出会いから出航まで
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
三人で洞窟に入って円になる様に座ると、俯いている白クマに話しかけた。
「お前、なんでやり返さなかったんだよ
白クマだろ?あんな連中に力で負けたりしねぇだろ?」
「あいつら…話しかけてきてくれたんだ…」
「それで?」
「…友達になれるかもしれないって、思ったんだ」
「はぁ?お前殴られながらそんなこと考えてたのか!?」
「うん、抵抗しないでおとなしくしてれば、仲良くできるかもって…そう思って…」
落ち込みながらそう話す白クマは心が優しいのだと伝わった。
『(友達か…)』
その白クマの話に興味を示したローが白クマがなぜあそこにいたのか、どこから来たのかなどを聞き始めた。
白クマは兄を探して故郷を出発し、船の乗り間違いで新世界からこのスワロー島に来たらしい。
ローの冗談を真に受けてロープを首に巻いた時はローと恋歌が慌てて止めたが、心は優しいがメンタルが弱いという事がわかった。
「で、結局のところ、お前は寝泊まりできる場所もなにもないわけか」
新世界は危険な海の為ここから新世界に帰る船はそうそうでない。
「じゃあ、航海士としての腕をあげて、もう一度兄貴を探しい行くのがお前の目的って事でいいんだな」
「そう、だな」
「わかった、ついてこい
恋歌帰るぞ」
「えっ、えっ!?」
ローが恋歌の手を引き、恋歌が戸惑う白クマの手を引いたため三人で連なってヴォルフぼ家までの道のりを歩く。
「そういや名前はなんていうんだ」
「あ、兄ちゃんの名前はゼポだよ
ミンク族の言葉でイケメンって意味で…」
「そっちじゃねぇよ!お前だお前!
お前の名前を教えろつってんだ!」
「お、おれか!?
おれは、ベポ、だよ」
「ベポか
呼びやすい名前だ、悪くねぇ
俺はロー、トラファルガー・ローだ
んでそいつは恋歌」
「ロー、さん
と、恋歌、さん」
自分に対して敬称はいらないと言いたかったが両手がふさがっている為、あとでいいかとベポに笑顔を向けた。
ヴォルフの家に帰るまでの30分間、ローとベポの会話が面白く、始終楽しそうに笑う恋歌を見てローは少し心が温かくなったような気がした。
家に着くとすでにヴォルフは帰ってきていた。
いつもの子ども達にプラスして一番後ろに大きな白クマが着いてきていることに驚いて声を上げるが、ローがしれっと今日からベポもここで暮らすと宣言した。
丁寧にあいさつをしたベポだったが、その挨拶より白クマが喋ったことに驚いていた。
だが、わけありだと知ると、いつも通り境遇を聞いてくれた。
恋歌は三人が話している間に夕飯の準備とそれまでのつなぎで紅茶を入れて出した。
「あ、ありがと」
三人でベポの境遇を聞き、ヴォルフは最終的にベポをこの家に置いてくれることになった。
いつもの通りギブ&テイクの話をしたヴォルフは、ガキばっかり増えて大変じゃわいとふん、と鼻を鳴らした。
それが嬉しい事があった時の癖であるとわかっているローと恋歌は顔を見合わせて不器用な家主の行動に笑った。
それから四人で食事をとり、一気ににぎやかな食卓になり、ベポが加わった事でさらに楽しい食事になった。
「お前、なんでやり返さなかったんだよ
白クマだろ?あんな連中に力で負けたりしねぇだろ?」
「あいつら…話しかけてきてくれたんだ…」
「それで?」
「…友達になれるかもしれないって、思ったんだ」
「はぁ?お前殴られながらそんなこと考えてたのか!?」
「うん、抵抗しないでおとなしくしてれば、仲良くできるかもって…そう思って…」
落ち込みながらそう話す白クマは心が優しいのだと伝わった。
『(友達か…)』
その白クマの話に興味を示したローが白クマがなぜあそこにいたのか、どこから来たのかなどを聞き始めた。
白クマは兄を探して故郷を出発し、船の乗り間違いで新世界からこのスワロー島に来たらしい。
ローの冗談を真に受けてロープを首に巻いた時はローと恋歌が慌てて止めたが、心は優しいがメンタルが弱いという事がわかった。
「で、結局のところ、お前は寝泊まりできる場所もなにもないわけか」
新世界は危険な海の為ここから新世界に帰る船はそうそうでない。
「じゃあ、航海士としての腕をあげて、もう一度兄貴を探しい行くのがお前の目的って事でいいんだな」
「そう、だな」
「わかった、ついてこい
恋歌帰るぞ」
「えっ、えっ!?」
ローが恋歌の手を引き、恋歌が戸惑う白クマの手を引いたため三人で連なってヴォルフぼ家までの道のりを歩く。
「そういや名前はなんていうんだ」
「あ、兄ちゃんの名前はゼポだよ
ミンク族の言葉でイケメンって意味で…」
「そっちじゃねぇよ!お前だお前!
お前の名前を教えろつってんだ!」
「お、おれか!?
おれは、ベポ、だよ」
「ベポか
呼びやすい名前だ、悪くねぇ
俺はロー、トラファルガー・ローだ
んでそいつは恋歌」
「ロー、さん
と、恋歌、さん」
自分に対して敬称はいらないと言いたかったが両手がふさがっている為、あとでいいかとベポに笑顔を向けた。
ヴォルフの家に帰るまでの30分間、ローとベポの会話が面白く、始終楽しそうに笑う恋歌を見てローは少し心が温かくなったような気がした。
家に着くとすでにヴォルフは帰ってきていた。
いつもの子ども達にプラスして一番後ろに大きな白クマが着いてきていることに驚いて声を上げるが、ローがしれっと今日からベポもここで暮らすと宣言した。
丁寧にあいさつをしたベポだったが、その挨拶より白クマが喋ったことに驚いていた。
だが、わけありだと知ると、いつも通り境遇を聞いてくれた。
恋歌は三人が話している間に夕飯の準備とそれまでのつなぎで紅茶を入れて出した。
「あ、ありがと」
三人でベポの境遇を聞き、ヴォルフは最終的にベポをこの家に置いてくれることになった。
いつもの通りギブ&テイクの話をしたヴォルフは、ガキばっかり増えて大変じゃわいとふん、と鼻を鳴らした。
それが嬉しい事があった時の癖であるとわかっているローと恋歌は顔を見合わせて不器用な家主の行動に笑った。
それから四人で食事をとり、一気ににぎやかな食卓になり、ベポが加わった事でさらに楽しい食事になった。