夏休み特別編
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その日の真夜中の飯田の部屋の前。
『・・・・大丈夫?』
飯「はっ・・・!」
恋歌の横に座ってタオルケットを肩からかぶっている飯田は、こくりこくりと何度も船を漕いでおり、時々鼻提灯を膨らませている。
いつも誰よりも早起きをしている飯田は誰よりも規則正しい生活をしている。
こんな真夜中に起きていることなどほとんどないのだろうなと思う。
眠気を覚ますために女子から差し入れられたコーヒーを飲みながら頑張って眠気を飛ばそうとしているが、目は既に閉じかかっている。
『横になれば?』
飯「いえ、今横になってしまえば確実に寝てしまいますので・・・」
明日も普通に授業があるのにこんな寝不足のままでは可哀想ではある。
廊下ではあるが横になるだけでも違うのにと勧めるが、頑なに横にはなろうとしない。
恋歌は起きていろと言われればまだまだ起きていられる。
明日の業務にも特に支障はでないだろう。
『飯田君、ちょっと私に背中向けて座って』
飯「?
はい」
飯田の部屋の扉の前で横に並んで座っていた二人だが、飯田に自分に背中を向けて座る様にと言うと不思議そうな顔をしながら素直に従う。
飯田がかぶっているタオルケットを肩から取る。
『はい、そのまま腹筋』
飯「え?」
『いいから』
言われている意味がわからない飯田だが、体を動かしている方が眠気も覚めるかと思い、言われた通りに足を立てて身体を後ろに倒す。
『はい、そこでストップ』
そう恋歌に言われて頭が中途半端に床から数十センチ離れたところで身体を止める。
地味に腹筋を使うしんどい体勢だ。
飯「(なるほど、これで俺の眠気を覚まそうと・・・)」
自分なりの解釈で腹に力を入れてぴったり止まっていると、後ろで恋歌が動く気配がする。
『じゃあ頭おろしていいよ』
いささか声が近い所で聞こえた事に疑問を持ったが、言われた通りに頭を下ろすとばさっと身体の上にタオルケットがかけられ、頭をぐっとおさえられた。
『動いたら怒るからね』
飯「し、しかし・・・!」
恋歌の手は軽く振りほどけるが、真面目な飯田は簡単に先生という立場にある恋歌に逆らう事は出来ない。
『休めるときに休むのもヒーローとして大事な事だよ』
飯「な、なるほど・・・
しかし、その・・・足は・・・退けていただけないでしょうか・・・」
『却下』
飯「(轟君・・・申し訳ない・・・)」
少し恥ずかしそうにしている飯田が恋歌の足を退けてほしいと言っているのは、膝枕をされているから。
ちょうどいい高さで、ショートパンツの為素足の上に頭を乗せてしまっているので、飯田としては焦凍に申し訳ない気持ちになった。
危ないからとメガネもとられてしまったうえに、光を遮る様に目の上に手を優しく置かれてしまったため、眠気が限界な飯田はすぐに寝てしまった。
『(ほんとに真面目だね・・・)』
ぴしっとした姿勢で寝ている飯田を見て、思わず笑ってしまったがせっかく寝たのに起こしてしまうと思い声は抑える。
『(怪談をしたから呪いねぇ・・・
まぁ今日一日何もなければいいんだけど・・・)』
しん、と静かな廊下に飯田の寝息だけが聞こえる。
一人で暇になった恋歌は携帯を触りながら、耳だけは変な音がしたら反応できるように澄ましておく。
『(そういえば変な音ってどんな音なんだろ・・・)』
集中すればいろんな音が聞こえてくる。
各個人の室内のエアコンの音や冷蔵庫の音、それ以外になにかの機械の音。
それのどれが変な音なのか。
『(峰田君の名前を呼ぶ声ぐらいはいつもと違うってわかるか)』
飯田が眠ってから1時間ほど経ったが、いつも聞こえている音以外特に何も特別変な音は聞こえない。
携帯の充電がなくなりそうになってきたためあと数時間の時間つぶしはどうしようかと思っていると、3つの扉が開く音が聞こえた。
『みんな起きてたんだね』
尾「あんな話聞いたら普通寝れないですって
てか、飯田どこで寝てんだよ・・・」
上「そんな特典あんなら俺が見張りしたわ!!」
恋歌に膝枕をされながら鼻提灯を膨らませている飯田を見て、上鳴が悔しそうにしたがその一瞬後にはっとしたような顔つきになる。
上「なんなんだよ、この音!!」
上鳴と口田が怯えたように震えているが、恋歌にはどの音が例の変な音なのかわからない。
『ねぇ、その変な音ってさ・・・「ぎゃああああああ!!」』
”どんなの?”と聞こうとした言葉は2階から聞こえてきた峰田の叫び声に遮られた。
飯「はっ・・・!今のは峰田君の声か!!」
その叫び声に飛び起きた飯田はいつもかけているメガネを直すようなしぐさをして、メガネをはずしていたことを思い出す。
『はい、メガネ
取り敢えず行こうか』
飯「あ、ありがとうございます・・・」
飯田は恋歌からメガネを返されて、自分が寝てしまっていたことや、寝ていた場所、任されたことを全うできなかったこと、友人の想い人に気安く触れてしまった事などを考え2階に行くまで赤くなったり落ち込んだりしていた。
『・・・・大丈夫?』
飯「はっ・・・!」
恋歌の横に座ってタオルケットを肩からかぶっている飯田は、こくりこくりと何度も船を漕いでおり、時々鼻提灯を膨らませている。
いつも誰よりも早起きをしている飯田は誰よりも規則正しい生活をしている。
こんな真夜中に起きていることなどほとんどないのだろうなと思う。
眠気を覚ますために女子から差し入れられたコーヒーを飲みながら頑張って眠気を飛ばそうとしているが、目は既に閉じかかっている。
『横になれば?』
飯「いえ、今横になってしまえば確実に寝てしまいますので・・・」
明日も普通に授業があるのにこんな寝不足のままでは可哀想ではある。
廊下ではあるが横になるだけでも違うのにと勧めるが、頑なに横にはなろうとしない。
恋歌は起きていろと言われればまだまだ起きていられる。
明日の業務にも特に支障はでないだろう。
『飯田君、ちょっと私に背中向けて座って』
飯「?
はい」
飯田の部屋の扉の前で横に並んで座っていた二人だが、飯田に自分に背中を向けて座る様にと言うと不思議そうな顔をしながら素直に従う。
飯田がかぶっているタオルケットを肩から取る。
『はい、そのまま腹筋』
飯「え?」
『いいから』
言われている意味がわからない飯田だが、体を動かしている方が眠気も覚めるかと思い、言われた通りに足を立てて身体を後ろに倒す。
『はい、そこでストップ』
そう恋歌に言われて頭が中途半端に床から数十センチ離れたところで身体を止める。
地味に腹筋を使うしんどい体勢だ。
飯「(なるほど、これで俺の眠気を覚まそうと・・・)」
自分なりの解釈で腹に力を入れてぴったり止まっていると、後ろで恋歌が動く気配がする。
『じゃあ頭おろしていいよ』
いささか声が近い所で聞こえた事に疑問を持ったが、言われた通りに頭を下ろすとばさっと身体の上にタオルケットがかけられ、頭をぐっとおさえられた。
『動いたら怒るからね』
飯「し、しかし・・・!」
恋歌の手は軽く振りほどけるが、真面目な飯田は簡単に先生という立場にある恋歌に逆らう事は出来ない。
『休めるときに休むのもヒーローとして大事な事だよ』
飯「な、なるほど・・・
しかし、その・・・足は・・・退けていただけないでしょうか・・・」
『却下』
飯「(轟君・・・申し訳ない・・・)」
少し恥ずかしそうにしている飯田が恋歌の足を退けてほしいと言っているのは、膝枕をされているから。
ちょうどいい高さで、ショートパンツの為素足の上に頭を乗せてしまっているので、飯田としては焦凍に申し訳ない気持ちになった。
危ないからとメガネもとられてしまったうえに、光を遮る様に目の上に手を優しく置かれてしまったため、眠気が限界な飯田はすぐに寝てしまった。
『(ほんとに真面目だね・・・)』
ぴしっとした姿勢で寝ている飯田を見て、思わず笑ってしまったがせっかく寝たのに起こしてしまうと思い声は抑える。
『(怪談をしたから呪いねぇ・・・
まぁ今日一日何もなければいいんだけど・・・)』
しん、と静かな廊下に飯田の寝息だけが聞こえる。
一人で暇になった恋歌は携帯を触りながら、耳だけは変な音がしたら反応できるように澄ましておく。
『(そういえば変な音ってどんな音なんだろ・・・)』
集中すればいろんな音が聞こえてくる。
各個人の室内のエアコンの音や冷蔵庫の音、それ以外になにかの機械の音。
それのどれが変な音なのか。
『(峰田君の名前を呼ぶ声ぐらいはいつもと違うってわかるか)』
飯田が眠ってから1時間ほど経ったが、いつも聞こえている音以外特に何も特別変な音は聞こえない。
携帯の充電がなくなりそうになってきたためあと数時間の時間つぶしはどうしようかと思っていると、3つの扉が開く音が聞こえた。
『みんな起きてたんだね』
尾「あんな話聞いたら普通寝れないですって
てか、飯田どこで寝てんだよ・・・」
上「そんな特典あんなら俺が見張りしたわ!!」
恋歌に膝枕をされながら鼻提灯を膨らませている飯田を見て、上鳴が悔しそうにしたがその一瞬後にはっとしたような顔つきになる。
上「なんなんだよ、この音!!」
上鳴と口田が怯えたように震えているが、恋歌にはどの音が例の変な音なのかわからない。
『ねぇ、その変な音ってさ・・・「ぎゃああああああ!!」』
”どんなの?”と聞こうとした言葉は2階から聞こえてきた峰田の叫び声に遮られた。
飯「はっ・・・!今のは峰田君の声か!!」
その叫び声に飛び起きた飯田はいつもかけているメガネを直すようなしぐさをして、メガネをはずしていたことを思い出す。
『はい、メガネ
取り敢えず行こうか』
飯「あ、ありがとうございます・・・」
飯田は恋歌からメガネを返されて、自分が寝てしまっていたことや、寝ていた場所、任されたことを全うできなかったこと、友人の想い人に気安く触れてしまった事などを考え2階に行くまで赤くなったり落ち込んだりしていた。