夏休み特別編
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部屋から戻ってきた焦凍が持ってきたのは、樽に剣を刺していって樽の中にいる海賊が飛び出したら負けという危機一髪的なおもちゃだった。
『こんなの持ってたんだね』
焦「もらった」
従来のものよりかなり大きいそれはバスケットボールぐらいの大きさがある。
上「デラックス版だろ、デラックス版
もうこれでいいんじゃね!?」
取り敢えず勝負はこのおもちゃの海賊を飛び出させた方が負けで、B組が男女2名ずつなので、A組からは上鳴、尾白、葉隠、芦戸が参加することになった。
じゃんけんで先攻後攻を決め、物間が勝ったのでまずはB組の先攻。
あんなに騒いだのに結局勝負はおもちゃなんだ、と思いながら一応何かあった時に止める為に紅茶を飲みながら最後までいることにした。
物「じゃ、僕からいくよ
B組の勝利への一刺し目だ!!」
物間が剣を樽にさしてかち、という刺さった音が聞こえるとその直後にかなりの電流が物間に流れた。
物間はぷすぷすと少し焦げながらテーブルに突っ伏す。
『・・・・ねぇ、これって誰にもらったの?』
持ってきた本人ですら驚いた様子を見ると、こんなことが起こるものだとは知らなかったようだ。
焦「サポート科のやつ。たしか発目とかいう名前の・・・
自分で作ったやつでやったら感想教えてくれって」
『発目さんね・・・』
あの子ならこういうの作りそうだ、と苦笑いを浮かべる。
被害に遭った事のある緑谷と飯田はもうやめておいた方がいいんじゃないかと提案するが、物間が全く引き下がらない。
煽られた上鳴もやる気になってしまい、このまま続行する流れだ。
緑「恋歌先生、止めた方が・・・」
この中で一番止める力のある恋歌に助けを求めるような顔を向けるが、恋歌は止める気はなさそうだ。
『多分生死に関わるような罰ゲームはないと思うし大丈夫でしょ』
緑「そ、そんな・・・」
いいのかな・・・、と不安げな表情をする緑谷。
しかし緑谷の心配も他所にゲームはどんどん進んでいく。
全てに電流が流れる仕組みなのかと思いきや、ひとつひとつ違う罰ゲームが用意されている。
やはり直接生死に関わりそうなほどの罰ゲームはなく、基本的に遊びの時に使う罰ゲームが多い。
一番きつかったのは拳藤が刺した時の罰ゲームで、悪臭がしたやつだった。
八百万が入れてくれた紅茶も台無しになる酷い臭いだった。
いくつかの罰ゲームを受けた後に、緑谷がはっとしたようにいつものぶつぶつを始めた。
緑「すごい・・・!痛みを与えるものから、嗅覚に味覚まで罰ゲームに取り入れている・・・
しかも一度もかぶらない・・・やっぱりこれは全部違う種類の罰ゲームが用意されているんだ
でもこれ、負けた人の罰ゲームっていったい・・・?」
その緑谷の発言に周りもはっとした。
普通の穴でこれだけの罰ゲームが用意されている最終の罰ゲームはなんだろうと。
上「物間、リタイヤしてもいいんだぜ・・・?」
物「はっ、冗談
そっちがリタイヤするならどうぞ?」
意地を張り合う2人はどちらも引き下がる様子はない。
他の参加者の6人も2人が止めないのなら続けるかと止める様子はない。
またいくつもの罰ゲームを受けてとうとうたどり着いた最後穴二つ。
これのどちらかが海賊が飛び出すハズレという事になる。
順番の回ってきた芦戸が一つの穴に剣を刺すと、おもちゃからアームが伸びてきて芦戸をぐるんぐるんと回し始める。
海賊は飛び出ていない。
ということは、
上「勝負はA組の勝ちだな!」
物「くっ」
勝ち誇る上鳴に悔しそうな顔をする物間。
『(やっと終わった)』
平和的に終わってよかった、と思っていると物間は最後に残った穴に剣を刺せと言われている。
罰ゲームを受けたくない物間は踏ん反り返るぐらいの勢いで嫌だと言う。
物「それがヒーロー志望のやること!?
もう負けが決定してる事実は覆らないんだからそれでいいだろぉ!?
これ弱いものいじめだよねぇ!?
きみたち敵志望なんじゃないのかい!?
ああ怖い怖い!
こんなところに敵予備軍がいるだなんて!!」
『ぷっ・・・』
焦「恋歌、笑うとこじゃないぞ」
上「罰ゲーム受けたくないから開き直りやがった」
尾「ここまで潔くないと、かえって潔く見えてくる不思議・・・」
物「ねぇそれでもやらせるってわけ!?
ああそれとも謝ればいいってこと!?
ごーめーんーなーさーいー
ほらこれで十分だろ!?
まったくこういうときにA組の本性が出たね!
もっと広い心を持ちなよ!!」
拳「いいかげんにしろ」
開き直った物間は最終的にいつも通りの拳藤に手刀で殴られて一旦その口を閉じた。
『あはははは、もうだめだ
面白すぎる』
(((なんかめっちゃ笑ってる・・・)))
その一連のやり取りが面白かった恋歌は珍しく息切れをしながら大爆笑している。
全員がぽかんと見つめる中、笑い過ぎで出てきた涙を拭う。
物「なにが面白いんですか!!」
『いやー、なにがって言われても全部としか・・・ぷっ』
(((ツボが全くわかりません)))
また思いだし笑いで笑い出した恋歌に周りはついていけていない。
『まぁいいや
今日は笑わせてくれたし』
机の上に置いてある最後の剣を取り、穴に軽く入れる。
物「ちょ・・・」
『罰ゲーム代わりに受けてあげるよ』
かち、という音がして剣が奥まで刺さったのだとわかった。
『こんなの持ってたんだね』
焦「もらった」
従来のものよりかなり大きいそれはバスケットボールぐらいの大きさがある。
上「デラックス版だろ、デラックス版
もうこれでいいんじゃね!?」
取り敢えず勝負はこのおもちゃの海賊を飛び出させた方が負けで、B組が男女2名ずつなので、A組からは上鳴、尾白、葉隠、芦戸が参加することになった。
じゃんけんで先攻後攻を決め、物間が勝ったのでまずはB組の先攻。
あんなに騒いだのに結局勝負はおもちゃなんだ、と思いながら一応何かあった時に止める為に紅茶を飲みながら最後までいることにした。
物「じゃ、僕からいくよ
B組の勝利への一刺し目だ!!」
物間が剣を樽にさしてかち、という刺さった音が聞こえるとその直後にかなりの電流が物間に流れた。
物間はぷすぷすと少し焦げながらテーブルに突っ伏す。
『・・・・ねぇ、これって誰にもらったの?』
持ってきた本人ですら驚いた様子を見ると、こんなことが起こるものだとは知らなかったようだ。
焦「サポート科のやつ。たしか発目とかいう名前の・・・
自分で作ったやつでやったら感想教えてくれって」
『発目さんね・・・』
あの子ならこういうの作りそうだ、と苦笑いを浮かべる。
被害に遭った事のある緑谷と飯田はもうやめておいた方がいいんじゃないかと提案するが、物間が全く引き下がらない。
煽られた上鳴もやる気になってしまい、このまま続行する流れだ。
緑「恋歌先生、止めた方が・・・」
この中で一番止める力のある恋歌に助けを求めるような顔を向けるが、恋歌は止める気はなさそうだ。
『多分生死に関わるような罰ゲームはないと思うし大丈夫でしょ』
緑「そ、そんな・・・」
いいのかな・・・、と不安げな表情をする緑谷。
しかし緑谷の心配も他所にゲームはどんどん進んでいく。
全てに電流が流れる仕組みなのかと思いきや、ひとつひとつ違う罰ゲームが用意されている。
やはり直接生死に関わりそうなほどの罰ゲームはなく、基本的に遊びの時に使う罰ゲームが多い。
一番きつかったのは拳藤が刺した時の罰ゲームで、悪臭がしたやつだった。
八百万が入れてくれた紅茶も台無しになる酷い臭いだった。
いくつかの罰ゲームを受けた後に、緑谷がはっとしたようにいつものぶつぶつを始めた。
緑「すごい・・・!痛みを与えるものから、嗅覚に味覚まで罰ゲームに取り入れている・・・
しかも一度もかぶらない・・・やっぱりこれは全部違う種類の罰ゲームが用意されているんだ
でもこれ、負けた人の罰ゲームっていったい・・・?」
その緑谷の発言に周りもはっとした。
普通の穴でこれだけの罰ゲームが用意されている最終の罰ゲームはなんだろうと。
上「物間、リタイヤしてもいいんだぜ・・・?」
物「はっ、冗談
そっちがリタイヤするならどうぞ?」
意地を張り合う2人はどちらも引き下がる様子はない。
他の参加者の6人も2人が止めないのなら続けるかと止める様子はない。
またいくつもの罰ゲームを受けてとうとうたどり着いた最後穴二つ。
これのどちらかが海賊が飛び出すハズレという事になる。
順番の回ってきた芦戸が一つの穴に剣を刺すと、おもちゃからアームが伸びてきて芦戸をぐるんぐるんと回し始める。
海賊は飛び出ていない。
ということは、
上「勝負はA組の勝ちだな!」
物「くっ」
勝ち誇る上鳴に悔しそうな顔をする物間。
『(やっと終わった)』
平和的に終わってよかった、と思っていると物間は最後に残った穴に剣を刺せと言われている。
罰ゲームを受けたくない物間は踏ん反り返るぐらいの勢いで嫌だと言う。
物「それがヒーロー志望のやること!?
もう負けが決定してる事実は覆らないんだからそれでいいだろぉ!?
これ弱いものいじめだよねぇ!?
きみたち敵志望なんじゃないのかい!?
ああ怖い怖い!
こんなところに敵予備軍がいるだなんて!!」
『ぷっ・・・』
焦「恋歌、笑うとこじゃないぞ」
上「罰ゲーム受けたくないから開き直りやがった」
尾「ここまで潔くないと、かえって潔く見えてくる不思議・・・」
物「ねぇそれでもやらせるってわけ!?
ああそれとも謝ればいいってこと!?
ごーめーんーなーさーいー
ほらこれで十分だろ!?
まったくこういうときにA組の本性が出たね!
もっと広い心を持ちなよ!!」
拳「いいかげんにしろ」
開き直った物間は最終的にいつも通りの拳藤に手刀で殴られて一旦その口を閉じた。
『あはははは、もうだめだ
面白すぎる』
(((なんかめっちゃ笑ってる・・・)))
その一連のやり取りが面白かった恋歌は珍しく息切れをしながら大爆笑している。
全員がぽかんと見つめる中、笑い過ぎで出てきた涙を拭う。
物「なにが面白いんですか!!」
『いやー、なにがって言われても全部としか・・・ぷっ』
(((ツボが全くわかりません)))
また思いだし笑いで笑い出した恋歌に周りはついていけていない。
『まぁいいや
今日は笑わせてくれたし』
机の上に置いてある最後の剣を取り、穴に軽く入れる。
物「ちょ・・・」
『罰ゲーム代わりに受けてあげるよ』
かち、という音がして剣が奥まで刺さったのだとわかった。