16話
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焦凍が帰った後、部屋で仕事をしていると深夜にもかかわらず外から声がすることに気づいた。
『(やっぱり出て行ったか・・・)』
先ほどの爆豪と緑谷の会話が気になり、外に出ればわかるようにベランダの窓を開けておいたのだ。
声は緑谷の分しか聞こえないが、人影は二人。
仕方ないなと小さくため息をつき、Tシャツに短パンの部屋着のまま刀を1本だけ持って部屋を出た。
二人が向かった先はグラウンドβ(ベータ)。
爆豪が初めて緑谷に負けた場所。
隠れて話を聞けば以前に恋歌も聞いたオールマイトの個性、”ワン・フォー・オール”の話。
『(憧れの人で今まで目指してきたんだもんね・・・)』
爆豪にとっても緑谷にとってもオールマイトは目指してきた高い壁。
緑谷はオールマイトに認められ個性を授かったが、爆豪は攫われて神野で助けに来てもらった時にオールマイトの力は完全になくなり、隠してきた秘密が世間に明らかになった。
詳しく事情を知らない爆豪はそれを自分のせいだと思い込んでいる。
だから、今まで見下してきた緑谷のなにが憧れのオールマイトにそこまでさせたのか確かめるために戦えと言う。
『(先生としては止めるべきなんだろうけど・・・
まぁ今まですれ違ってきた二人だからここで一回喧嘩しとくのもいいかもだしね)』
止めるべきかを考えている間に爆発音が響いてきたのでもう戦闘は始まっているのだろう。
戦闘音が聞こえ始めてからしばらくすると、相澤から電話がかかってきた。
相「夜遅くに悪いな
実は今クラスの奴がグラウンドβにいるらしいんだが」
『知ってるよ』
電話の内容は予想した通りの内容。
”は?”と相澤がまぬけな声を出したので、”だってグラウンドβに私もいるから”と告げる。
相「・・・・なんで止めない」
『必要だと思ったから
終わったらそっちに連れて行くからお説教は後にしてあげて
さすがにやばいなって思ったら止めるからさ』
相「はぁ・・・わかった・・・
さっきオールマイトがそっちに向かった
また何かあれば連絡してこい」
『うん、そうみたいだね
ありがとう』
電話を切って横を見れば、電話が終わるのを待っていたオールマイトがいる。
オ「悪いね
こんな遅くに」
『いえ、あの二人には必要な事でしょうから』
喧嘩というには大きすぎる爆発音を響かせている二人をオールマイトと見守る。
『憧れられるってのも大変なんですね』
オ「ははは、嬉しい事だけどね
私はもうあの子らの期待に応える事は出来ないんだ」
細くなってしまった自分の腕を見て自嘲的に笑う。
『あなたは充分戦ってくれました
あなたのような人の最後の戦いに参戦出来た事は私としては光栄な事ですよ』
オ「恋歌君・・・」
いるだけで抑止力になるほどの人物、平和の象徴。
そんな人の最後の戦いの場に居合わせた事は恋歌にとって刺激にもなった。
限界を超えても倒れぬ強さ、全世界の人があの日あの時オールマイトの勝利を願った。
信じられて、それに応えた。
オ「そう言えばまだ君にはちゃんとお礼をしていなかったね
あの時一緒に戦ってくれて・・・怒ってくれて・・・殴ってくれて・・・最後まで私にヒーローとして戦わせてくれてありがとう」
『ぐーで顔殴ったのはオールマイトが初めてでしたよ
レアなんで覚えといてください』
笑ってそう言えばオールマイトは”実はこの姿だったからちょっと痛かったよ”と笑い返した。
『(やっぱり出て行ったか・・・)』
先ほどの爆豪と緑谷の会話が気になり、外に出ればわかるようにベランダの窓を開けておいたのだ。
声は緑谷の分しか聞こえないが、人影は二人。
仕方ないなと小さくため息をつき、Tシャツに短パンの部屋着のまま刀を1本だけ持って部屋を出た。
二人が向かった先はグラウンドβ(ベータ)。
爆豪が初めて緑谷に負けた場所。
隠れて話を聞けば以前に恋歌も聞いたオールマイトの個性、”ワン・フォー・オール”の話。
『(憧れの人で今まで目指してきたんだもんね・・・)』
爆豪にとっても緑谷にとってもオールマイトは目指してきた高い壁。
緑谷はオールマイトに認められ個性を授かったが、爆豪は攫われて神野で助けに来てもらった時にオールマイトの力は完全になくなり、隠してきた秘密が世間に明らかになった。
詳しく事情を知らない爆豪はそれを自分のせいだと思い込んでいる。
だから、今まで見下してきた緑谷のなにが憧れのオールマイトにそこまでさせたのか確かめるために戦えと言う。
『(先生としては止めるべきなんだろうけど・・・
まぁ今まですれ違ってきた二人だからここで一回喧嘩しとくのもいいかもだしね)』
止めるべきかを考えている間に爆発音が響いてきたのでもう戦闘は始まっているのだろう。
戦闘音が聞こえ始めてからしばらくすると、相澤から電話がかかってきた。
相「夜遅くに悪いな
実は今クラスの奴がグラウンドβにいるらしいんだが」
『知ってるよ』
電話の内容は予想した通りの内容。
”は?”と相澤がまぬけな声を出したので、”だってグラウンドβに私もいるから”と告げる。
相「・・・・なんで止めない」
『必要だと思ったから
終わったらそっちに連れて行くからお説教は後にしてあげて
さすがにやばいなって思ったら止めるからさ』
相「はぁ・・・わかった・・・
さっきオールマイトがそっちに向かった
また何かあれば連絡してこい」
『うん、そうみたいだね
ありがとう』
電話を切って横を見れば、電話が終わるのを待っていたオールマイトがいる。
オ「悪いね
こんな遅くに」
『いえ、あの二人には必要な事でしょうから』
喧嘩というには大きすぎる爆発音を響かせている二人をオールマイトと見守る。
『憧れられるってのも大変なんですね』
オ「ははは、嬉しい事だけどね
私はもうあの子らの期待に応える事は出来ないんだ」
細くなってしまった自分の腕を見て自嘲的に笑う。
『あなたは充分戦ってくれました
あなたのような人の最後の戦いに参戦出来た事は私としては光栄な事ですよ』
オ「恋歌君・・・」
いるだけで抑止力になるほどの人物、平和の象徴。
そんな人の最後の戦いの場に居合わせた事は恋歌にとって刺激にもなった。
限界を超えても倒れぬ強さ、全世界の人があの日あの時オールマイトの勝利を願った。
信じられて、それに応えた。
オ「そう言えばまだ君にはちゃんとお礼をしていなかったね
あの時一緒に戦ってくれて・・・怒ってくれて・・・殴ってくれて・・・最後まで私にヒーローとして戦わせてくれてありがとう」
『ぐーで顔殴ったのはオールマイトが初めてでしたよ
レアなんで覚えといてください』
笑ってそう言えばオールマイトは”実はこの姿だったからちょっと痛かったよ”と笑い返した。