11話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
一方で恋歌は体の模様を焦凍に見られたことに落ち込んでいた。
『(あーあ・・・
こんな気持ち悪いの見られたくなかったな・・・)』
体中に巻きつく様に現れた鱗。
一番知られたくない人に、見られたくない人に。
日に日に夢は酷くなっている。
それは決して現実にしたくない夢。
けれど、最近恋歌は違和感を感じ始めていた。
『(最初は夢を現実にする個性かと思ってたけど・・・
ここ最近体の鱗の方が変な気がする)』
疼くような感じがする。
最初の頃よりは鱗が濃くなってきているのはわかっていた。
『(これ、夢を現実にする個性の副作用みたいに思ってたけど、よく考えたら私自身に鱗が出る夢は見ていない
なにか勘違いをしているのかな・・・)』
考えるがやはり寝不足で頭が回らない。
ミッドナイトに頼もうかとも思ったが眠るのが怖いのでやめた。
最近は一瞬限界が来て眠り、夢を見て起きると時間が全く進んでいないというのがほとんどだった。
眠れば大事な人が死ぬ夢を見る。
そんな眠りたいのに眠れないストレスと恐怖で最近は食事も摂れなくなってきている。
お腹がいっぱいになれば眠くなる。
そんな自然現象すらも怖い。
『(明日・・・もう一度調べてみよう
気になる事がある・・・)』
今日鱗がうずいたのを感じてもう一つ可能性のある個性を考えてみた。
それを明日調べようと気休めにしかならないが、目を閉じた。
次の日、早朝から学校で恋歌は調べ物をしていた。
『(あった・・・
この個性なら私の現状と酷似してる
でも最後まで気は抜けない
もし、万が一夢が現実になる個性にもかかっていたら取り返しのつかないことになる)』
相「おい、今日のヒーロー基礎学お前もコスチュームで出ろ」
朝、ぞろぞろと教師たちが出勤してくる中で相澤が恋歌を見つけると一言目にそう言った。
『・・・昨日焦凍君を私にけしかけたのは兄さんでしょ
私の体の事も聞いたんでしょ?』
相「ああ、聞いた
だからだ」
『は?』
相「お前、夢が現実になる個性にかかってると思ってんだろ」
問いではなく確信した話し方に恋歌は驚きで目を見開く。
『な、んでそれを・・・』
相「なんとなくな
お前がどんな夢見てるか知らねぇがだいたい予想はつく
あいつらにもこの話をした」
『そう・・・
じゃあ言えない理由もわかったよね』
相「ああ
けどな、おそらくお前はその個性にかかってないと俺は思ってる」
『・・・・どうしてそう思うの』
相「それはお前が”自分の体に鱗が出る夢を見た”って話を誰にもしてねぇからだ」
『・・・・』
相「俺たちにも生徒たちにも、轟にすら言ってねぇってことはほぼ誰にも言ってないと思っていいと俺は考えてる
けどお前の体には普段ない鱗がでてきて悪夢を見る
ってことは別の個性にかかってると思った方が説明がつく」
はぁ、とため息をついた恋歌は降参とばかりにうなだれた。
『兄さんは探偵かなにか?』
相「ばーか
何年お前の兄貴やってると思ってんだよ」
ぐりぐりと頭を撫でられ最後に強く叩かれた。
相「お前自身もおそらくその可能性に気づいてはいたが、万が一夢を現実にする個性、”正夢”だったらって考えたら後に引けなくなったんだろ」
『もういいよ・・・
まいりました・・・』
相「じゃあ今日のヒーロー基礎学ちゃんと来いよ」
『(あーあ・・・
こんな気持ち悪いの見られたくなかったな・・・)』
体中に巻きつく様に現れた鱗。
一番知られたくない人に、見られたくない人に。
日に日に夢は酷くなっている。
それは決して現実にしたくない夢。
けれど、最近恋歌は違和感を感じ始めていた。
『(最初は夢を現実にする個性かと思ってたけど・・・
ここ最近体の鱗の方が変な気がする)』
疼くような感じがする。
最初の頃よりは鱗が濃くなってきているのはわかっていた。
『(これ、夢を現実にする個性の副作用みたいに思ってたけど、よく考えたら私自身に鱗が出る夢は見ていない
なにか勘違いをしているのかな・・・)』
考えるがやはり寝不足で頭が回らない。
ミッドナイトに頼もうかとも思ったが眠るのが怖いのでやめた。
最近は一瞬限界が来て眠り、夢を見て起きると時間が全く進んでいないというのがほとんどだった。
眠れば大事な人が死ぬ夢を見る。
そんな眠りたいのに眠れないストレスと恐怖で最近は食事も摂れなくなってきている。
お腹がいっぱいになれば眠くなる。
そんな自然現象すらも怖い。
『(明日・・・もう一度調べてみよう
気になる事がある・・・)』
今日鱗がうずいたのを感じてもう一つ可能性のある個性を考えてみた。
それを明日調べようと気休めにしかならないが、目を閉じた。
次の日、早朝から学校で恋歌は調べ物をしていた。
『(あった・・・
この個性なら私の現状と酷似してる
でも最後まで気は抜けない
もし、万が一夢が現実になる個性にもかかっていたら取り返しのつかないことになる)』
相「おい、今日のヒーロー基礎学お前もコスチュームで出ろ」
朝、ぞろぞろと教師たちが出勤してくる中で相澤が恋歌を見つけると一言目にそう言った。
『・・・昨日焦凍君を私にけしかけたのは兄さんでしょ
私の体の事も聞いたんでしょ?』
相「ああ、聞いた
だからだ」
『は?』
相「お前、夢が現実になる個性にかかってると思ってんだろ」
問いではなく確信した話し方に恋歌は驚きで目を見開く。
『な、んでそれを・・・』
相「なんとなくな
お前がどんな夢見てるか知らねぇがだいたい予想はつく
あいつらにもこの話をした」
『そう・・・
じゃあ言えない理由もわかったよね』
相「ああ
けどな、おそらくお前はその個性にかかってないと俺は思ってる」
『・・・・どうしてそう思うの』
相「それはお前が”自分の体に鱗が出る夢を見た”って話を誰にもしてねぇからだ」
『・・・・』
相「俺たちにも生徒たちにも、轟にすら言ってねぇってことはほぼ誰にも言ってないと思っていいと俺は考えてる
けどお前の体には普段ない鱗がでてきて悪夢を見る
ってことは別の個性にかかってると思った方が説明がつく」
はぁ、とため息をついた恋歌は降参とばかりにうなだれた。
『兄さんは探偵かなにか?』
相「ばーか
何年お前の兄貴やってると思ってんだよ」
ぐりぐりと頭を撫でられ最後に強く叩かれた。
相「お前自身もおそらくその可能性に気づいてはいたが、万が一夢を現実にする個性、”正夢”だったらって考えたら後に引けなくなったんだろ」
『もういいよ・・・
まいりました・・・』
相「じゃあ今日のヒーロー基礎学ちゃんと来いよ」