何をしに部屋に帰ったのかわからないが、花火の話を聞いてやりたくなった男子たちもおとなしく恋歌が帰ってくるのを待つ。

帰ってきた恋歌は電話をしており、話の相手は会話を聞いていると相澤のようだった。

しかも先ほどまで持っていなかった刀も3本背負っている。

電話が終わるのを待ち、どうなるのだろうと静かに待っている。

芦「どうするんですか？」

電話を切った恋歌に芦戸が話しかけ、中止にはならないだろうかと不安げな顔をしている。

『こうなったらＡ組みんなでやろう』

「「「え！？」」」

『車出すから女の子たちで買い物行って、準備は男の子たちに任せよう

場所は最初に言ってたように私が何とかするから』

”それでいい？”と計画した女子たちに聞くと、目をきらきらさせて”いいんですか！？”と喜ぶ。

『もちろん

花火いっぱいいるだろうし車で行こうか

荷物いっぱいになったら女の子しかいないのに大変だし』

焦「ちょっと待て」

『ん？』

話がとんとん拍子に進んでいるが、何人かが気になったことがある。

焦「車、運転できんのか・・・？」

『え、うん

ほら』

そんな話聞いた事のない焦凍が代表して聞くと、免許証と車のカギを見せてきた。

(((免許持ってたんだ・・・)))

勝手に持っていないイメージを持っていたが、恋歌はふとした瞬間に大人だということを感じさせることをする。

『えーと、じゃあ女の子たちは浴衣着るから遅くならない様に帰ってくるし、女の子たちが準備してる間に男の子たちは花火をする準備ってことで』

上「よっしゃあ！！」

峰「女子浴衣着んのか！？」

芦「そうだよー

ヤオモモに言ったら作ってくれるって！」

八「みなさんのお力になれてうれしいですわ！」

上「じゃあさじゃあさ、俺にも作ってよ！」

八「もちろんです！

あ、でしたら皆さんの分もお作りしますわ！」

名案とばかりに手を叩く八百万だが、そんなにたくさんの浴衣を作って大変なのではと思う。

砂「だったら俺が帰ってくるまでになんか作っといてやるよ

たしか脂質から創造してんだったよな」

八「ありがとうございます！

ではお願いします」

耳「けど男子たち誰か浴衣の着付けできんの？

うちらはヤオモモいるけど・・・」

体格も身長もばらばらな男子たちは着付けをするのも大変そうだ。

八百万は女子たちの着付けをしてくれると言うが、一人では手が足りないだろう。

焦「俺できる

昔姉さんに教わった」

控えめに手を挙げた焦凍は男子たちから尊敬の目で見られる。

(((けど、花火したことないのに浴衣は着付けれるって・・・)))

緑「けど轟君一人じゃ・・・」

『爆豪君、できるよね？』

爆「は？」

焦凍一人では男子全員分は大変なのではと思って、緑谷が発言すると恋歌が今まで黙って後ろで手を組んでいた爆豪に話しかける。

『浴衣の着付けできるでしょ』

爆「なんで俺がんなことしなきゃいけねぇんだよ！」

緑「(できそうだけど触れてなかったのに・・・)」

『あれ？できないの？』

爆「誰に言ってんだ！！

できるわクソが！！」

『じゃあよろしくね』

(((ちょろ・・・)))

才能マンの爆豪であればできるだろうと言ってみたら案の定できるらしい。

扱いに慣れてきたＡ組はこれで二人男子の着付けが出来る人ができた。

『じゃあ遅くならない様に行こうか

悪いけど駐車場まで一緒に来てくれる？』

「「「はーい」」」

話がまとまったところで”行ってきまーす”と元気よく女子たちが出てった。




緑「花火楽しみだね！」

焦「ああ」

飯「女子たちが買い出しに行ってくれたからな

俺たちもしっかり準備しよう！」




爆「んで俺が野郎共の着付けなんか・・・」

切「まぁそう言うなって

(珍しく行かねぇって言ってねぇってことはちょっとは花火楽しみなんだよな)」