17話
夢小説設定
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駅までの道のりでの会話はなかったが、気まずい雰囲気が流れているわけでもなかった。
行きと同じく切符を買ってもらい電車に乗る。
会話はないがなんとなくお互い手だけは離さず横に座って流れる景色を眺める。
爆「・・・俺といて退屈じゃなかったかよ」
静かな車内で恋歌の方を見ずに爆豪がぼそっと呟いた。
『まさか
楽しかったよ
ありがとうね』
爆「・・・おう」
笑顔でお礼を言われると爆豪は嬉しそうに少し表情を緩める。
爆「てめぇ今日中にあいつに告白しろよ」
『え?
え?きょ、今日!?』
爆「先延ばしにしたところで一緒だろ
それにまたごちゃごちゃ付き合わねぇ理由を考えられるのも面倒だ
何の為に俺がお前に告って、今日一日俺が・・・いや、今のは忘れろ・・・///」
赤くなった顔を手で隠すように覆っている爆豪は、恋歌の為に今日一日を使ってくれたと言った。
爆豪はお礼やお詫びを言葉にして伝えるのが苦手だ。
だから今日は自分の恋にけじめをつけると同時に、好きな相手の背中を押す為に話をした。
不器用だが優しく恋歌のことを考えてくれていた。
その心遣いに応えない事などできるだろうか。
『・・・やっぱり優しいね、爆豪君は』
爆「・・・んで、どーすんだ」
『ありがとう
今日、ちゃんと伝えます』
爆「おう」
背中を押してくれた、不安を取り除いていくれた爆豪は、いつも言葉は乱暴だがここ最近変わってきている。
オールマイトの言う救けて勝つ、勝って救ける最高のヒーローへと着実に近づいてきていると恋歌は優しい手のぬくもりを感じながら思った。
学校に着いた時にはもう陽は暮れていた。
爆「・・・・・」
『爆豪君?』
寮に入る直前、繋いでいた手をぐいっと引っ張って中に入るのを止められた恋歌は立ち止まっている爆豪の顔を不思議そうに見つめる。
爆「・・・今朝も昨日もわがまま言って困らせて悪かった」
『え・・・』
爆「今日一日時間くれて・・・ありがとうな
轟とうまくやれよ
またなんかあれば相談してこい」
初めて謝罪とお礼の言葉を口にした爆豪はするっと恋歌の手を離して先に寮の中に入って行ってしまった。
『(ずるいね・・・)』
謝罪とお礼を言った時の爆豪は今まで見た事もないような満面の笑みだった。
どういう意図があってそんなことをしたのかはわからない。
けれど、確かに今日、今起こった事、話した事、表情はずっと忘れられそうにない。
『(こちらこそ・・・ありがとう
爆豪君に好きになってもらえた私は幸せ者だね・・・)』
まだわずかに残る手のぬくもりを握りしめ、恋歌も続いて寮に入った。
行きと同じく切符を買ってもらい電車に乗る。
会話はないがなんとなくお互い手だけは離さず横に座って流れる景色を眺める。
爆「・・・俺といて退屈じゃなかったかよ」
静かな車内で恋歌の方を見ずに爆豪がぼそっと呟いた。
『まさか
楽しかったよ
ありがとうね』
爆「・・・おう」
笑顔でお礼を言われると爆豪は嬉しそうに少し表情を緩める。
爆「てめぇ今日中にあいつに告白しろよ」
『え?
え?きょ、今日!?』
爆「先延ばしにしたところで一緒だろ
それにまたごちゃごちゃ付き合わねぇ理由を考えられるのも面倒だ
何の為に俺がお前に告って、今日一日俺が・・・いや、今のは忘れろ・・・///」
赤くなった顔を手で隠すように覆っている爆豪は、恋歌の為に今日一日を使ってくれたと言った。
爆豪はお礼やお詫びを言葉にして伝えるのが苦手だ。
だから今日は自分の恋にけじめをつけると同時に、好きな相手の背中を押す為に話をした。
不器用だが優しく恋歌のことを考えてくれていた。
その心遣いに応えない事などできるだろうか。
『・・・やっぱり優しいね、爆豪君は』
爆「・・・んで、どーすんだ」
『ありがとう
今日、ちゃんと伝えます』
爆「おう」
背中を押してくれた、不安を取り除いていくれた爆豪は、いつも言葉は乱暴だがここ最近変わってきている。
オールマイトの言う救けて勝つ、勝って救ける最高のヒーローへと着実に近づいてきていると恋歌は優しい手のぬくもりを感じながら思った。
学校に着いた時にはもう陽は暮れていた。
爆「・・・・・」
『爆豪君?』
寮に入る直前、繋いでいた手をぐいっと引っ張って中に入るのを止められた恋歌は立ち止まっている爆豪の顔を不思議そうに見つめる。
爆「・・・今朝も昨日もわがまま言って困らせて悪かった」
『え・・・』
爆「今日一日時間くれて・・・ありがとうな
轟とうまくやれよ
またなんかあれば相談してこい」
初めて謝罪とお礼の言葉を口にした爆豪はするっと恋歌の手を離して先に寮の中に入って行ってしまった。
『(ずるいね・・・)』
謝罪とお礼を言った時の爆豪は今まで見た事もないような満面の笑みだった。
どういう意図があってそんなことをしたのかはわからない。
けれど、確かに今日、今起こった事、話した事、表情はずっと忘れられそうにない。
『(こちらこそ・・・ありがとう
爆豪君に好きになってもらえた私は幸せ者だね・・・)』
まだわずかに残る手のぬくもりを握りしめ、恋歌も続いて寮に入った。