出会いから出航まで
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潜水艦から飛び出し、神殿に降り立つと、周りは海賊でいっぱいだった。
町にいた人数よりも多い。
「行くぞ、お前ら!絶対に死ぬな!そして、絶対に勝つんだ!!」
「「「おうっ!」」」
ローの声に反応してベポ、ペンギン、シャチが大きな声で返事を返す。
人数は60人程。
対してこちらは6人。
にやにやとしながら周りを囲う海賊たちは、まだ自分達が有利であると思っている様子。
「舐めるなよ」
ぎろっとローが睨めば海賊たちの笑みが消える。
町で見た強そうな3人はここにはいない。
まずはここを突破しなければ3人の所には行けない。
「ガキとじじいが…調子に乗るんじゃねぇ!!」
一人の海賊が動き出したのを合図に、こちら側も一斉に動き出す。
『(魔法はできるだけ使わないでとっておきたい)』
純粋な力では絶対に勝てない相手。
だが、ヴォルフの元で教えてもらったのはそんな相手にも勝てる護身術。
「ぶへっ…!」
「ぶっ…」
相手の力を利用して海賊たちを転ばせたり、ぶつからせたりして気絶させることで敵を倒していく。
ヴォルフと、4人と一緒に鍛錬をしてきた時間は無駄ではなかったのだと実感がわく。
『(みんな…すごいな)』
敵を倒している数は圧倒的に恋歌が少ないのは、5人が圧倒的で海賊たちをあっという間に倒してしまったからだった。
気が付けば立っているのは6人だけ。
『(魔法…使わなくても少しなら戦える…)』
「楽勝っ!」
「訓練の成果って、ちゃんと出るもんなんだなぁ…」
「この調子で親玉までぶっ潰そう!」
「このまま奥の部屋まで一気に駆け抜けるぞい!
おそらく連中はそこにいる!
これまでの相手と同じようには考えるなよっ!!」
浮かれてテンションの高い3人にヴォルフが檄(げき)を飛ばすと、3人の顔が引き締まる。
今倒した海賊たちとは比べ物にならないほど強い3人が残っている。
「よし、行くぞ!」
ローの声に次の部屋に向かうために気を引き締めなおし、正面にある扉を開いた。
「発気宵(はっけよい)!!」
『(!!)』
扉を開いた瞬間、掛け声とともに町で見た海賊の1人、コニー・ボアケーノが突進してきた。
ローとヴォルフ、そしてローに咄嗟に腕を掴まれた恋歌はコニーの攻撃を避ける事ができたが、ペンギン、シャチ、ベポの3人は吹っ飛ばされた。
それを見たローがすぐに助けに入ろうと足を向けたが、ペンギンが手をつきだして来るなと合図を出している。
「ローさん!まだこの先に2人強敵がいる!
こいつ1人に全員で相手してる時間もねぇ!
この相撲取りはおれたちが引き受ける!!」
そのペンギンの言葉にローがどうすればいいのかと悩んでいると、ヴォルフがローの肩を強く握る。
「進むぞ、ロー
あいつらを信じろ
だてに毎日、訓練を重ねてきたわけじゃない
仲間の強さを信じるのも、リーダーの務めじゃ」
「ベポ!ペンギン!シャチ!
お前らを鍛えてきたのはおれだ!
そんなやつに負けたら承知しねぇぞ!!」
「「「了解だ!!」」」
ヴォルフの言葉に頷いたローは3人にそれだけを伝えると背中を向ける。
「行くぞ」
3人を置いていく事に抵抗はあったが、戸惑っているのを感じ取られ強く腕を引かれて奥の部屋に進む。
『(ロー…)』
自分の腕を掴まれている力がいつもより強く、少し震えている事に気づき、3人は必ず勝つと信じて進む事にした。
「また扉か…
開けるぞ」
3人で奥に進んでいくとまた扉が現れた。
それをローが開けていくと、そこには恋歌を撃ったスーツの男、ルス・ホプキンスがいた。
「おや…自分から来てくれるとは…」
「お前…!」
恋歌を撃った男だと気づき、恋歌を背に隠して刀を構える。
「恋歌…?」
「ほぅ」
だが、恋歌がローの腕を叩いて一歩ローの前に出て、杖を召喚して握りしめた。
すっ、っとルスの横にある扉を指さしていつもの様に笑うと、意味を理解したローの瞳が揺れる。
「さっきの奴でさえあいつら3人がかりなんだぞ!!?
それをお前ひとりでなんてっ…」
『ロー、わたしを…信じて欲しい』
「…っ!」
怖くないわけがない。
強敵とわかっている相手にたった一人で挑む。
マシューの時とはわけが違う。
途中で魔力を貰えるわけでもなく、いざという時でも誰の助けも望めない。
でも、いつも虚勢を張ってでも手を引いてくれるローがバッカとの戦いに集中できるように、今度は恋歌が虚勢を張った。
「絶対に…勝て」
『…うん』
ローは唇をかみしめ、恋歌の返事を聞くと、振り返ることなくヴォルフと次の扉へ進んだ。
町にいた人数よりも多い。
「行くぞ、お前ら!絶対に死ぬな!そして、絶対に勝つんだ!!」
「「「おうっ!」」」
ローの声に反応してベポ、ペンギン、シャチが大きな声で返事を返す。
人数は60人程。
対してこちらは6人。
にやにやとしながら周りを囲う海賊たちは、まだ自分達が有利であると思っている様子。
「舐めるなよ」
ぎろっとローが睨めば海賊たちの笑みが消える。
町で見た強そうな3人はここにはいない。
まずはここを突破しなければ3人の所には行けない。
「ガキとじじいが…調子に乗るんじゃねぇ!!」
一人の海賊が動き出したのを合図に、こちら側も一斉に動き出す。
『(魔法はできるだけ使わないでとっておきたい)』
純粋な力では絶対に勝てない相手。
だが、ヴォルフの元で教えてもらったのはそんな相手にも勝てる護身術。
「ぶへっ…!」
「ぶっ…」
相手の力を利用して海賊たちを転ばせたり、ぶつからせたりして気絶させることで敵を倒していく。
ヴォルフと、4人と一緒に鍛錬をしてきた時間は無駄ではなかったのだと実感がわく。
『(みんな…すごいな)』
敵を倒している数は圧倒的に恋歌が少ないのは、5人が圧倒的で海賊たちをあっという間に倒してしまったからだった。
気が付けば立っているのは6人だけ。
『(魔法…使わなくても少しなら戦える…)』
「楽勝っ!」
「訓練の成果って、ちゃんと出るもんなんだなぁ…」
「この調子で親玉までぶっ潰そう!」
「このまま奥の部屋まで一気に駆け抜けるぞい!
おそらく連中はそこにいる!
これまでの相手と同じようには考えるなよっ!!」
浮かれてテンションの高い3人にヴォルフが檄(げき)を飛ばすと、3人の顔が引き締まる。
今倒した海賊たちとは比べ物にならないほど強い3人が残っている。
「よし、行くぞ!」
ローの声に次の部屋に向かうために気を引き締めなおし、正面にある扉を開いた。
「発気宵(はっけよい)!!」
『(!!)』
扉を開いた瞬間、掛け声とともに町で見た海賊の1人、コニー・ボアケーノが突進してきた。
ローとヴォルフ、そしてローに咄嗟に腕を掴まれた恋歌はコニーの攻撃を避ける事ができたが、ペンギン、シャチ、ベポの3人は吹っ飛ばされた。
それを見たローがすぐに助けに入ろうと足を向けたが、ペンギンが手をつきだして来るなと合図を出している。
「ローさん!まだこの先に2人強敵がいる!
こいつ1人に全員で相手してる時間もねぇ!
この相撲取りはおれたちが引き受ける!!」
そのペンギンの言葉にローがどうすればいいのかと悩んでいると、ヴォルフがローの肩を強く握る。
「進むぞ、ロー
あいつらを信じろ
だてに毎日、訓練を重ねてきたわけじゃない
仲間の強さを信じるのも、リーダーの務めじゃ」
「ベポ!ペンギン!シャチ!
お前らを鍛えてきたのはおれだ!
そんなやつに負けたら承知しねぇぞ!!」
「「「了解だ!!」」」
ヴォルフの言葉に頷いたローは3人にそれだけを伝えると背中を向ける。
「行くぞ」
3人を置いていく事に抵抗はあったが、戸惑っているのを感じ取られ強く腕を引かれて奥の部屋に進む。
『(ロー…)』
自分の腕を掴まれている力がいつもより強く、少し震えている事に気づき、3人は必ず勝つと信じて進む事にした。
「また扉か…
開けるぞ」
3人で奥に進んでいくとまた扉が現れた。
それをローが開けていくと、そこには恋歌を撃ったスーツの男、ルス・ホプキンスがいた。
「おや…自分から来てくれるとは…」
「お前…!」
恋歌を撃った男だと気づき、恋歌を背に隠して刀を構える。
「恋歌…?」
「ほぅ」
だが、恋歌がローの腕を叩いて一歩ローの前に出て、杖を召喚して握りしめた。
すっ、っとルスの横にある扉を指さしていつもの様に笑うと、意味を理解したローの瞳が揺れる。
「さっきの奴でさえあいつら3人がかりなんだぞ!!?
それをお前ひとりでなんてっ…」
『ロー、わたしを…信じて欲しい』
「…っ!」
怖くないわけがない。
強敵とわかっている相手にたった一人で挑む。
マシューの時とはわけが違う。
途中で魔力を貰えるわけでもなく、いざという時でも誰の助けも望めない。
でも、いつも虚勢を張ってでも手を引いてくれるローがバッカとの戦いに集中できるように、今度は恋歌が虚勢を張った。
「絶対に…勝て」
『…うん』
ローは唇をかみしめ、恋歌の返事を聞くと、振り返ることなくヴォルフと次の扉へ進んだ。