14話
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そして次の日。
「治癒後の後遺症もありませんし、検査結果も問題ありませんでした
もう退院して頂いて大丈夫ですよ」
『ありがとうございます
お世話になりました』
ぺこりと頭を下げればお大事にと医師たちが病室から出ていく。
昨日相澤に言われた通り今から退院の準備をするのでもう少し後に来てもらおうと連絡をしに、公衆電話のあるところまで行くことにした。
渡された紙を見ながらダイヤルを押し、コール音が流れる。
『(着替えと・・・荷物整理ぐらいだから30分もあればいいか)』
何時に迎えに来てもらおうかと時計を見ながらコール音が鳴りやむのを待つ。
「はい」
『(ん?)』
コール音が鳴りやみ電話口に出たのは兄ではなかった。
押し間違えたか?とも思ったが聞いたことのある声。
「もしもし?」
『(兄さん・・・後で文句言ってやる・・・)
あ、の・・・ごめん
恋歌だけど・・・』
後で電話かメールはしようと思ってはいたが、心の準備もないままに電話することになってしまい少し緊張気味である。
焦「恋歌!?
え、でもこれ公衆電話って・・・」
電話の相手は焦凍。
あの騒動から一度も連絡をとれていなかった。
『ごめん
病院からかけてるの
携帯なくしちゃって・・・』
焦「そうか・・・
大丈夫なのか?」
『うん
今日で退院するんだ
だから兄さんに電話をかけたつもりだったんだけど・・・』
焦「知ってる
俺が行く」
『え?』
焦「相澤先生から今日か明日には連絡が来るって聞いてた
迎えに行くから待ってろ」
用意周到すぎる兄に恋歌はおせっかいだなと思うが、気遣いを嬉しく思う。
『・・・わかった
お願いします』
焦「おう
じゃあまたあとで」
『うん』
がちゃん、と受話器を置きよくよく考えてみるとあのキス以来二人で会うのが初めてだと気づいた。
『(え、待って
どうしよう
普通にできるかな・・・
ていうか普通ってなんだっけ・・・
え、どうしよう・・・)』
若干パニックになりながらも着替えと荷物整理を終わらせ手続きを済まし、ロビーで焦凍の到着を待つ。
そわそわしながら入口を見ていると、走ってきてくれたのか息があがっている焦凍が入ってきた。
焦「悪い
待たせた」
『う、ううん
こっちこそ急に来てもらってごめんね』
焦「大丈夫だ
荷物これだけか?」
横に置いてあった荷物を持って、帰ろうと手を繋いでくる。
『じ、自分で持てるよ!
重くないし!』
焦「これぐらいさせてくれ」
譲ってくれそうになかったので、小さくお願いしますと言えばおうと返ってきた。
『(なんか・・・いろいろあったからかな
すごく久しぶりに感じる・・・)』
握られている手に感じる温かさが相澤に抱きついた時より帰ってきたと思わせてくれる。
焦「もう怪我は全部治ってんのか?」
『うん
今まで入院してたのは検査と事情聴取の為だったし、今はなんともないよ』
焦「そうか
よかった」
ちらっと焦凍の顔を盗み見ればいつも通りの無表情。
焦「?
どうした?」
『ううん
なんでもないよ
そういえばみんなはどうしてるの?』
見てることに気づけば顔を向けてくれるが、いつもと違う気がする。
他愛のない話題を振りながら、家までの道のりを歩いた。
「治癒後の後遺症もありませんし、検査結果も問題ありませんでした
もう退院して頂いて大丈夫ですよ」
『ありがとうございます
お世話になりました』
ぺこりと頭を下げればお大事にと医師たちが病室から出ていく。
昨日相澤に言われた通り今から退院の準備をするのでもう少し後に来てもらおうと連絡をしに、公衆電話のあるところまで行くことにした。
渡された紙を見ながらダイヤルを押し、コール音が流れる。
『(着替えと・・・荷物整理ぐらいだから30分もあればいいか)』
何時に迎えに来てもらおうかと時計を見ながらコール音が鳴りやむのを待つ。
「はい」
『(ん?)』
コール音が鳴りやみ電話口に出たのは兄ではなかった。
押し間違えたか?とも思ったが聞いたことのある声。
「もしもし?」
『(兄さん・・・後で文句言ってやる・・・)
あ、の・・・ごめん
恋歌だけど・・・』
後で電話かメールはしようと思ってはいたが、心の準備もないままに電話することになってしまい少し緊張気味である。
焦「恋歌!?
え、でもこれ公衆電話って・・・」
電話の相手は焦凍。
あの騒動から一度も連絡をとれていなかった。
『ごめん
病院からかけてるの
携帯なくしちゃって・・・』
焦「そうか・・・
大丈夫なのか?」
『うん
今日で退院するんだ
だから兄さんに電話をかけたつもりだったんだけど・・・』
焦「知ってる
俺が行く」
『え?』
焦「相澤先生から今日か明日には連絡が来るって聞いてた
迎えに行くから待ってろ」
用意周到すぎる兄に恋歌はおせっかいだなと思うが、気遣いを嬉しく思う。
『・・・わかった
お願いします』
焦「おう
じゃあまたあとで」
『うん』
がちゃん、と受話器を置きよくよく考えてみるとあのキス以来二人で会うのが初めてだと気づいた。
『(え、待って
どうしよう
普通にできるかな・・・
ていうか普通ってなんだっけ・・・
え、どうしよう・・・)』
若干パニックになりながらも着替えと荷物整理を終わらせ手続きを済まし、ロビーで焦凍の到着を待つ。
そわそわしながら入口を見ていると、走ってきてくれたのか息があがっている焦凍が入ってきた。
焦「悪い
待たせた」
『う、ううん
こっちこそ急に来てもらってごめんね』
焦「大丈夫だ
荷物これだけか?」
横に置いてあった荷物を持って、帰ろうと手を繋いでくる。
『じ、自分で持てるよ!
重くないし!』
焦「これぐらいさせてくれ」
譲ってくれそうになかったので、小さくお願いしますと言えばおうと返ってきた。
『(なんか・・・いろいろあったからかな
すごく久しぶりに感じる・・・)』
握られている手に感じる温かさが相澤に抱きついた時より帰ってきたと思わせてくれる。
焦「もう怪我は全部治ってんのか?」
『うん
今まで入院してたのは検査と事情聴取の為だったし、今はなんともないよ』
焦「そうか
よかった」
ちらっと焦凍の顔を盗み見ればいつも通りの無表情。
焦「?
どうした?」
『ううん
なんでもないよ
そういえばみんなはどうしてるの?』
見てることに気づけば顔を向けてくれるが、いつもと違う気がする。
他愛のない話題を振りながら、家までの道のりを歩いた。