16話
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『さ、今日はもう遅いし寝よう』
緑「はい、ご迷惑をおかけしました・・・」
寮に帰ってきて緑谷は深々と恋歌に頭を下げた。
爆豪は少し離れたところで何かを考えるように外を見ている。
爆「・・・・おいクソデク
お前、先に部屋戻ってろ」
緑「え、な、なんで?」
爆「俺はその女に話がある」
『・・・・・』
心配する緑谷に大丈夫だと告げ先に部屋に戻ってもらう。
エレベーターが2階に着いた事を確認した後、無言で恋歌の手を取り爆豪の部屋がある4階のボタンを押して4階へ。
爆「・・・入れ」
『・・・お邪魔します』
自分の部屋の扉を開け恋歌を先に通す。
月の光でほんのり明るい部屋は爆豪のニトロの甘い香りがする。
爆豪は鍵を閉め電気をつけずにベッドを背もたれにしてどかっと座った。
お前もこっちに来いと目線で言われたので、爆豪の横に足を崩して座る。
刀は爆豪と反対側に置いたが、会話がない為柄や鞘を撫でて爆豪が口を開くのを待つ。
爆「・・・・俺は弱いと思うか」
頭を恋歌の肩に乗せて絞り出したように出した声は小さかったが静かな室内では恋歌の耳に十分届いた。
『・・・今は弱いかもしれないけどこれから強くなれると思うよ』
爆「そんな綺麗事が聞きたいわけじゃねえ
USJの時も、あの攫われた時も、神野の時も、俺が強かったらオールマイトもお前も怪我をしなかった・・・
守られて・・・守られて・・・いつも俺だけ無傷で・・・」
ぎりぎりと強く拳を握りしめる爆豪はオールマイトの事も悩んでいたが、恋歌の事も悩んでいた。
最初からずっと爆豪の代わりに怪我をする。
攫われた先でもずっと背に庇ってくれていた。
『守るのは当然のことでしょ
爆豪君は生徒で私は教師
それについては爆豪君が気にすることはないよ』
爆「そうやっていつも・・・!」
がばっと恋歌の肩から頭を上げた爆豪は恋歌の肩を押し、床に叩きつけるように押し倒す。
爆「いつも・・・守られてる俺は・・・弱ぇ・・・」
恋歌に馬乗りになる様に上にいる爆豪だが、目からはぽろぽろと涙が溢れている。
爆「強く・・・ならなきゃいけねぇんだ・・・」
『うん、なれるよ
誰だって弱い時はある
オールマイトだって最初からあんなに強かったわけじゃない
もちろん私もね
だから・・・悔しいなら・・・私と、みんなと強くなろう』
泣きじゃくる爆豪に手を伸ばし頭を撫でてやれば口では”触んな”と言うものの振り払われることはなかった。
泣き顔を見られたくないからか途中で胸に顔を埋めてきたが、今日は好きにさせてやろうとずっと頭を撫でてやる。
痛いぐらいの力で抱きついてきていたのが、しばらくするとなくなり泣き声もおさまった。
『(まじか・・・この状態で寝られるとしんどい・・・)』
泣き止んだだけかと思いきや爆豪は恋歌に抱きついたままの体勢で寝てしまっていた。
しかもがっつり両手は恋歌のTシャツを握りしめている。
床は冷たいフローリング、上には決して軽いとは言えない爆豪。
『(起こすのもなー・・・
爆豪君もこのままじゃ体痛めるしせめてベッドに・・・)』
ずりずりと二人分の体を引きずってベッドに入れたときは変な達成感があった。
胸のあたりに引っ付いているので仕方なく腕枕をするような形で腕を出してやり、爆豪が寝やすい様に体勢を整えてやった。
『(こんなに動いたのによく起きないな・・・
私も眠いんだけど・・・)』
試験で敵役として重りをつけて戦って、仕事をして、深夜まで起きている恋歌もそろそろ眠気がきている。
起きていろと言われれば起きていられるが、自分のものではないとはいえベッドに入ったのに眠れないのは何の拷問かと思う。
一度離れないかと爆豪の肩を押してみたが、余計に強く抱きしめてきた為離れる事はすでに諦めている。
『(焦凍君ここで寝たら怒るよね・・・
今日申し訳ない事しちゃったからこれからは気を付けようと思ってたのに)』
自分を想ってくれている焦凍の気持ちを考えるとここで今していることは悲しませるか怒らせる事だとはわかるが、爆豪も恋歌にとっては大事な生徒。
『(明日ちゃんと説明して謝ります!!
ごめんなさい!おやすみ)』
頭の中で焦凍に謝り、もう寝ようと布団をかぶり恋歌も目を閉じた。
緑「はい、ご迷惑をおかけしました・・・」
寮に帰ってきて緑谷は深々と恋歌に頭を下げた。
爆豪は少し離れたところで何かを考えるように外を見ている。
爆「・・・・おいクソデク
お前、先に部屋戻ってろ」
緑「え、な、なんで?」
爆「俺はその女に話がある」
『・・・・・』
心配する緑谷に大丈夫だと告げ先に部屋に戻ってもらう。
エレベーターが2階に着いた事を確認した後、無言で恋歌の手を取り爆豪の部屋がある4階のボタンを押して4階へ。
爆「・・・入れ」
『・・・お邪魔します』
自分の部屋の扉を開け恋歌を先に通す。
月の光でほんのり明るい部屋は爆豪のニトロの甘い香りがする。
爆豪は鍵を閉め電気をつけずにベッドを背もたれにしてどかっと座った。
お前もこっちに来いと目線で言われたので、爆豪の横に足を崩して座る。
刀は爆豪と反対側に置いたが、会話がない為柄や鞘を撫でて爆豪が口を開くのを待つ。
爆「・・・・俺は弱いと思うか」
頭を恋歌の肩に乗せて絞り出したように出した声は小さかったが静かな室内では恋歌の耳に十分届いた。
『・・・今は弱いかもしれないけどこれから強くなれると思うよ』
爆「そんな綺麗事が聞きたいわけじゃねえ
USJの時も、あの攫われた時も、神野の時も、俺が強かったらオールマイトもお前も怪我をしなかった・・・
守られて・・・守られて・・・いつも俺だけ無傷で・・・」
ぎりぎりと強く拳を握りしめる爆豪はオールマイトの事も悩んでいたが、恋歌の事も悩んでいた。
最初からずっと爆豪の代わりに怪我をする。
攫われた先でもずっと背に庇ってくれていた。
『守るのは当然のことでしょ
爆豪君は生徒で私は教師
それについては爆豪君が気にすることはないよ』
爆「そうやっていつも・・・!」
がばっと恋歌の肩から頭を上げた爆豪は恋歌の肩を押し、床に叩きつけるように押し倒す。
爆「いつも・・・守られてる俺は・・・弱ぇ・・・」
恋歌に馬乗りになる様に上にいる爆豪だが、目からはぽろぽろと涙が溢れている。
爆「強く・・・ならなきゃいけねぇんだ・・・」
『うん、なれるよ
誰だって弱い時はある
オールマイトだって最初からあんなに強かったわけじゃない
もちろん私もね
だから・・・悔しいなら・・・私と、みんなと強くなろう』
泣きじゃくる爆豪に手を伸ばし頭を撫でてやれば口では”触んな”と言うものの振り払われることはなかった。
泣き顔を見られたくないからか途中で胸に顔を埋めてきたが、今日は好きにさせてやろうとずっと頭を撫でてやる。
痛いぐらいの力で抱きついてきていたのが、しばらくするとなくなり泣き声もおさまった。
『(まじか・・・この状態で寝られるとしんどい・・・)』
泣き止んだだけかと思いきや爆豪は恋歌に抱きついたままの体勢で寝てしまっていた。
しかもがっつり両手は恋歌のTシャツを握りしめている。
床は冷たいフローリング、上には決して軽いとは言えない爆豪。
『(起こすのもなー・・・
爆豪君もこのままじゃ体痛めるしせめてベッドに・・・)』
ずりずりと二人分の体を引きずってベッドに入れたときは変な達成感があった。
胸のあたりに引っ付いているので仕方なく腕枕をするような形で腕を出してやり、爆豪が寝やすい様に体勢を整えてやった。
『(こんなに動いたのによく起きないな・・・
私も眠いんだけど・・・)』
試験で敵役として重りをつけて戦って、仕事をして、深夜まで起きている恋歌もそろそろ眠気がきている。
起きていろと言われれば起きていられるが、自分のものではないとはいえベッドに入ったのに眠れないのは何の拷問かと思う。
一度離れないかと爆豪の肩を押してみたが、余計に強く抱きしめてきた為離れる事はすでに諦めている。
『(焦凍君ここで寝たら怒るよね・・・
今日申し訳ない事しちゃったからこれからは気を付けようと思ってたのに)』
自分を想ってくれている焦凍の気持ちを考えるとここで今していることは悲しませるか怒らせる事だとはわかるが、爆豪も恋歌にとっては大事な生徒。
『(明日ちゃんと説明して謝ります!!
ごめんなさい!おやすみ)』
頭の中で焦凍に謝り、もう寝ようと布団をかぶり恋歌も目を閉じた。