12話
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相澤の話に全員が耳を傾けている頃、二人の戦いは動きを見せていた。
エ「どうした
今日はいつもより息が上がるのが早いぞ」
『はぁっ、気のせいじゃないですか・・・
(やっぱ個性使われるときついな・・・)』
大きな怪我はないものの、ところどころ火傷が目立ってきた。
一方でエンデヴァーはほぼ無傷。
いつもの攻撃に加えて炎を出してくるため、体力の消耗がいつもより早い。
流れてくる汗を拭いながら、どう攻撃しようかと頭の中で考える。
エ「・・・何年もしぶといやつだ
普通ならあきらめる」
『そんな簡単に諦められるのならとっくに諦めてますよ!!』
刀を振り下ろすが簡単に片手で止められる。
だが、それをわかっていた恋歌は止められる前に足を上げ、止められた瞬間に刀を蹴る。
エ「むぅっ・・・」
腕から血が出たエンデヴァーは面白いとまた笑う。
エ「飽きないな
この俺に傷をつけるとは・・・」
『私だって何年も実力おんなじじゃないんですよ
没個性には没個性なりの戦い方があるんです』
エ「・・・お前がザコ個性なのが残念なところだ」
『いえ、私の個性がエンデヴァーさんみたいな立派なのだったら私は体をここまで鍛えようとは思わなかったでしょう
だから、私はこれでいいんです』
エ「なるほどな
そういう考えもあるか」
戦いの中でも笑って話をする二人は死闘を繰り広げているようには見えない。
お互いに力を認めている。
エンデヴァーも言葉にしたことはないが、恋歌のことは気に入っていた。
いつしか焦凍の事を抜きにして戦いたいと思うほどに。
恋歌もエンデヴァーのおかげでここまでやれるようになったことに感謝をしている。
これも言葉にしたことはないが。
そして開始から4時間経過。
プ「(こりゃそろそろ止めねぇとやばいぜ、イレイザー)」
相「・・・・・」
戦況はどう見ても恋歌の劣勢。
肌が見えている部分はほぼ火傷、左腕は岩にぶつかったときに折れたのかさっきから動いていない。
脚も打撲痕で青くなってきている。
対してエンデヴァーは全身に切り傷があるが、恋歌に比べれば大したことのない傷だ。
上「もうこれ・・・勝てねぇって・・・
相澤先生!!止めた方がいいって!!」
相「俺は最初から何があろうと止める気はねぇよ」
八「ですがこれではあまりにも・・・」
酷過ぎるとモニターを見つめるが恋歌は諦めていない。
緑「ねぇ・・・轟君」
焦「なんだ」
緑「僕ね・・・君だけだと思うんだ」
焦「なにが」
緑「この戦いに決着をつけられるの
そんなに血が出るほど拳を握りしめて、泣きそうな顔して後悔してるならさ
最後まで応援しようよ」
焦凍はモニターから目をそらすように視線を地面に向ける。
焦「応援・・・してる・・・」
緑「ううん
気づいてないかも知れないけど轟君は恋歌先生に一度も”頑張れ”って言ってない」
焦「!?
え、俺言ったつもりで・・・」
一昨日からの会話を振り返ってみると、確かに信じてるや応援してるとは言ったが頑張れとは一言も言っていなかった。
緑「二人で話した時はわからないけど、昨日も今日も一度も頑張ってほしいとか頑張れとか言ってない」
焦「・・・・・・」
緑「きっと轟君は恋歌先生に頑張ってほしくないんだと思うよ
頑張れば頑張るだけ恋歌先生は傷をつくる
大事な人だから応援したいけど怪我をしてほしくない
だから頑張れって言えないんだ」
焦「緑谷・・・」
緑「でもね、僕にもあったんだ
言ってほしい言葉を言ってほしかった人から言ってもらえなくて・・・
けど、ある日僕のあこがれの人からその言葉を言ってもらえて涙が出るぐらい嬉しかった
だから、轟君は言わなくちゃいけない
君にしかできないことなんだ」
緑谷にそう言われ、焦凍はモニター室を飛び出していった。
相「(緑谷・・・なかなかやるな)」
エ「どうした
今日はいつもより息が上がるのが早いぞ」
『はぁっ、気のせいじゃないですか・・・
(やっぱ個性使われるときついな・・・)』
大きな怪我はないものの、ところどころ火傷が目立ってきた。
一方でエンデヴァーはほぼ無傷。
いつもの攻撃に加えて炎を出してくるため、体力の消耗がいつもより早い。
流れてくる汗を拭いながら、どう攻撃しようかと頭の中で考える。
エ「・・・何年もしぶといやつだ
普通ならあきらめる」
『そんな簡単に諦められるのならとっくに諦めてますよ!!』
刀を振り下ろすが簡単に片手で止められる。
だが、それをわかっていた恋歌は止められる前に足を上げ、止められた瞬間に刀を蹴る。
エ「むぅっ・・・」
腕から血が出たエンデヴァーは面白いとまた笑う。
エ「飽きないな
この俺に傷をつけるとは・・・」
『私だって何年も実力おんなじじゃないんですよ
没個性には没個性なりの戦い方があるんです』
エ「・・・お前がザコ個性なのが残念なところだ」
『いえ、私の個性がエンデヴァーさんみたいな立派なのだったら私は体をここまで鍛えようとは思わなかったでしょう
だから、私はこれでいいんです』
エ「なるほどな
そういう考えもあるか」
戦いの中でも笑って話をする二人は死闘を繰り広げているようには見えない。
お互いに力を認めている。
エンデヴァーも言葉にしたことはないが、恋歌のことは気に入っていた。
いつしか焦凍の事を抜きにして戦いたいと思うほどに。
恋歌もエンデヴァーのおかげでここまでやれるようになったことに感謝をしている。
これも言葉にしたことはないが。
そして開始から4時間経過。
プ「(こりゃそろそろ止めねぇとやばいぜ、イレイザー)」
相「・・・・・」
戦況はどう見ても恋歌の劣勢。
肌が見えている部分はほぼ火傷、左腕は岩にぶつかったときに折れたのかさっきから動いていない。
脚も打撲痕で青くなってきている。
対してエンデヴァーは全身に切り傷があるが、恋歌に比べれば大したことのない傷だ。
上「もうこれ・・・勝てねぇって・・・
相澤先生!!止めた方がいいって!!」
相「俺は最初から何があろうと止める気はねぇよ」
八「ですがこれではあまりにも・・・」
酷過ぎるとモニターを見つめるが恋歌は諦めていない。
緑「ねぇ・・・轟君」
焦「なんだ」
緑「僕ね・・・君だけだと思うんだ」
焦「なにが」
緑「この戦いに決着をつけられるの
そんなに血が出るほど拳を握りしめて、泣きそうな顔して後悔してるならさ
最後まで応援しようよ」
焦凍はモニターから目をそらすように視線を地面に向ける。
焦「応援・・・してる・・・」
緑「ううん
気づいてないかも知れないけど轟君は恋歌先生に一度も”頑張れ”って言ってない」
焦「!?
え、俺言ったつもりで・・・」
一昨日からの会話を振り返ってみると、確かに信じてるや応援してるとは言ったが頑張れとは一言も言っていなかった。
緑「二人で話した時はわからないけど、昨日も今日も一度も頑張ってほしいとか頑張れとか言ってない」
焦「・・・・・・」
緑「きっと轟君は恋歌先生に頑張ってほしくないんだと思うよ
頑張れば頑張るだけ恋歌先生は傷をつくる
大事な人だから応援したいけど怪我をしてほしくない
だから頑張れって言えないんだ」
焦「緑谷・・・」
緑「でもね、僕にもあったんだ
言ってほしい言葉を言ってほしかった人から言ってもらえなくて・・・
けど、ある日僕のあこがれの人からその言葉を言ってもらえて涙が出るぐらい嬉しかった
だから、轟君は言わなくちゃいけない
君にしかできないことなんだ」
緑谷にそう言われ、焦凍はモニター室を飛び出していった。
相「(緑谷・・・なかなかやるな)」