出会いから出航まで
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「じゃあな、じいさん
世話になった
せいぜい長生きしろよ」
デッキに5人で並び、ローがヴォルフに声をかける。
ベポも、シャチも、ペンギンもそれぞれがヴォルフに感謝の言葉を告げている。
「ローさん、船、動かすよ」
「ああ」
感謝の言葉を告げ、ベポが潜水艦を動かす。
ゆっくりとスワロー島から潜水艦が遠ざかっていく。
その時、ヴォルフがいつもの優しい笑みを浮かべた。
「ロー!恋歌!ペンギン!シャチ!ベポ!
これまで、楽しかったぞ」
笑顔でそう言われて、昨日出し尽くしたと思っていた涙がぽろぽろとあふれてくる。
星の導きにしたがって出会った優しい恩人。
もっと話したいこともあった、もっと甘えておけばよかった、もっと…一緒にいたかった。
「ヴォルフっ!!」
涙を流しているとローが大きな声でヴォルフを、初めて名前で呼んだ。
「ロー…お前…」
「寂しくないわけがねぇだろうがっ!あんただよ!
他の誰でもなく、あんたと別れるのが寂しくないなんて、そんな事あるわけねえだろうがっ!!」
ぼろぼろと泣きながらヴォルフに伝えたかった事を、涙を拭うことなく伝える。
「ありがとう、ヴォルフっ!
ずっと、ずっと優しくしてくれて、ありがとうっ!!
離れてても!会えなくなっても!あんたは、おれの最高の友達だっ!!」
ベポが操縦室から飛び出してきて、ペンギンもシャチも目元をおさえて声を押し殺して泣いている。
「行ってこい、ガキどもっ!
世界を知ってこい!自由を知ってこい!
…わしは…お前たちと過ごせて!幸せだったっ!!」
今までの中で最高の笑顔で送り出してくれるヴォルフが、右手を突き上げる。
それに応えてデッキの上で5人も右手を突き上げた。
それを最後に全員で背を向けて、もう振り返る事はしない。
「ベポ、操縦室に、入ってくれ」
「…うん」
ベポが操縦室に入って船が動き出す。
あっという間に陸地は見えなくなり、あたり一面が海になった。
「おれたちも操縦室に行くぞ」
ローに声をかけられて全員で操縦室に入る。
「ハートだ」
小さくつぶやかれた言葉は聞き取れず、全員が何と言ったのかと視線を向ける。
「おれたちは、ハートの海賊団だっ!」
『(ハートの海賊団…)』
ローが決めた海賊団の名前に、異を唱える者はいなかった。
世話になった
せいぜい長生きしろよ」
デッキに5人で並び、ローがヴォルフに声をかける。
ベポも、シャチも、ペンギンもそれぞれがヴォルフに感謝の言葉を告げている。
「ローさん、船、動かすよ」
「ああ」
感謝の言葉を告げ、ベポが潜水艦を動かす。
ゆっくりとスワロー島から潜水艦が遠ざかっていく。
その時、ヴォルフがいつもの優しい笑みを浮かべた。
「ロー!恋歌!ペンギン!シャチ!ベポ!
これまで、楽しかったぞ」
笑顔でそう言われて、昨日出し尽くしたと思っていた涙がぽろぽろとあふれてくる。
星の導きにしたがって出会った優しい恩人。
もっと話したいこともあった、もっと甘えておけばよかった、もっと…一緒にいたかった。
「ヴォルフっ!!」
涙を流しているとローが大きな声でヴォルフを、初めて名前で呼んだ。
「ロー…お前…」
「寂しくないわけがねぇだろうがっ!あんただよ!
他の誰でもなく、あんたと別れるのが寂しくないなんて、そんな事あるわけねえだろうがっ!!」
ぼろぼろと泣きながらヴォルフに伝えたかった事を、涙を拭うことなく伝える。
「ありがとう、ヴォルフっ!
ずっと、ずっと優しくしてくれて、ありがとうっ!!
離れてても!会えなくなっても!あんたは、おれの最高の友達だっ!!」
ベポが操縦室から飛び出してきて、ペンギンもシャチも目元をおさえて声を押し殺して泣いている。
「行ってこい、ガキどもっ!
世界を知ってこい!自由を知ってこい!
…わしは…お前たちと過ごせて!幸せだったっ!!」
今までの中で最高の笑顔で送り出してくれるヴォルフが、右手を突き上げる。
それに応えてデッキの上で5人も右手を突き上げた。
それを最後に全員で背を向けて、もう振り返る事はしない。
「ベポ、操縦室に、入ってくれ」
「…うん」
ベポが操縦室に入って船が動き出す。
あっという間に陸地は見えなくなり、あたり一面が海になった。
「おれたちも操縦室に行くぞ」
ローに声をかけられて全員で操縦室に入る。
「ハートだ」
小さくつぶやかれた言葉は聞き取れず、全員が何と言ったのかと視線を向ける。
「おれたちは、ハートの海賊団だっ!」
『(ハートの海賊団…)』
ローが決めた海賊団の名前に、異を唱える者はいなかった。