったんですか?」
今日話したいことがあると言われていたが話の内容は知らない。
それにこんなに泣くなんて余程の事があったのだろうと予測はできる。
相「・・・ちゃんと本人の口から話させろ
ヒーロー志望だろ」
弱音を吐かせるのも慣れさせなければいけない。
ちゃんと伝えなくてはいけないことは自分の口から言う癖をつけさせるために相澤は敢えて何も言わない。
焦「恋歌、ちゃんと話せ
何があった」
なるべく優しく声を発し、背中を叩いていた手で頭を撫でてやる。
麗「恋歌先生・・・
私たちそんな悲しそうに泣く恋歌先生見たくないです」
耳「そうですよ
話ならうちらにも聞けるんです」
八「私たちにできることでしたら何でもしますわ
ですからゆっくりとでいいのでお話を聞かせてください」
慰めるようにみんなが優しく声をかけていくと、だんだんと恋歌の泣く声が小さくなっていく。
『みんな・・・ごめ、ん・・・
め、いわくを・・・・』
焦「そうじゃねぇだろ
誰も迷惑だなんて思ってねぇから
ちゃんと話してみろ」
ごしごしと無理やり涙を拭って意を決したようにゆっくりと口を開く。
『あの、私ね・・・今度・・・』
焦「ああ」
『今度・・・お、見合いを・・・することになったの・・・』
「「「は?」」」
涙声で語られた内容は思っていたよりも斜め上の言葉。
また敵に変な個性をかけられたとかだと思っていたのに。
切「え、お見合いって・・・
あの?」
爆「他に何があんだよ」
焦「・・・なんでだ?」
『私・・・神野の中継の後にね
いろんなところからサイドキックになってほしいって言ってもらったの』
焦「ああ、知ってる」
『けど、それ全部断ってもらってて・・・
それで・・・その時一緒にオールマイトとの恋愛の報道もされてたんだけど、それも誤報だったってみんなわかってきて・・・』
焦「ああ」
『それで、それで・・・
どうしても私を事務所とかに欲しい人たちが、今度は結婚相手としてお見合いを勧めてきてたの・・・』
(((そういうことか!!)))
焦「学校側はそれを受けろって・・・?」
『うん、形式上だけどね
本当はもっと前からこういう話はきてたみたいなんだけど、校長先生と兄さんが私に知られる前に全部断ってくれてたの』
焦「じゃあなんで今回は受けなきゃいけなくなったんだ?」
”それは・・・”と呟いた恋歌は見てもらった方が早いと校長に貰った見合い相手の紙の束を焦凍に渡す。
なんだなんだと生徒たちが焦凍の後ろや横から紙を覗く。
緑「うわ・・・これって・・・」
飯「ああ・・・
俺達でも聞いたことのあるような人のご子息ばかりだ」
『うん・・・
私が一度も会わずに断ることができないんだよ
雄英がお世話になっているところや、融資をしてくれているところ、警察でお世話になっている人の上司とかだし』
焦「でもこいつらに会ってどうすんだ?」
『断る理由がいるの
一度会って断る理由を出して形式上はちゃんとお見合いをしてますっていう姿勢も見せないといけない
だから、一度はお見合いをしなくちゃいけないの』
やっと落ち着いたのかすらすらと質問に対して返答をする恋歌の言葉は理解できないようで、理解ができてしまう大人の世界の話。
けれどこれは雄英には必要な事。
だからこそ校長も相澤もぎりぎりまで断っていたのだろうと理解はできる。
しかしこれではあまりにも恋歌の意志を無視しすぎではないかとも思う。
焦「・・・その見合いはいつなんだ」
『この中から一人を数日中に選んで校長先生に返事をしなくちゃいけないの
だから日程とかは正式には決まってない・・・』
しん、と静まり返る談話室は恋歌になんと声をかけていいのかわからないという沈黙が流れている。
『でね・・・その一番最後の人いるでしょ?』
言われた通り一番下の人物の事が書かれた書類を取り出す。
緑「えっと・・・
うわ、この人吸血ヒーローのヴァンプだ!!」
緑谷が興奮したように言うヴァンプというのは最近活躍をしている若手の新人ヒーローだ。
焦「知ってんのか」
緑「最近活躍しててテレビじゃよく見るよ!
たしか拠点の事務所もこの辺だしね
家族でやってる事務所のサイドキックとして活動してるはずだよ
で、個性は”吸血”
血を吸うと身体能力が格段にあがるんだ!」
焦「よく知ってんな
それでこいつがなんなんだ?」
ヒーローオタクの緑谷は基礎知識とでも言うようにすらすらとヴァンプについて語る。
『その人雄英ヒーロー科出身って知ってた?』
緑「もちろんです!」
『歳は?』
緑「たしか今年で21歳だったと・・・
ん?あれ?
恋歌先生・・・今年で21歳・・・ですか・・・?」
『そうだよ』
緑「てことは・・・!
え!?同級生ですか!?」
卒業校も一緒、年齢も一緒となれば当然同級生になる。
『うん、元クラスメイト』
緑「クラスメイト!!」
クラスまでも一緒。
『中学も一緒なんだ』
中学も一緒。
興奮する緑谷に苦笑いしながら、ちらっと目線をあげて焦凍を見る。
焦「?」
『あー、えー・・・
まぁ・・・なんていうか・・・
ちょっとだけなんだけど・・・その・・・』
急に歯切れの悪くなった恋歌に何を言おうとしているのかと、次の言葉が発されるのを黙って待つ。
『付き合って・・・たんだよね
そいつと』
焦「え・・・」
「「「ええ!?」」」