夏休み特別編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
3階の男子たちと一緒に2階に行くと、峰田ががくかくと震えながら緑谷に抱きついていた。
2階に部屋のある青山と常闇も部屋から出てきている。
峰「恋歌先生ぇえええ!!」
緑「峰田君それはもういいから・・・」
また恋歌に飛びついて来ようとした峰田を、抱きつかれていた緑谷が苦笑いをしながら服を掴んで止める。
『声がしたの?』
緑「はい・・・
僕も聞きました
峰田君のドアをノックしてから・・・」
同じく青山と常闇も峰田の名前を呼ぶ声が聞こえたと言う。
『(名前を呼ぶ声ねぇ・・・)』
飯「いったい何が起こっているんだ・・・」
この夜、寮の全員がその謎の音が聞こえたそうだ。
相「音ねぇ・・・」
今日の夜には嵐になるという現在の天気は、今相澤の目の前にいる生徒たちの表情のように暗く重い。
今日一日昨日の音の事が気になって授業に集中できていない生徒たちに叱責をしたのだが、全員が集中力を欠く状況は何かあったのではと思い、最後のHRで話を聞いたところだった。
呪いを非合理的であると言い信じていない相澤は生徒たちの話を信じていないようだが、このままでは授業に支障がでる。
相「昨日は恋歌もいたんだろ
あいつも聞こえたってか?」
飯「恋歌先生は・・・
耳を澄ますといろんな音が聞こえてしまって、どれが俺たちの言っている音なのかわからないと仰ってました・・・
ですが、いつもと特別変わった音は聞こえてないそうです」
相「(こいつらが恋歌ほど耳がいいわけじゃねぇのにそこまで集中しなくてもいいだろ・・・
でも恋歌が特別変な音がしねぇって言ったってことは・・・・)」
集中力をあげると恋歌の聴力は格段にあがる。
それは訓練の賜物だが、細かい音を拾い過ぎてどれが生徒たちの言っている音かわからないとなると無駄な力だと思ってしまう。
その後うっかり相澤が今の寮が建っている辺りに、雄英七不思議のひとつの話をしてしまったため、教室内は更に騒がしくなる。
火に油を注ぐかの如く、相澤の話を聞いて恐怖心を増した生徒たちは相澤の声が全く聞こえていない。
相「お前らいいかげんにしろよ?」
最終的には少し怒気を含んだ声で全員が静かになる。
相「そんなに音が気になるんなら、今夜見回りをする
ちょうど今夜は嵐らしいし、その方が合理的だろう
男子は俺が、女子は恋歌が点呼もするからちゃんと部屋にいろよ」
相「っつーわけで、お前も一緒についてこい」
『はーい』
授業終了後に職員室で仕事をしていると、今日のHRでの話を相澤から聞いて一緒に見回りをすることになった。
点呼の時間になり2人で寮の1階に行くと各自の部屋にいるのか、共有スペースは静まり返っていた。
『凄い嵐だね』
相「明日の朝には過ぎてんだろ」
外を見ると木が風にあおられて今にも折れそうなほどに靡いている。
稲妻も何度も落ちているので、もしかしたら停電も起こるかもしれない。
相「ったく、音ごときであんなに騒ぎやがって・・・」
『(なんだかんだ言いながらちゃんと見回って解決はしようとするんだよね・・・)』
素直じゃない相澤にばれないように笑いながら後ろをついていく。
相「・・・この音のことか・・・?」
『え、どれ・・・?』
相澤には変な音が聞こえているらしく、眉間に皺を寄せながら怪訝そうな顔をしている。
相「機械音だ
一番小さな音の発信源わかるか?」
『一番小さな・・・・
こっち』
恋歌の聴覚を信頼している相澤は音の発信源を探せる為に自分に聞こえている音を伝える。
連れられて向かった先は食事をするテーブル。
『たぶんあれが一番小さな機械音出してる』
相「・・・取れるか?」
少し高い所にあるそれは背の高い相澤が手を伸ばしても届きそうにない。
『私は無理
助走つけてコスチュームのブーツ履いてたらいけるだろうけど・・・』
今は部屋着のTシャツにショートパンツなので助走して飛んでも、おそらく届かないだろう。
相「仕方ねぇな
ほら、お前も来い」
『??』
手を引かれてテーブルの上に2人で乗り、相澤が恋歌の前に背中を向けてしゃがみ込む。
相「肩車まではしなくても届くか?」
『ああ、そういうこと・・・
微妙だね・・・』
相「じゃあ肩車してやるから早く乗れ」
『・・・わかった』
この歳になって兄に肩車をしてもらうことは抵抗があったが、ここで時間を取る事は相澤が合理的ではないと怒りそうなのでおとなしく肩に足をかける。
相「ちゃんと掴まってろよ」
『・・・わっ、たっか・・・』
人1人肩車をしているというのに普通に立ち上がる。
テーブルに乗り、もともと背の高い相澤に肩車をされたため怖いくらいに目線が高くなる。
反射的に髪を掴んだら痛いと足を叩かれた。
相「とれそうか?」
『うん、これなら届くよ
もうちょっと右に動ける?』
相「ああ」
少しずつ移動している”それ”をとるために相澤が言われた通りに足を動かした時だった。
相「あ・・・」
『ええ!?』
あと数センチで手が届くというところで、視界がぐるんと回る。
相「ちっ・・・」
落ちる、と思った瞬間に恋歌は受け身をとろうと身体を動かした。
が、それがいけなかった。
相「おま・・・!動くな・・・!」
『え・・・』
相澤の焦った声の直後に頭に強い衝撃がきてそのまま意識を手放してしまった。
2階に部屋のある青山と常闇も部屋から出てきている。
峰「恋歌先生ぇえええ!!」
緑「峰田君それはもういいから・・・」
また恋歌に飛びついて来ようとした峰田を、抱きつかれていた緑谷が苦笑いをしながら服を掴んで止める。
『声がしたの?』
緑「はい・・・
僕も聞きました
峰田君のドアをノックしてから・・・」
同じく青山と常闇も峰田の名前を呼ぶ声が聞こえたと言う。
『(名前を呼ぶ声ねぇ・・・)』
飯「いったい何が起こっているんだ・・・」
この夜、寮の全員がその謎の音が聞こえたそうだ。
相「音ねぇ・・・」
今日の夜には嵐になるという現在の天気は、今相澤の目の前にいる生徒たちの表情のように暗く重い。
今日一日昨日の音の事が気になって授業に集中できていない生徒たちに叱責をしたのだが、全員が集中力を欠く状況は何かあったのではと思い、最後のHRで話を聞いたところだった。
呪いを非合理的であると言い信じていない相澤は生徒たちの話を信じていないようだが、このままでは授業に支障がでる。
相「昨日は恋歌もいたんだろ
あいつも聞こえたってか?」
飯「恋歌先生は・・・
耳を澄ますといろんな音が聞こえてしまって、どれが俺たちの言っている音なのかわからないと仰ってました・・・
ですが、いつもと特別変わった音は聞こえてないそうです」
相「(こいつらが恋歌ほど耳がいいわけじゃねぇのにそこまで集中しなくてもいいだろ・・・
でも恋歌が特別変な音がしねぇって言ったってことは・・・・)」
集中力をあげると恋歌の聴力は格段にあがる。
それは訓練の賜物だが、細かい音を拾い過ぎてどれが生徒たちの言っている音かわからないとなると無駄な力だと思ってしまう。
その後うっかり相澤が今の寮が建っている辺りに、雄英七不思議のひとつの話をしてしまったため、教室内は更に騒がしくなる。
火に油を注ぐかの如く、相澤の話を聞いて恐怖心を増した生徒たちは相澤の声が全く聞こえていない。
相「お前らいいかげんにしろよ?」
最終的には少し怒気を含んだ声で全員が静かになる。
相「そんなに音が気になるんなら、今夜見回りをする
ちょうど今夜は嵐らしいし、その方が合理的だろう
男子は俺が、女子は恋歌が点呼もするからちゃんと部屋にいろよ」
相「っつーわけで、お前も一緒についてこい」
『はーい』
授業終了後に職員室で仕事をしていると、今日のHRでの話を相澤から聞いて一緒に見回りをすることになった。
点呼の時間になり2人で寮の1階に行くと各自の部屋にいるのか、共有スペースは静まり返っていた。
『凄い嵐だね』
相「明日の朝には過ぎてんだろ」
外を見ると木が風にあおられて今にも折れそうなほどに靡いている。
稲妻も何度も落ちているので、もしかしたら停電も起こるかもしれない。
相「ったく、音ごときであんなに騒ぎやがって・・・」
『(なんだかんだ言いながらちゃんと見回って解決はしようとするんだよね・・・)』
素直じゃない相澤にばれないように笑いながら後ろをついていく。
相「・・・この音のことか・・・?」
『え、どれ・・・?』
相澤には変な音が聞こえているらしく、眉間に皺を寄せながら怪訝そうな顔をしている。
相「機械音だ
一番小さな音の発信源わかるか?」
『一番小さな・・・・
こっち』
恋歌の聴覚を信頼している相澤は音の発信源を探せる為に自分に聞こえている音を伝える。
連れられて向かった先は食事をするテーブル。
『たぶんあれが一番小さな機械音出してる』
相「・・・取れるか?」
少し高い所にあるそれは背の高い相澤が手を伸ばしても届きそうにない。
『私は無理
助走つけてコスチュームのブーツ履いてたらいけるだろうけど・・・』
今は部屋着のTシャツにショートパンツなので助走して飛んでも、おそらく届かないだろう。
相「仕方ねぇな
ほら、お前も来い」
『??』
手を引かれてテーブルの上に2人で乗り、相澤が恋歌の前に背中を向けてしゃがみ込む。
相「肩車まではしなくても届くか?」
『ああ、そういうこと・・・
微妙だね・・・』
相「じゃあ肩車してやるから早く乗れ」
『・・・わかった』
この歳になって兄に肩車をしてもらうことは抵抗があったが、ここで時間を取る事は相澤が合理的ではないと怒りそうなのでおとなしく肩に足をかける。
相「ちゃんと掴まってろよ」
『・・・わっ、たっか・・・』
人1人肩車をしているというのに普通に立ち上がる。
テーブルに乗り、もともと背の高い相澤に肩車をされたため怖いくらいに目線が高くなる。
反射的に髪を掴んだら痛いと足を叩かれた。
相「とれそうか?」
『うん、これなら届くよ
もうちょっと右に動ける?』
相「ああ」
少しずつ移動している”それ”をとるために相澤が言われた通りに足を動かした時だった。
相「あ・・・」
『ええ!?』
あと数センチで手が届くというところで、視界がぐるんと回る。
相「ちっ・・・」
落ちる、と思った瞬間に恋歌は受け身をとろうと身体を動かした。
が、それがいけなかった。
相「おま・・・!動くな・・・!」
『え・・・』
相澤の焦った声の直後に頭に強い衝撃がきてそのまま意識を手放してしまった。