13話
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30分後、激闘の末勝ったのは切島だった。
切「う、しゃあぁあああ!!」
鉄「くそ・・・」
二人とも仰向けに転がりながら息を整えているが、負けた鉄哲にはそんな時間はない。
『はい、鉄哲君はすぐ起き上がってね』
鉄「うす」
『10回、ちゃんと耐えてね』
鉄「うす!!」
素直になった鉄哲はお願いします!!と身体を硬くする。
隣で切島の応援が入っている。
そして10回鉄哲は受け切った。
受け終わった直後に後ろ向けに倒れる。
『うん、さすがだね』
かちん、と刀を直せば今度は切島が俺もお願いしますと前に立ってくる。
『10回?』
冗談で聞けば一瞬言葉に詰まった顔をしたが、先ほどより大きな声でお願いしますと言ってくるあたり受けて立つという事だろう。
『よし、じゃあいくよ』
現在15時過ぎ。
あれから基本的に筋トレ勝負で負けた方が先に最初の突きをやり、そのあと勝った方が同じ回数受けるというのを繰り返した。
もう動けないとばかりに息も絶え絶えな二人は仰向けに寝転がっている。
『もうそろそろ終わりだと思うんだけど、痛いとことかない?大丈夫?』
切り傷だらけな二人に念のため深く切ってしまったりしたところがないか確認すると、死にそうな声で大丈夫と返ってきた。
『(あとで消毒液と絆創膏持っていこう・・・)』
切「やっぱすげーっす!恋歌先生」
『ん?』
少し回復した切島が嬉しそうに起き上って胡坐をかく。
切「こんな強い人に特訓してもらえるなんてラッキーっすよ
なぁ鉄哲」
鉄「ああ
正直最初は侮ってたけどな
すいませんでした」
鉄哲も起き上ってわざわざ頭を下げてくる。
『いやいや、わざわざ謝ってもらうほどのことじゃないよ
それに私・・・あんなに腕立てとかしてもらってたけど私が出来ないんだよね』
ははは、と笑う恋歌に切島は大丈夫っすと励ます。
切「恋歌先生がすげーのは筋力じゃない
どんな敵を前にしても倒れないこと、努力を怠らないとこ、自分に厳しくいられるとこっす
俺はそんな恋歌先生を尊敬してますから」
ぐっと拳に力を入れて力説してくれる切島に恋歌は照れくさくなり、顔が赤くなる。
『あ、ありがと・・・///』
鉄「というかなんでこんなに強いのにプロヒーローじゃないんですか?」
切「それは恋歌先生にもいろいろあんだよ」
大体の事情は1-Aであれば全員知っている。
切島の気遣いにやっぱりこの子はいいヒーローになると確信できた。
男気溢れ、気遣い上手、向上心があり、友を大切にする。
そんな切島は憧れのヒーローに確実に近づいている。
切「う、しゃあぁあああ!!」
鉄「くそ・・・」
二人とも仰向けに転がりながら息を整えているが、負けた鉄哲にはそんな時間はない。
『はい、鉄哲君はすぐ起き上がってね』
鉄「うす」
『10回、ちゃんと耐えてね』
鉄「うす!!」
素直になった鉄哲はお願いします!!と身体を硬くする。
隣で切島の応援が入っている。
そして10回鉄哲は受け切った。
受け終わった直後に後ろ向けに倒れる。
『うん、さすがだね』
かちん、と刀を直せば今度は切島が俺もお願いしますと前に立ってくる。
『10回?』
冗談で聞けば一瞬言葉に詰まった顔をしたが、先ほどより大きな声でお願いしますと言ってくるあたり受けて立つという事だろう。
『よし、じゃあいくよ』
現在15時過ぎ。
あれから基本的に筋トレ勝負で負けた方が先に最初の突きをやり、そのあと勝った方が同じ回数受けるというのを繰り返した。
もう動けないとばかりに息も絶え絶えな二人は仰向けに寝転がっている。
『もうそろそろ終わりだと思うんだけど、痛いとことかない?大丈夫?』
切り傷だらけな二人に念のため深く切ってしまったりしたところがないか確認すると、死にそうな声で大丈夫と返ってきた。
『(あとで消毒液と絆創膏持っていこう・・・)』
切「やっぱすげーっす!恋歌先生」
『ん?』
少し回復した切島が嬉しそうに起き上って胡坐をかく。
切「こんな強い人に特訓してもらえるなんてラッキーっすよ
なぁ鉄哲」
鉄「ああ
正直最初は侮ってたけどな
すいませんでした」
鉄哲も起き上ってわざわざ頭を下げてくる。
『いやいや、わざわざ謝ってもらうほどのことじゃないよ
それに私・・・あんなに腕立てとかしてもらってたけど私が出来ないんだよね』
ははは、と笑う恋歌に切島は大丈夫っすと励ます。
切「恋歌先生がすげーのは筋力じゃない
どんな敵を前にしても倒れないこと、努力を怠らないとこ、自分に厳しくいられるとこっす
俺はそんな恋歌先生を尊敬してますから」
ぐっと拳に力を入れて力説してくれる切島に恋歌は照れくさくなり、顔が赤くなる。
『あ、ありがと・・・///』
鉄「というかなんでこんなに強いのにプロヒーローじゃないんですか?」
切「それは恋歌先生にもいろいろあんだよ」
大体の事情は1-Aであれば全員知っている。
切島の気遣いにやっぱりこの子はいいヒーローになると確信できた。
男気溢れ、気遣い上手、向上心があり、友を大切にする。
そんな切島は憧れのヒーローに確実に近づいている。