出会いから出航まで
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『【レプス
タウロス
スコーピオン】』
兎座の星座の力で脚力を上げ、牡牛座の星座の力で自信の純粋な力を増幅させた。
蠍座の力をもう一度借り、全身の痛覚を麻痺させる。
成功したことにほっと息を吐き、足に力を入れてルスへ切りかかった。
「(意外と速い…)」
思ったより悪くない動きに感心してはいるが、ルスを捕らえる事は出来ていない。
「さっさと諦めた方がっ…!」
ぽたぽたと落ちる血を見て、死なれては困ると無謀な事は止めさせようとしたが、急に顔の横に魔方陣が現れ、そこから箒が飛び出してきたので持ち手が頬に激突し、恋歌と戦い始めてから初めて吹っ飛ばされた。
「…魔女ってのはこうも往生際が悪いもんだったか」
何事もなかったかのように、首をこきこきと鳴らしながら立ち上がるルスには、全くダメージがなさそうで、ぎりっとナイフを持つ手に力が入る。
「もういい
星の魔女ってのは目や髪でも高値で売れるらしいからな
生け捕りはやめだ」
はぁ、とため息をついたルスはその場で拳を構えて一瞬制止した。
「ふんっ!」
『!!』
一瞬の制止の後、ルスが拳を前に突き出すと、衝撃が飛んでくる。
それを間一髪躱した恋歌は、後ろの壁が崩れているのを見て、連続で撃たせないためにルスとの距離を一気に詰める。
だが恋歌の攻撃を軽々とかわしたルスは、ナイフを持っている恋歌の手をひねり、床にたたきつける。
小さなクレーターが出来る程の衝撃に、痛覚を麻痺させているとはいえ、意識が飛びそうになった。
「お前じゃおれには勝てねぇよ」
『(わかってる…
そんなの…わたしが…一番わかってる)』
ぐりっと両腕を踏まれ、頭に銃口を向けられる。
巨体に踏まれている腕はみしみしと音を立てているのがわかるが、痛みは感じない。
「安心しな
お前がさっき切った髪も、残りも、死体も全部おれたちの偉大なる航路への糧にしてやるから」
『(これが…最後)
【ライブラ!!】』
「!?」
思いっきり息を吸い込み、絶対に失敗しないようにと声に魔力を乗せ天秤座の星座の力を召喚し、恋歌とルスの下から天秤が現れ、いつのまにか2人は別々に皿の上に乗せられていた。
「なんだこれ!出せ!!」
皿の上からルスが出ようとしたが、出る事ができず皿の上に倒れている恋歌に弾を撃ち込むがそれも届かない。
ぐぐっ、と天秤が恋歌の方に傾き、ルスが上に上がっていく。
「どういうことだ…?
!!?
はっ…!?」
みしみしと身体が軋んでいく音が聞こえ、腕には銃創、身体中を襲う眠気、身体中に痛みが走る。
立っていられないほどの痛みと眠気。
「近接戦闘に変えたのは…これが狙いか…」
うつ伏せに倒れたルスは、この星座の力を理解し、意識を手放した。
天秤が平行になると、自動的に天秤は消え部屋中に召喚していた杖はすべて床に落ちていた。
『(ぎりぎり…)』
天秤座の星座の力は術者が対象とする事象を相手と同じにする事。
今回恋歌はルスと自分の怪我やダメージを同じにした。
恋歌がルスから受けた攻撃はすべて自分に返ってきており、最初に撃ち込んだ薬もルスの身体に入った。
自分の力では勝てないと悟った恋歌は、ルスの力でルスを倒した。
血が流れたおかげで薬は多少抜けており、魔法を解除しても眠ることはないだろう。
『(勝ったよ…ロー…)』
ぼろぼろではあるが勝ちは勝ち。
動かしにくい身体を起き上らせ、腕の止血をするために服の袖を破いて、銃創の上で強く縛る。
杖を1本だけ残してすべて回収し、杖を支えに立ち上がろうと足と腕に力を入れた。
「「「恋歌!?」」」
だが、立ち上がる前に少し前に別れた3人の声が聞こえ、視線を向ければ自分に負けず劣らずのぼろぼろな姿で、3人が立っていた。
「これ…恋歌が…?」
倒れているルスを見て、ぽかんとしている3人に頷くと、恋歌の姿を改めてみて全員が慌てだした。
「ぎゃー!!恋歌!!
髪!!どうしたんだ!!!」
「腕すごい血!!」
「てか身体中傷だらけじゃねぇか!!」
『ふふ、みんなもね』
傷だらけで血が出ているのは自分だけではないのに、心配してくれる3人に痛みも忘れて笑いが込み上げてきた。
「ローさんのところに行こう
きっと…勝ってる」
『うん』
ベポが恋歌を抱え上げ、ローとヴォルフのいる部屋の扉を開けた。
タウロス
スコーピオン】』
兎座の星座の力で脚力を上げ、牡牛座の星座の力で自信の純粋な力を増幅させた。
蠍座の力をもう一度借り、全身の痛覚を麻痺させる。
成功したことにほっと息を吐き、足に力を入れてルスへ切りかかった。
「(意外と速い…)」
思ったより悪くない動きに感心してはいるが、ルスを捕らえる事は出来ていない。
「さっさと諦めた方がっ…!」
ぽたぽたと落ちる血を見て、死なれては困ると無謀な事は止めさせようとしたが、急に顔の横に魔方陣が現れ、そこから箒が飛び出してきたので持ち手が頬に激突し、恋歌と戦い始めてから初めて吹っ飛ばされた。
「…魔女ってのはこうも往生際が悪いもんだったか」
何事もなかったかのように、首をこきこきと鳴らしながら立ち上がるルスには、全くダメージがなさそうで、ぎりっとナイフを持つ手に力が入る。
「もういい
星の魔女ってのは目や髪でも高値で売れるらしいからな
生け捕りはやめだ」
はぁ、とため息をついたルスはその場で拳を構えて一瞬制止した。
「ふんっ!」
『!!』
一瞬の制止の後、ルスが拳を前に突き出すと、衝撃が飛んでくる。
それを間一髪躱した恋歌は、後ろの壁が崩れているのを見て、連続で撃たせないためにルスとの距離を一気に詰める。
だが恋歌の攻撃を軽々とかわしたルスは、ナイフを持っている恋歌の手をひねり、床にたたきつける。
小さなクレーターが出来る程の衝撃に、痛覚を麻痺させているとはいえ、意識が飛びそうになった。
「お前じゃおれには勝てねぇよ」
『(わかってる…
そんなの…わたしが…一番わかってる)』
ぐりっと両腕を踏まれ、頭に銃口を向けられる。
巨体に踏まれている腕はみしみしと音を立てているのがわかるが、痛みは感じない。
「安心しな
お前がさっき切った髪も、残りも、死体も全部おれたちの偉大なる航路への糧にしてやるから」
『(これが…最後)
【ライブラ!!】』
「!?」
思いっきり息を吸い込み、絶対に失敗しないようにと声に魔力を乗せ天秤座の星座の力を召喚し、恋歌とルスの下から天秤が現れ、いつのまにか2人は別々に皿の上に乗せられていた。
「なんだこれ!出せ!!」
皿の上からルスが出ようとしたが、出る事ができず皿の上に倒れている恋歌に弾を撃ち込むがそれも届かない。
ぐぐっ、と天秤が恋歌の方に傾き、ルスが上に上がっていく。
「どういうことだ…?
!!?
はっ…!?」
みしみしと身体が軋んでいく音が聞こえ、腕には銃創、身体中を襲う眠気、身体中に痛みが走る。
立っていられないほどの痛みと眠気。
「近接戦闘に変えたのは…これが狙いか…」
うつ伏せに倒れたルスは、この星座の力を理解し、意識を手放した。
天秤が平行になると、自動的に天秤は消え部屋中に召喚していた杖はすべて床に落ちていた。
『(ぎりぎり…)』
天秤座の星座の力は術者が対象とする事象を相手と同じにする事。
今回恋歌はルスと自分の怪我やダメージを同じにした。
恋歌がルスから受けた攻撃はすべて自分に返ってきており、最初に撃ち込んだ薬もルスの身体に入った。
自分の力では勝てないと悟った恋歌は、ルスの力でルスを倒した。
血が流れたおかげで薬は多少抜けており、魔法を解除しても眠ることはないだろう。
『(勝ったよ…ロー…)』
ぼろぼろではあるが勝ちは勝ち。
動かしにくい身体を起き上らせ、腕の止血をするために服の袖を破いて、銃創の上で強く縛る。
杖を1本だけ残してすべて回収し、杖を支えに立ち上がろうと足と腕に力を入れた。
「「「恋歌!?」」」
だが、立ち上がる前に少し前に別れた3人の声が聞こえ、視線を向ければ自分に負けず劣らずのぼろぼろな姿で、3人が立っていた。
「これ…恋歌が…?」
倒れているルスを見て、ぽかんとしている3人に頷くと、恋歌の姿を改めてみて全員が慌てだした。
「ぎゃー!!恋歌!!
髪!!どうしたんだ!!!」
「腕すごい血!!」
「てか身体中傷だらけじゃねぇか!!」
『ふふ、みんなもね』
傷だらけで血が出ているのは自分だけではないのに、心配してくれる3人に痛みも忘れて笑いが込み上げてきた。
「ローさんのところに行こう
きっと…勝ってる」
『うん』
ベポが恋歌を抱え上げ、ローとヴォルフのいる部屋の扉を開けた。