出会いから出航まで
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ヴォルフも頼るという事をしてこなかったからなのか、ローの言葉に何も返せないでいる。
「おれたちが、あんたをひとりにはさせない
全員でバッカもその部下もぶっ飛ばして、町を守る
簡単な話だ
ガラクタ屋、おれたちはもう、ただのガキじゃねえ
あんたの世話になってるだけの子どもじゃないんだ
今度はおれたちの番だ
おれたちがあんたと、あんたの大事なもんを守ってみせる
…友達ってのは、そういうもんだろうが」
ローの言葉に嬉しい時の癖である鼻をふんっ、と鳴らし、薄い笑みを浮かべた。
「生意気な、鼻たれ小僧が、ちょっと図体がでかくなったからと、偉そうなことを言いよるわい
…だが、おかげで腹が決まった
わしはお前たちを信じる
友達であるお前たちに、背中を預けるわい」
降参だと言わんばかりにヴォルフが両手を挙げる。
それを見て、全員が笑った。
これで本当にいつも通りの雰囲気が戻ってきた。
戦いに行く前にバッカの悪魔の実の能力を確認する為に、”デロデロの実”についてヴォルフが知っていることを整理する。
デロデロの実の能力者は溶解人間になる。
つまりバッカは自分の身体を液体にすることができるということ。
通常の攻撃はすり抜けてしまう。
もう一つの特殊能力は他人を操る光線を目から撃ちだす事ができること。
「光線?催眠術みたいなもんか?」
「正確に言えば、”あらゆるものを溶かしてしまう”光線じゃ
お前たちは、町の連中が襲ってきたと言ったな
その前に、バッカは光線を撃っていなかったか?」
恋歌とヴォルフは意識がなかったため記憶にないが、町の人たちはその光線をまともに食らってしまっていたらしい。
「”溶解波(デロリンパ)”
バッカの光線を浴びたものは、心を溶かされ、やつの意のままに操られる
極端な話、バッカが死ねと命じれば、操られている人間は自分の胸にナイフを突き立てる事になるじゃろう」
そんな恐ろしい能力があるのかと身震いしたが、本当に厄介なのはこの能力を24時間以内に解除しないと、町の人たちは死亡すること。
心という形のないものまで溶かしてしまう能力は、24時間で完璧に心を溶かし、心を失った人間は死ぬ。
能力の解除方法は睡眠以外でバッカが気を失う事。
すでに町を離れてから4時間ほど経っている。
残り20時間。
『(わたしが町を覆えるぐらい時を止められたらよかった…)』
今から町に戻って、町の人たちを傷つけずにかいくぐりバッカの元へ行き気絶させる。
そんな事時間制限がある中でできるのかまた重い空気が流れる。
「屋根に上るぞ、ついてこい」
その沈黙を破るかのようにヴォルフが立ち上がり、外に出ていく。
それに従ってついていき、全員で屋根に上る。
『(雨雲が出てる…
星が見えなくなるかもしれない…)』
空には雨雲が出てきており、星が少しずつ隠れていっている。
「町の状況を探るぞ」
「あん?」
「わしの発明した高精度望遠鏡”ドコマデモミエールくん”なら、ここから町の様子をみることぐらい朝飯前じゃ
2台あるから、ローお前も一緒に見ろ」
相変わらずのネーミングセンスには誰も突っ込める雰囲気ではなかったが、ヴォルフとローが望遠鏡を覗きこむと、本当にここから町の様子が見えているらしい。
「やはり、町の連中はみんな操られてしまっているのう」
「そうだな
じいさん、バッカの奴はどこにいる」
「神殿、じゃな
お前たちも行った事があるだろう
町の中心にある、海の神を祀った神殿に、海賊たちはいる」
町の中心にある神殿に行くとなると、必ず町の人たちと鉢合わせることになる。
そこで体力を削られていては到底勝ち目のある相手ではない。
「お前ら、なんか、案はあるか?」
「ごめん、なんも思いつかない
…おれがもう少し頭の良い白クマだったらよかったのに…こんな役立たず、消えた方がいいのかな…」
「変なところで落ち込むな、ベポ!
アイディアがないのはおれも同じだ」
『わたし一人なら…神殿の上から、いけるけど…それじゃ、意味ないよね?』
「…どうやって」
『町までなら…箒に乗って、空を飛べるように、なったから
だから、神殿までなら…』
「…恋歌一人で行かせるわけねぇだろ
却下だ」
『(だよね…)』
全員を運べるぐらいの力があればな、とベポと同じように落ち込んでいると、ヴォルフが”思いついたわい”と呟いた。
急に元気になったヴォルフがすぐに準備をして研究所に向かうと言いだした。
「バッカの奴に一泡吹かせてやるわい!」
「おれたちが、あんたをひとりにはさせない
全員でバッカもその部下もぶっ飛ばして、町を守る
簡単な話だ
ガラクタ屋、おれたちはもう、ただのガキじゃねえ
あんたの世話になってるだけの子どもじゃないんだ
今度はおれたちの番だ
おれたちがあんたと、あんたの大事なもんを守ってみせる
…友達ってのは、そういうもんだろうが」
ローの言葉に嬉しい時の癖である鼻をふんっ、と鳴らし、薄い笑みを浮かべた。
「生意気な、鼻たれ小僧が、ちょっと図体がでかくなったからと、偉そうなことを言いよるわい
…だが、おかげで腹が決まった
わしはお前たちを信じる
友達であるお前たちに、背中を預けるわい」
降参だと言わんばかりにヴォルフが両手を挙げる。
それを見て、全員が笑った。
これで本当にいつも通りの雰囲気が戻ってきた。
戦いに行く前にバッカの悪魔の実の能力を確認する為に、”デロデロの実”についてヴォルフが知っていることを整理する。
デロデロの実の能力者は溶解人間になる。
つまりバッカは自分の身体を液体にすることができるということ。
通常の攻撃はすり抜けてしまう。
もう一つの特殊能力は他人を操る光線を目から撃ちだす事ができること。
「光線?催眠術みたいなもんか?」
「正確に言えば、”あらゆるものを溶かしてしまう”光線じゃ
お前たちは、町の連中が襲ってきたと言ったな
その前に、バッカは光線を撃っていなかったか?」
恋歌とヴォルフは意識がなかったため記憶にないが、町の人たちはその光線をまともに食らってしまっていたらしい。
「”溶解波(デロリンパ)”
バッカの光線を浴びたものは、心を溶かされ、やつの意のままに操られる
極端な話、バッカが死ねと命じれば、操られている人間は自分の胸にナイフを突き立てる事になるじゃろう」
そんな恐ろしい能力があるのかと身震いしたが、本当に厄介なのはこの能力を24時間以内に解除しないと、町の人たちは死亡すること。
心という形のないものまで溶かしてしまう能力は、24時間で完璧に心を溶かし、心を失った人間は死ぬ。
能力の解除方法は睡眠以外でバッカが気を失う事。
すでに町を離れてから4時間ほど経っている。
残り20時間。
『(わたしが町を覆えるぐらい時を止められたらよかった…)』
今から町に戻って、町の人たちを傷つけずにかいくぐりバッカの元へ行き気絶させる。
そんな事時間制限がある中でできるのかまた重い空気が流れる。
「屋根に上るぞ、ついてこい」
その沈黙を破るかのようにヴォルフが立ち上がり、外に出ていく。
それに従ってついていき、全員で屋根に上る。
『(雨雲が出てる…
星が見えなくなるかもしれない…)』
空には雨雲が出てきており、星が少しずつ隠れていっている。
「町の状況を探るぞ」
「あん?」
「わしの発明した高精度望遠鏡”ドコマデモミエールくん”なら、ここから町の様子をみることぐらい朝飯前じゃ
2台あるから、ローお前も一緒に見ろ」
相変わらずのネーミングセンスには誰も突っ込める雰囲気ではなかったが、ヴォルフとローが望遠鏡を覗きこむと、本当にここから町の様子が見えているらしい。
「やはり、町の連中はみんな操られてしまっているのう」
「そうだな
じいさん、バッカの奴はどこにいる」
「神殿、じゃな
お前たちも行った事があるだろう
町の中心にある、海の神を祀った神殿に、海賊たちはいる」
町の中心にある神殿に行くとなると、必ず町の人たちと鉢合わせることになる。
そこで体力を削られていては到底勝ち目のある相手ではない。
「お前ら、なんか、案はあるか?」
「ごめん、なんも思いつかない
…おれがもう少し頭の良い白クマだったらよかったのに…こんな役立たず、消えた方がいいのかな…」
「変なところで落ち込むな、ベポ!
アイディアがないのはおれも同じだ」
『わたし一人なら…神殿の上から、いけるけど…それじゃ、意味ないよね?』
「…どうやって」
『町までなら…箒に乗って、空を飛べるように、なったから
だから、神殿までなら…』
「…恋歌一人で行かせるわけねぇだろ
却下だ」
『(だよね…)』
全員を運べるぐらいの力があればな、とベポと同じように落ち込んでいると、ヴォルフが”思いついたわい”と呟いた。
急に元気になったヴォルフがすぐに準備をして研究所に向かうと言いだした。
「バッカの奴に一泡吹かせてやるわい!」