2話
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春になり恋歌は雄英高校の事務員に、焦凍は中学2年生になった。
恋歌は1年目という事もあり、仕事が忙しくなかなか焦凍と会えない日が続いた。
焦凍も雄英進学にむけて頑張っているらしい。
メールのやり取りは毎日しているため、焦凍からは毎日無理をするなと言われている。
相「おい恋歌
これ来年度の推薦者候補のリストだ
目ぇ通しとけ」
そう言って50枚はあるであろう紙の束を投げてきたのは、抹消ヒーローイレイザーヘッドで雄英の教師であり恋歌の兄である相澤消太だ。
『・・・人遣いの荒い事
この候補者たちの学校に推薦票を出す準備をしておけばいいんですよね?相澤せんせ?』
皮肉を込めて最後にそう呼んだのだが、本人は気にせずじゃ、あとよろしくと立ち去る。
『なんでこんなに事務員が忙しいのよ!!』
この雄英高校は教師全員がプロヒーローである。
事務員である恋歌もヒーローとして活動自体していないが、資格は持っているため採用されたのだ。
(ヒーローネームは一応恋歌で登録してある。)
今までプロヒーロー兼教師なため事務作業まで手が回らないとのことで今回恋歌が採用されたのだが、教えてくれる人がいないのだ。
ある程度知識をつけている人には簡単な作業なのかもしれないが、恋歌は初心者だ。
右も左もわからないまま事務作業をこなし毎日残業は当たり前になっている。
校「や!恋歌先生
仕事は覚えてきたかな?」
にゅっと、机の陰から出てきたネズミのような容貌をした校長にちらっと目線を向けると、いいえとため息をはく。
『なぜ今まで事務員を雇っておられなかったのか不思議でなりませんよ』
校「まぁまぁ、今年はいい新人さんがはいってくれて助かってるよ、ほんと」
ぽんぽんと肩をたたいて笑ってくる校長に答えになってませんよと返し、先ほど兄置いていったリストに目を通す。
『みんなヒーローになりたいだけあっていい個性ばかりですね』
無表情でぱらぱらと紙をめくる恋歌。
校長はその恋歌の表情に困ったと肩を落とす。
校「確かに君の個性は強個性かと言われれば違うという人が多いだろう
それでも君はこの雄英高校ヒーロー科に合格し、優秀な成績で卒業をしている
それは誇っていいことじゃないかな?
実際卒業後の進路もより取り見取りだったんだよね?」
確かにヒーローになりたいわけではなかったが、最高峰と謂われる雄英高校に入学し卒業までした。
実際卒業後にぜひうちに来てほしいという声は何社もあった。
それでもこの雄英高校に残ったのは・・・
『まぁそうなんですけどね
私がここにいるのは、ある男の子にすごいと思われたいだけなんだと思います』
校「ある男の子?」
何かを察知した校長は目をきらっと光らせるが、恋歌は申し訳なさそうに自分の手のひらをみつめる。
『私のそばにいることがその子にとって心地いいものであるというのは錯覚なのに、私は何年もそのことを伝えられないでいるんです』
校長は恋歌の言わんとしていることをある程度察したため、恋歌の頭をなでてやる。
校「そこまで思い込むことはないさ
君のその個性は対象と接触していないとだめだ
離れても何度も会いたいと思い、何度も会うということはそれは個性の錯覚でもなんでもないさ」
『はい・・・』
校「あの子のネガティブなところは誰に似たんでしょうね、相澤先生」
相「・・・少なくとも俺ではないことは確かですよ」
恋歌は1年目という事もあり、仕事が忙しくなかなか焦凍と会えない日が続いた。
焦凍も雄英進学にむけて頑張っているらしい。
メールのやり取りは毎日しているため、焦凍からは毎日無理をするなと言われている。
相「おい恋歌
これ来年度の推薦者候補のリストだ
目ぇ通しとけ」
そう言って50枚はあるであろう紙の束を投げてきたのは、抹消ヒーローイレイザーヘッドで雄英の教師であり恋歌の兄である相澤消太だ。
『・・・人遣いの荒い事
この候補者たちの学校に推薦票を出す準備をしておけばいいんですよね?相澤せんせ?』
皮肉を込めて最後にそう呼んだのだが、本人は気にせずじゃ、あとよろしくと立ち去る。
『なんでこんなに事務員が忙しいのよ!!』
この雄英高校は教師全員がプロヒーローである。
事務員である恋歌もヒーローとして活動自体していないが、資格は持っているため採用されたのだ。
(ヒーローネームは一応恋歌で登録してある。)
今までプロヒーロー兼教師なため事務作業まで手が回らないとのことで今回恋歌が採用されたのだが、教えてくれる人がいないのだ。
ある程度知識をつけている人には簡単な作業なのかもしれないが、恋歌は初心者だ。
右も左もわからないまま事務作業をこなし毎日残業は当たり前になっている。
校「や!恋歌先生
仕事は覚えてきたかな?」
にゅっと、机の陰から出てきたネズミのような容貌をした校長にちらっと目線を向けると、いいえとため息をはく。
『なぜ今まで事務員を雇っておられなかったのか不思議でなりませんよ』
校「まぁまぁ、今年はいい新人さんがはいってくれて助かってるよ、ほんと」
ぽんぽんと肩をたたいて笑ってくる校長に答えになってませんよと返し、先ほど兄置いていったリストに目を通す。
『みんなヒーローになりたいだけあっていい個性ばかりですね』
無表情でぱらぱらと紙をめくる恋歌。
校長はその恋歌の表情に困ったと肩を落とす。
校「確かに君の個性は強個性かと言われれば違うという人が多いだろう
それでも君はこの雄英高校ヒーロー科に合格し、優秀な成績で卒業をしている
それは誇っていいことじゃないかな?
実際卒業後の進路もより取り見取りだったんだよね?」
確かにヒーローになりたいわけではなかったが、最高峰と謂われる雄英高校に入学し卒業までした。
実際卒業後にぜひうちに来てほしいという声は何社もあった。
それでもこの雄英高校に残ったのは・・・
『まぁそうなんですけどね
私がここにいるのは、ある男の子にすごいと思われたいだけなんだと思います』
校「ある男の子?」
何かを察知した校長は目をきらっと光らせるが、恋歌は申し訳なさそうに自分の手のひらをみつめる。
『私のそばにいることがその子にとって心地いいものであるというのは錯覚なのに、私は何年もそのことを伝えられないでいるんです』
校長は恋歌の言わんとしていることをある程度察したため、恋歌の頭をなでてやる。
校「そこまで思い込むことはないさ
君のその個性は対象と接触していないとだめだ
離れても何度も会いたいと思い、何度も会うということはそれは個性の錯覚でもなんでもないさ」
『はい・・・』
校「あの子のネガティブなところは誰に似たんでしょうね、相澤先生」
相「・・・少なくとも俺ではないことは確かですよ」