出会いから出航まで
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戦いの中で考えていた事があったので、それを話そうと身体を起こすと、ぎしっとベッドが音を立てたので、ローが視線を向けてきた。
「どうした」
恋歌が起き上った事に気づいて、ローも身体を起こす。
『(あ…)』
話をしようとしたが、銃で撃たれた方の腕が利き腕だったため、筆談も手話もできない事に気づいて、なにかないかときょろきょろと見渡していると、ローがベッドから降りて裸足でぺたぺたと近づいてきた。
「どこか痛ぇか?」
ぽすん、と恋歌のベッドに腰掛けたローが心配そうに顔を覗き込んでくるが、それに首を振って否定し、すこしなら大丈夫だろうと口を開いた。
『ローに…話が、したくて』
「おれに?」
こくん、と頷けばぽんと頭に手を乗せて撫でてくれる。
「急ぎじゃないなら…腕が動かせるようになってからでいい
いつでも聞く」
『うん…』
短くなった髪の長さを確かめるように何度か手で髪を梳いてくる。
「初めて会った時はこれぐらいの長さだったな」
シャチに切ってもらう前は、今ぐらいの長さでヴォルフか切ってくれていた。
さらさらと流れる髪から手を離して、そっと指で恋歌の唇に触れる。
「魔力は?
必要なら渡す」
ほぼ回復しているとは思っているが、強敵に一人で立ち向かい、どれだけの魔法と魔力を使ったのかはわからない。
ベポたちの前では必要ないと言ったが、魔力を供給する量が多いと、簡単に触れるだけのキスでは終われそうになかった為、あの時はしなかった。
今は2人きりで必要であれば渡せると思って聞いたが、少し顔を赤くした恋歌が首を横に振ったため、そうか、と小さくつぶやき恋歌の顔から手を離した。
「恋歌?」
だが、その手をぎゅっと握られ、指を撫でるように触れてくる。
『(大きな手…
この手が…いつもわたしに魔力をくれるんだよね)』
少しくすぐったいが、恋歌の好きにさせてやる。
『(人を助けてくれる優しい手…
わたし…この手、好きだなぁ…)』
「ん?」
視線を合わせれば優しいまなざしを向けてくれるローに、顔に熱が集まっていく感覚がある。
ばくばくと鳴る心臓、逸らせない視線、今まで触っていた手が自分の手を絡めて握り、ローが動いてぎしっとベッドが軋む。
「その顔…誘ってんのか…?」
『え…』
ちゅ、と手にキスをされ、ぶわっと全身が熱くなる。
恥ずかしさで涙目になってきている恋歌を、怪我を気遣いながら腰を掴んで引き寄せる。
「いいか…?」
その言葉に頷いて、近づいてくるローの唇を受け入れた。
『んっ…』
「恋歌、力抜け」
相変わらずがちがちに固まっている恋歌だが、ローの言葉に素直に従い可能な限り力を抜く。
『ひゃっ、…』
病衣の服の裾から手を入れて、横腹をするっと撫でるとびくっと身体を揺らす。
『あ、の…』
「じっとしてろ」
お腹を撫でられている事が恥ずかしい恋歌は、ローの胸を押し返そうとするが、力では敵わず離すことはできなかった。
『は、あ…んっ!?…』
お腹の方ばかりに気をとられていたが、また唇が重なりぬるっとローの舌が入ってくる。
『ん、んぅ…!』
口内を犯されている感覚に背筋がぞわぞわとし、静かな室内に響く水音が耳も犯されている気さえしてくる。
『(い、いつもと違う…!)』
いつもの触れるだけのキスと違うので戸惑っていると、衝撃が身体にこないようにゆっくりとベッドに押し倒された。
「恋歌、その声…」
『(声…?)』
簡単な言葉を話してくれるようになった恋歌の声は聴きなれたと思っていたが、こういう時の声はまた違って聞こえる。
柔らかい唇に、星を魅了する声、撫でたお腹はきめ細かく肌の触り心地もいい。
キスをしても、押し倒しても強い抵抗をしない恋歌に、このままでは取り返しのつかないところまで襲ってしまうとわかっているが、自分とのキスに気持ちよさそうな声を出している恋歌を前にして止まれそうにない。
『ロー…』
「どうした」
押し倒した恋歌は少し切れた息を整えて、握り合っている手の力を強めた。
『は、恥ずかしいから…その…これ以上は…』
「…っ!」
照れたようにシーツで半分顔を隠している恋歌の姿に、ローは心臓を撃ち抜かれたような衝撃がきた。
病衣の中に突っ込んでいる手は、気を抜けば胸を揉んでしまいそうな位置にある。
だが、恋歌の嫌がる事は出来ないと、自分の腕のはずなのに言う事をきかない手を恋歌の病衣から出し、肺いっぱいに息を吸い込んですべてを吐き出した。
自分の中の熱をなんとか冷まし、最後に軽く触れるキスをして身体を起こした。
「悪かった」
『う、ううん…』
ローが離れた後に少し捲れた病衣を直し、恋歌も起き上る。
「寝る」
『あ、うん』
ぺたぺたと自分のベッドに戻り、もぞもぞと布団にもぐりこむ。
それを見て恋歌も自分のベッドにもぐりこんだ。
『おやすみ』
「ああ、おやすみ」
『(怒っちゃったのかな…)』
急にそっけなくなった態度に、なにか怒らせることをしたのかと思ったが、思い当たることはない。
あまり先ほどの事を思い出すと眠れそうになかったので、布団を頭までかぶって無心で目を閉じた。
「どうした」
恋歌が起き上った事に気づいて、ローも身体を起こす。
『(あ…)』
話をしようとしたが、銃で撃たれた方の腕が利き腕だったため、筆談も手話もできない事に気づいて、なにかないかときょろきょろと見渡していると、ローがベッドから降りて裸足でぺたぺたと近づいてきた。
「どこか痛ぇか?」
ぽすん、と恋歌のベッドに腰掛けたローが心配そうに顔を覗き込んでくるが、それに首を振って否定し、すこしなら大丈夫だろうと口を開いた。
『ローに…話が、したくて』
「おれに?」
こくん、と頷けばぽんと頭に手を乗せて撫でてくれる。
「急ぎじゃないなら…腕が動かせるようになってからでいい
いつでも聞く」
『うん…』
短くなった髪の長さを確かめるように何度か手で髪を梳いてくる。
「初めて会った時はこれぐらいの長さだったな」
シャチに切ってもらう前は、今ぐらいの長さでヴォルフか切ってくれていた。
さらさらと流れる髪から手を離して、そっと指で恋歌の唇に触れる。
「魔力は?
必要なら渡す」
ほぼ回復しているとは思っているが、強敵に一人で立ち向かい、どれだけの魔法と魔力を使ったのかはわからない。
ベポたちの前では必要ないと言ったが、魔力を供給する量が多いと、簡単に触れるだけのキスでは終われそうになかった為、あの時はしなかった。
今は2人きりで必要であれば渡せると思って聞いたが、少し顔を赤くした恋歌が首を横に振ったため、そうか、と小さくつぶやき恋歌の顔から手を離した。
「恋歌?」
だが、その手をぎゅっと握られ、指を撫でるように触れてくる。
『(大きな手…
この手が…いつもわたしに魔力をくれるんだよね)』
少しくすぐったいが、恋歌の好きにさせてやる。
『(人を助けてくれる優しい手…
わたし…この手、好きだなぁ…)』
「ん?」
視線を合わせれば優しいまなざしを向けてくれるローに、顔に熱が集まっていく感覚がある。
ばくばくと鳴る心臓、逸らせない視線、今まで触っていた手が自分の手を絡めて握り、ローが動いてぎしっとベッドが軋む。
「その顔…誘ってんのか…?」
『え…』
ちゅ、と手にキスをされ、ぶわっと全身が熱くなる。
恥ずかしさで涙目になってきている恋歌を、怪我を気遣いながら腰を掴んで引き寄せる。
「いいか…?」
その言葉に頷いて、近づいてくるローの唇を受け入れた。
『んっ…』
「恋歌、力抜け」
相変わらずがちがちに固まっている恋歌だが、ローの言葉に素直に従い可能な限り力を抜く。
『ひゃっ、…』
病衣の服の裾から手を入れて、横腹をするっと撫でるとびくっと身体を揺らす。
『あ、の…』
「じっとしてろ」
お腹を撫でられている事が恥ずかしい恋歌は、ローの胸を押し返そうとするが、力では敵わず離すことはできなかった。
『は、あ…んっ!?…』
お腹の方ばかりに気をとられていたが、また唇が重なりぬるっとローの舌が入ってくる。
『ん、んぅ…!』
口内を犯されている感覚に背筋がぞわぞわとし、静かな室内に響く水音が耳も犯されている気さえしてくる。
『(い、いつもと違う…!)』
いつもの触れるだけのキスと違うので戸惑っていると、衝撃が身体にこないようにゆっくりとベッドに押し倒された。
「恋歌、その声…」
『(声…?)』
簡単な言葉を話してくれるようになった恋歌の声は聴きなれたと思っていたが、こういう時の声はまた違って聞こえる。
柔らかい唇に、星を魅了する声、撫でたお腹はきめ細かく肌の触り心地もいい。
キスをしても、押し倒しても強い抵抗をしない恋歌に、このままでは取り返しのつかないところまで襲ってしまうとわかっているが、自分とのキスに気持ちよさそうな声を出している恋歌を前にして止まれそうにない。
『ロー…』
「どうした」
押し倒した恋歌は少し切れた息を整えて、握り合っている手の力を強めた。
『は、恥ずかしいから…その…これ以上は…』
「…っ!」
照れたようにシーツで半分顔を隠している恋歌の姿に、ローは心臓を撃ち抜かれたような衝撃がきた。
病衣の中に突っ込んでいる手は、気を抜けば胸を揉んでしまいそうな位置にある。
だが、恋歌の嫌がる事は出来ないと、自分の腕のはずなのに言う事をきかない手を恋歌の病衣から出し、肺いっぱいに息を吸い込んですべてを吐き出した。
自分の中の熱をなんとか冷まし、最後に軽く触れるキスをして身体を起こした。
「悪かった」
『う、ううん…』
ローが離れた後に少し捲れた病衣を直し、恋歌も起き上る。
「寝る」
『あ、うん』
ぺたぺたと自分のベッドに戻り、もぞもぞと布団にもぐりこむ。
それを見て恋歌も自分のベッドにもぐりこんだ。
『おやすみ』
「ああ、おやすみ」
『(怒っちゃったのかな…)』
急にそっけなくなった態度に、なにか怒らせることをしたのかと思ったが、思い当たることはない。
あまり先ほどの事を思い出すと眠れそうになかったので、布団を頭までかぶって無心で目を閉じた。