夏休み特別編
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【勉強】
『(眠い・・・)』
今日は午前中に圧縮訓練を行い、午後はB組と交代した為A組は全員寮に戻ってきた。
恋歌も寮の自分の部屋に帰ってきているが、前日に八百万に借りた本を徹夜で読んでしまい、一睡もしないまま圧縮訓練に参加してしまったのだ。
帰ってきて汗を流すために軽くシャワーを浴び、お昼ご飯を食べた後なので眠気がピークにきている。
『(けどあとちょっと見たい・・・)』
八百万に借りた本はあと3分の1程度で終わる。
借りているのは物語や図鑑、というよりは指南本のようなものなのでいろいろ考えたりして読んでいるので普通より読むのに時間がかかる。
眠気と戦ってまで読むべきかと悩んでいると控えめにこんこん、とノックが聞こえた。
『はーい』
切「あ、今って忙しいっすか?」
扉を開ければ申し訳なさそうにしている切島が立っていた。
オフモードで髪が下りているので一瞬誰かと思ったのは内緒だ。
『ううん、忙しくはないけど』
切「ちょっと助けて欲しい事があって・・・」
『?』
珍しい事もあるもんだと思いながらも、助けて欲しいと言われれば力になれるのならと返事をすると、ぱぁっと顔を輝かせた。
切「助っ人連れてきたぜ!!」
「「「は?」」」
切島の部屋まで連れてこられ中に入るとそこには爆豪、上鳴、瀬呂の3人がいた。
いつもトレーニングする為のサンドバックやダンベルは隅の方に押しやられて、四角いテーブルが出されている。
突然の恋歌の登場に驚き手が止まっる3人。
『えっと、夏休みの課題でわからないところがあるって聞いたんだけど・・・』
切島に呼ばれた理由はあの爆豪でも躓く問題が課題ででてきたからだった。
誰に助けを求めるかを考えたとき、一番爆豪が文句を言わなさそうだったのが恋歌だったのだ。
切「取り敢えず座ってください!」
爆豪と切島の間にあるスペースに座る様に促され取り敢えずちょこんと座る。
ベッドが背もたれになるような場所なので、背中をベッドに預けるように座らせてもらった。。
爆「てめぇ・・・頭いいんか」
『別に普通だと思うけど・・・』
怪しそうな目で見てくる爆豪に”どれ?”と聞くとシャーペンで問題をさされる。
今は数学をやっているようで爆豪が途中まで解いているが、そこから先が無い。
『ちょっとペンといらない紙貸して』
爆「ん」
爆豪にシャーペンを借りもらった紙に問題を解いていく。
一度もペンを止めることなく問題を解き終わり、”たぶんこうだと思う”と紙を爆豪に渡すと何故か舌打ちをされた。
『あれ、間違ってる?』
爆「・・・・あってる」
恋歌の書いた式を見れば解き方がわかった爆豪はものすごく不服そうな顔をしている。
切「え、はや」
上「俺らこの問題に1時間ぐらい悩んだのに」
瀬「恋歌先生って頭いいんすね」
『一応、私雄英に3年間いたからね
1年生の問題なら解けるんじゃないかな』
頭も良くなければやっていけないこの雄英に3年間いたということは、世間一般的に見れば偏差値は高い方である。
上「じゃあ答えを教えて・・・」
『それはだめ
わからないのはいいけど自力で解けるのは解いて』
ズルをしようとする上鳴にだめだと言うと、拗ねたようにちぇっ、と口を尖らせていた。
『これだけ?』
切「今んとこはこれだけなんすけど、またあったら教えて欲しんでいてもらえないですか?」
『それはいいけど本読んでてもいい?』
切「もちろんっす」
眠いのは眠いが勉強を教えて欲しいと言うのであれば、起きていようと持ってきていた八百万に借りている本を開く。
上「なに読んでんすか?」
『これ』
上鳴の質問に対して本の表紙を見せる。
表紙には”世界の足技”と書かれている。
瀬「そ、そんな本あるんすね」
『私も初めて見たから気になって借りてみたの』
切「おもしろいんすか?」
『まぁ試せそうなやついくつかあるから今度練習してみようかなっていう参考にはなるね』
「「「へぇ・・・」」」
まるで読む気になれなさそうな本に適当に返事を返し、課題に取り掛かる。
『(眠い・・・)』
今日は午前中に圧縮訓練を行い、午後はB組と交代した為A組は全員寮に戻ってきた。
恋歌も寮の自分の部屋に帰ってきているが、前日に八百万に借りた本を徹夜で読んでしまい、一睡もしないまま圧縮訓練に参加してしまったのだ。
帰ってきて汗を流すために軽くシャワーを浴び、お昼ご飯を食べた後なので眠気がピークにきている。
『(けどあとちょっと見たい・・・)』
八百万に借りた本はあと3分の1程度で終わる。
借りているのは物語や図鑑、というよりは指南本のようなものなのでいろいろ考えたりして読んでいるので普通より読むのに時間がかかる。
眠気と戦ってまで読むべきかと悩んでいると控えめにこんこん、とノックが聞こえた。
『はーい』
切「あ、今って忙しいっすか?」
扉を開ければ申し訳なさそうにしている切島が立っていた。
オフモードで髪が下りているので一瞬誰かと思ったのは内緒だ。
『ううん、忙しくはないけど』
切「ちょっと助けて欲しい事があって・・・」
『?』
珍しい事もあるもんだと思いながらも、助けて欲しいと言われれば力になれるのならと返事をすると、ぱぁっと顔を輝かせた。
切「助っ人連れてきたぜ!!」
「「「は?」」」
切島の部屋まで連れてこられ中に入るとそこには爆豪、上鳴、瀬呂の3人がいた。
いつもトレーニングする為のサンドバックやダンベルは隅の方に押しやられて、四角いテーブルが出されている。
突然の恋歌の登場に驚き手が止まっる3人。
『えっと、夏休みの課題でわからないところがあるって聞いたんだけど・・・』
切島に呼ばれた理由はあの爆豪でも躓く問題が課題ででてきたからだった。
誰に助けを求めるかを考えたとき、一番爆豪が文句を言わなさそうだったのが恋歌だったのだ。
切「取り敢えず座ってください!」
爆豪と切島の間にあるスペースに座る様に促され取り敢えずちょこんと座る。
ベッドが背もたれになるような場所なので、背中をベッドに預けるように座らせてもらった。。
爆「てめぇ・・・頭いいんか」
『別に普通だと思うけど・・・』
怪しそうな目で見てくる爆豪に”どれ?”と聞くとシャーペンで問題をさされる。
今は数学をやっているようで爆豪が途中まで解いているが、そこから先が無い。
『ちょっとペンといらない紙貸して』
爆「ん」
爆豪にシャーペンを借りもらった紙に問題を解いていく。
一度もペンを止めることなく問題を解き終わり、”たぶんこうだと思う”と紙を爆豪に渡すと何故か舌打ちをされた。
『あれ、間違ってる?』
爆「・・・・あってる」
恋歌の書いた式を見れば解き方がわかった爆豪はものすごく不服そうな顔をしている。
切「え、はや」
上「俺らこの問題に1時間ぐらい悩んだのに」
瀬「恋歌先生って頭いいんすね」
『一応、私雄英に3年間いたからね
1年生の問題なら解けるんじゃないかな』
頭も良くなければやっていけないこの雄英に3年間いたということは、世間一般的に見れば偏差値は高い方である。
上「じゃあ答えを教えて・・・」
『それはだめ
わからないのはいいけど自力で解けるのは解いて』
ズルをしようとする上鳴にだめだと言うと、拗ねたようにちぇっ、と口を尖らせていた。
『これだけ?』
切「今んとこはこれだけなんすけど、またあったら教えて欲しんでいてもらえないですか?」
『それはいいけど本読んでてもいい?』
切「もちろんっす」
眠いのは眠いが勉強を教えて欲しいと言うのであれば、起きていようと持ってきていた八百万に借りている本を開く。
上「なに読んでんすか?」
『これ』
上鳴の質問に対して本の表紙を見せる。
表紙には”世界の足技”と書かれている。
瀬「そ、そんな本あるんすね」
『私も初めて見たから気になって借りてみたの』
切「おもしろいんすか?」
『まぁ試せそうなやついくつかあるから今度練習してみようかなっていう参考にはなるね』
「「「へぇ・・・」」」
まるで読む気になれなさそうな本に適当に返事を返し、課題に取り掛かる。