全員が納得いかないまま迎えた次の日の朝のHR。

そこに恋歌の姿はなかった。

蛙「相澤先生・・・

恋歌先生は・・・」

相「学校には来てる

だがまぁ顔が昨日よりひどい

ありゃまだ何の解決もしてない」

どんよりと落ち込むクラスの雰囲気に相澤はがしがしと頭をかく。

相「ったくよぉ

我が妹ながらあそこまで頑固とはな

こうなったら最終手段に出るか」

「「「最終手段？」」」














その日の昼休み。

恋歌は焦凍に仮眠室に呼び出された。

焦「悪い

急に呼び出して」

『ううん

それより話って何？』

焦「まぁ取り敢えず座れ」

ぽんぽんと横の席を叩かれたので、素直に座る。

すっ、と昨日平手打ちをした場所に手を添えてくる。

力は抑えたとはいえ、思ったよりも大きい音がしたので焦凍自身も後で勢いで叩いてしまった事を後悔していた。


焦「これも・・・悪かった・・・」

『いいよ、私が悪いんだし』

気にしないでと笑う恋歌は相澤が言っていたように昨日より顔色が悪くなっている気がする。

焦「・・・・今からする事も先に謝っとく

悪い」

『え、なに・・・』

ぐるんと視界が回り、両手は片手で拘束され目の前には天井と焦凍の顔。

押し倒されたと気づくのに時間はかからなかった。

片手で器用に恋歌のシャツのボタンを一つ一つ外していく。

『(油断した・・・！)』

じたばたと暴れてみるが純粋な力では焦凍が圧倒的に上。

適うはずもなかった。

焦「これ・・・」

全部のボタンを外し終え、服をめくれば焦凍は驚愕して一瞬力を抜いてしまった。

その瞬間に恋歌は焦凍の下から脱出してしまう。

焦「恋歌・・・それ・・・」

『焦凍君には・・・一番見られたくなかった・・・』

また泣きそうな顔をして仮眠室から走り去ってしまう。

焦凍はしばらく考え込み、教室に向かって足を向けた。