12話
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グランドに出た焦凍はあたりを見渡し、二人を探す。
爆発音がした方を見れば、ぼろぼろになった恋歌が刀を支えに立とうとしてるところだった。
エ「この4時間よく粘った
称賛に値する」
『そ、んなの・・・なんの・・・価値もないんですよ・・・
勝たなきゃ・・・意味ない』
エ「(腕は・・・折れてるな
脚もおそらくヒビぐらいは入ってるはず
だが、全く闘気が衰えんのはさすがの一言だ)」
恋歌がすでに気力のみで立っているのはわかっていた。
しかし今まで数年間戦い、見てきたエンデヴァーにとって手加減をするという選択肢はなかった。
エ「やはり決着をつけるというのは早すぎたようだな
あと30分ほど残ってはいるがこれで終わりにしよう」
エンデヴァーが決着をつけようと恋歌に手を伸ばした。
焦「恋歌!!」
エ「焦凍!?」
『・・・しょう、と君』
手が恋歌に届く前に焦凍の恋歌を呼ぶ声が聞こえた。
焦「負けんな」
『!!』
焦「絶対勝つって言ってただろ!
だから・・・最後まで頑張れ!!」
エ「焦凍・・・」
言ってほしかった一言。
たった一言だけど。
『うん!!』
エ「!!
(こんな動き・・・できないはずだが・・・)」
支えにしていた刀を軸に折れていない右腕だけで体を持ち上げエンデヴァーめがけて蹴りを送る。
少しかすったエンデヴァーは頬から血が流れている。
『私は・・・負けられない
ここで負けるってことは焦凍君を諦めるって事
そんなこと・・・出来るわけがない』
エ「(焦凍の言葉でさらに闘気をあげるとはな・・・)」
焦「恋歌・・・・」
『もう一回、お願いします!!』
エ「いいだろう!!来い!!」
そして終了時間間際。
『はぁっ・・・・はぁっ・・・・
ごほっ・・・』
エ「ふぅ・・・」
倒れているのは恋歌。
苦しそうに呼吸を繰り返している。
それでもまだ立とうとする。
エ「あきれた奴だ
まさか焦凍の言葉一つであれから30分も粘るとは思ってなかった」
もう刀を支えにしても立てない恋歌だが、エンデヴァーが立っているのに倒れてしまっては負けが確定する。
焦「もう・・・いいだろ・・・」
エ「焦凍・・・」
その様子を眺めているエンデヴァーと恋歌の間に、見かねた焦凍が入ってくる。
『焦凍君・・・』
焦「ありがとう
ここまでしてくれて
もう・・・じゅうぶ・・・」
もう十分だと言いたかった焦凍の口は恋歌の手によりふさがれた。
言わないでほしいと言うように。
ふっと笑った恋歌は最後の力振り絞り立ち上がる。
焦「なんで・・・」
『言ったはず・・・
必ず勝つって・・・』
焦「けど・・・!」
『頑張れって・・・言ってくれた
だから私は頑張れる・・・』
エ「・・・・・・・」
泣きそうな顔をした焦凍と、まだあきらめていない目をした恋歌を見たエンデヴァーはため息をついた。
爆発音がした方を見れば、ぼろぼろになった恋歌が刀を支えに立とうとしてるところだった。
エ「この4時間よく粘った
称賛に値する」
『そ、んなの・・・なんの・・・価値もないんですよ・・・
勝たなきゃ・・・意味ない』
エ「(腕は・・・折れてるな
脚もおそらくヒビぐらいは入ってるはず
だが、全く闘気が衰えんのはさすがの一言だ)」
恋歌がすでに気力のみで立っているのはわかっていた。
しかし今まで数年間戦い、見てきたエンデヴァーにとって手加減をするという選択肢はなかった。
エ「やはり決着をつけるというのは早すぎたようだな
あと30分ほど残ってはいるがこれで終わりにしよう」
エンデヴァーが決着をつけようと恋歌に手を伸ばした。
焦「恋歌!!」
エ「焦凍!?」
『・・・しょう、と君』
手が恋歌に届く前に焦凍の恋歌を呼ぶ声が聞こえた。
焦「負けんな」
『!!』
焦「絶対勝つって言ってただろ!
だから・・・最後まで頑張れ!!」
エ「焦凍・・・」
言ってほしかった一言。
たった一言だけど。
『うん!!』
エ「!!
(こんな動き・・・できないはずだが・・・)」
支えにしていた刀を軸に折れていない右腕だけで体を持ち上げエンデヴァーめがけて蹴りを送る。
少しかすったエンデヴァーは頬から血が流れている。
『私は・・・負けられない
ここで負けるってことは焦凍君を諦めるって事
そんなこと・・・出来るわけがない』
エ「(焦凍の言葉でさらに闘気をあげるとはな・・・)」
焦「恋歌・・・・」
『もう一回、お願いします!!』
エ「いいだろう!!来い!!」
そして終了時間間際。
『はぁっ・・・・はぁっ・・・・
ごほっ・・・』
エ「ふぅ・・・」
倒れているのは恋歌。
苦しそうに呼吸を繰り返している。
それでもまだ立とうとする。
エ「あきれた奴だ
まさか焦凍の言葉一つであれから30分も粘るとは思ってなかった」
もう刀を支えにしても立てない恋歌だが、エンデヴァーが立っているのに倒れてしまっては負けが確定する。
焦「もう・・・いいだろ・・・」
エ「焦凍・・・」
その様子を眺めているエンデヴァーと恋歌の間に、見かねた焦凍が入ってくる。
『焦凍君・・・』
焦「ありがとう
ここまでしてくれて
もう・・・じゅうぶ・・・」
もう十分だと言いたかった焦凍の口は恋歌の手によりふさがれた。
言わないでほしいと言うように。
ふっと笑った恋歌は最後の力振り絞り立ち上がる。
焦「なんで・・・」
『言ったはず・・・
必ず勝つって・・・』
焦「けど・・・!」
『頑張れって・・・言ってくれた
だから私は頑張れる・・・』
エ「・・・・・・・」
泣きそうな顔をした焦凍と、まだあきらめていない目をした恋歌を見たエンデヴァーはため息をついた。