夏休み特別編
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気絶しているプレゼントマイクはまだ体が半分外に出ているので雨がかかっている。
どうにかして室内に入れなければと思い、手伝ってもらおうと後ろを振り向くと怖い顔をした相澤が起き上っていた。
まだ興奮している様子の生徒たちを一喝して鎮め、恋歌を手伝いに玄関に向かってくる。
相「頭、怪我は・・・?」
ばつが悪そうに聞いてくる相澤に笑って”たんこぶできた”と返す。
相「悪かった・・・」
『ううん、こっちこそごめんね』
プレゼントマイクを濡れない位置まで移動させて、たんこぶを確かめるように恋歌の頭を軽く撫でる。
相「・・・さっきのどこにあるかわかるか?」
『うん、わかるよ
こっち』
思ったより大きかったたんこぶに相澤が一瞬顔をしかめたが、それより先にしなければならないことがあるため、先ほどとれなかったものがどこにあるかを探す。
恋歌の後ろをついて歩く相澤の後ろを生徒たちが不思議そうな顔をしてついていく。
『あそこ』
恋歌が指差した先には、黒い小さな物体がある。
相「蛙吹、あのちっこいのわかるか
とってくれ」
蛙「・・・・あの黒いものかしら
ええ、もちろん」
今度は肩車をしても届かなさそうな位置だったので、蛙吹に頼んで舌を伸ばして黒い小さな物体をとってもらう。
蛙吹からそれを受け取り相澤がみんなに見えるように掌に乗せると、その黒い小さな物体は小さな機械で生徒たちが聞いていたと言う音がしていた。
相「これが俺たちが気絶した原因で、謎の音の正体だ
天井についてたのをとろうとしてテーブルにあがって恋歌を肩車したら、出しっぱなしにしてあった台布巾で滑っちまってな
こいつと一緒に転んだ」
『台布巾に滑ったんだね』
その滑った原因である台布巾を出しっぱなしにしていたのは葉隠のようで、そのことについても相澤は言いたいことがありそうな感じがしたが、取り敢えずはこの小さな物体について話すのが先である。
八百万に作ってもらった拡大鏡で見ると、モーターがついた極小の機械だった。
他の寮にはなくこの寮にだけある機械と言えば女子風呂の入り口に取り付けられている覗き防止用のセキュリティアイテム。
これは峰田対策に発目に作ってもらったものである。
ここで考えるより発目にいろいろ聞いた方が合理的だからと、パワーローダーに連絡して発目に替わってもらう。
発目によると夜中も見回りをしてくれるオプションがついている機械で、峰田がちゃんと部屋にいるかどうかを確認する機能があるそうだ。
つまり、呪いと思っていたのは発目の好意によるオプションだったということだ。
爆豪と上鳴の灯りで一瞬見えた白いものも口田のペットのうさぎ。
みんなが騒いでしまったため怖くて部屋から飛び出してきてしまったらしい。
呪いでも、幽霊でもなくてよかったとほっとする生徒たちだが、そんなハッピーエンドで終わらせない人が怒りを露わにしていた。
相「どこがよかったんだ・・・?」
地を這うような低い声に生徒たちはびくっと身体を揺らす。
『(まぁ・・・あれはやりすぎかな)』
苦笑いして恋歌が見る先にはプレゼントマイクに攻撃したときに壊れた、ドアやガラスの残骸。
まるで爆弾でも落ちたかのような惨状で、雨風がびゅうびゅうと吹き込んでいる。
相「まだ建って間もねぇってのに・・・
原因は怪談だったな?
それくらいでパニックになるとは・・・」
壊れたドアや窓から吹き込む風で長い髪が揺れる相澤の目は赤く光っており、かなりお怒りモードだ。
相「明日までに全員反省文提出!!
しばらくの間就寝時間は20時!
以後この寮では怪談禁止!!いいな!」
「「「はい・・・!!」」」
相澤の怒りの一喝により今回の幽霊騒ぎは幕を閉じた。
相「保健室行っとけよ」
プレゼントマイクを職員寮まで運んだあと、たんこぶがある個所を撫でてくる相澤に心配ないと笑うが、頭なので一応診てもらった方がいいと引き下がらない。
『わかった
明日ちゃんと診てもらうから』
相「ああ
もうちっとお前を信頼しておけばよかったな」
今回恋歌が怪我をしたのは台布巾で滑った時に変に庇おうとしたから。
恋歌であれば自分で受け身を取る事ができるし、何もしない方が怪我はしなかったかもしれない。
『相変わらず心配性だね
大丈夫だって』
ばしばしと相澤の背中を叩くと”それだけ元気なら大丈夫か”と返ってきた。
相澤は知らないうちにいろいろ抱えて込んで怪我をする恋歌が心配なのだ。
兄として歳の離れた妹を守ってやりたいと思っている。
相「じゃあ明日ちゃんとばぁさんに診てもらえよ」
『うん』
相「お前ももう寝ろ
あいつらのこと頼んだ」
ぽんぽん、とたんこぶがないところを撫でてやり優しく背中を押す。
『わかってるよ
おやすみ』
相「ああ、おやすみ」
願わくば不器用な妹の心を理解してくれる人が増えますようにと。
願わくば不器用な妹の恋がちゃんと実りますようにと。
願わくば不器用な妹の守りたいものをともに守っていけますようにと。
相「(願い事、多すぎて叶えてもらえねぇかもな)」
自嘲気味に笑って相澤は自分の部屋に戻って行った。
どうにかして室内に入れなければと思い、手伝ってもらおうと後ろを振り向くと怖い顔をした相澤が起き上っていた。
まだ興奮している様子の生徒たちを一喝して鎮め、恋歌を手伝いに玄関に向かってくる。
相「頭、怪我は・・・?」
ばつが悪そうに聞いてくる相澤に笑って”たんこぶできた”と返す。
相「悪かった・・・」
『ううん、こっちこそごめんね』
プレゼントマイクを濡れない位置まで移動させて、たんこぶを確かめるように恋歌の頭を軽く撫でる。
相「・・・さっきのどこにあるかわかるか?」
『うん、わかるよ
こっち』
思ったより大きかったたんこぶに相澤が一瞬顔をしかめたが、それより先にしなければならないことがあるため、先ほどとれなかったものがどこにあるかを探す。
恋歌の後ろをついて歩く相澤の後ろを生徒たちが不思議そうな顔をしてついていく。
『あそこ』
恋歌が指差した先には、黒い小さな物体がある。
相「蛙吹、あのちっこいのわかるか
とってくれ」
蛙「・・・・あの黒いものかしら
ええ、もちろん」
今度は肩車をしても届かなさそうな位置だったので、蛙吹に頼んで舌を伸ばして黒い小さな物体をとってもらう。
蛙吹からそれを受け取り相澤がみんなに見えるように掌に乗せると、その黒い小さな物体は小さな機械で生徒たちが聞いていたと言う音がしていた。
相「これが俺たちが気絶した原因で、謎の音の正体だ
天井についてたのをとろうとしてテーブルにあがって恋歌を肩車したら、出しっぱなしにしてあった台布巾で滑っちまってな
こいつと一緒に転んだ」
『台布巾に滑ったんだね』
その滑った原因である台布巾を出しっぱなしにしていたのは葉隠のようで、そのことについても相澤は言いたいことがありそうな感じがしたが、取り敢えずはこの小さな物体について話すのが先である。
八百万に作ってもらった拡大鏡で見ると、モーターがついた極小の機械だった。
他の寮にはなくこの寮にだけある機械と言えば女子風呂の入り口に取り付けられている覗き防止用のセキュリティアイテム。
これは峰田対策に発目に作ってもらったものである。
ここで考えるより発目にいろいろ聞いた方が合理的だからと、パワーローダーに連絡して発目に替わってもらう。
発目によると夜中も見回りをしてくれるオプションがついている機械で、峰田がちゃんと部屋にいるかどうかを確認する機能があるそうだ。
つまり、呪いと思っていたのは発目の好意によるオプションだったということだ。
爆豪と上鳴の灯りで一瞬見えた白いものも口田のペットのうさぎ。
みんなが騒いでしまったため怖くて部屋から飛び出してきてしまったらしい。
呪いでも、幽霊でもなくてよかったとほっとする生徒たちだが、そんなハッピーエンドで終わらせない人が怒りを露わにしていた。
相「どこがよかったんだ・・・?」
地を這うような低い声に生徒たちはびくっと身体を揺らす。
『(まぁ・・・あれはやりすぎかな)』
苦笑いして恋歌が見る先にはプレゼントマイクに攻撃したときに壊れた、ドアやガラスの残骸。
まるで爆弾でも落ちたかのような惨状で、雨風がびゅうびゅうと吹き込んでいる。
相「まだ建って間もねぇってのに・・・
原因は怪談だったな?
それくらいでパニックになるとは・・・」
壊れたドアや窓から吹き込む風で長い髪が揺れる相澤の目は赤く光っており、かなりお怒りモードだ。
相「明日までに全員反省文提出!!
しばらくの間就寝時間は20時!
以後この寮では怪談禁止!!いいな!」
「「「はい・・・!!」」」
相澤の怒りの一喝により今回の幽霊騒ぎは幕を閉じた。
相「保健室行っとけよ」
プレゼントマイクを職員寮まで運んだあと、たんこぶがある個所を撫でてくる相澤に心配ないと笑うが、頭なので一応診てもらった方がいいと引き下がらない。
『わかった
明日ちゃんと診てもらうから』
相「ああ
もうちっとお前を信頼しておけばよかったな」
今回恋歌が怪我をしたのは台布巾で滑った時に変に庇おうとしたから。
恋歌であれば自分で受け身を取る事ができるし、何もしない方が怪我はしなかったかもしれない。
『相変わらず心配性だね
大丈夫だって』
ばしばしと相澤の背中を叩くと”それだけ元気なら大丈夫か”と返ってきた。
相澤は知らないうちにいろいろ抱えて込んで怪我をする恋歌が心配なのだ。
兄として歳の離れた妹を守ってやりたいと思っている。
相「じゃあ明日ちゃんとばぁさんに診てもらえよ」
『うん』
相「お前ももう寝ろ
あいつらのこと頼んだ」
ぽんぽん、とたんこぶがないところを撫でてやり優しく背中を押す。
『わかってるよ
おやすみ』
相「ああ、おやすみ」
願わくば不器用な妹の心を理解してくれる人が増えますようにと。
願わくば不器用な妹の恋がちゃんと実りますようにと。
願わくば不器用な妹の守りたいものをともに守っていけますようにと。
相「(願い事、多すぎて叶えてもらえねぇかもな)」
自嘲気味に笑って相澤は自分の部屋に戻って行った。