出会いから出航まで
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その音に一瞬静寂が訪れ、一番最初に動いたのは恋歌だった。
「恋歌…?」
だが、動いたといっても地面に倒れただけ。
ベポとシャチの魔法の加護は消え、遅れて杖もからんと音を立てて恋歌の横に転がる。
「恋歌!!」
「ふふふっ、船長、魔女捕獲完了です」
さっきの銃声はバッカの横にいたスーツを着た男が引き金を引いた音だったようで、恋歌に向けられている銃口からはまだ硝煙が上がっている。
「殺してねぇだろうな」
「まさか
偉大なる航路に挑むための大切な資源です
眠らせただけですよ」
「ならいい」
眠らされただけだとわかり一先ず安心したが、このままでは恋歌は連れ去られてしまう。
スーツを着た男がゆっくりと恋歌に近づいていくのを見て、慌てたように後ろを振り返る。
「ベポ…!恋歌を連れてペンギンのところへ行け!」
「あ、アイアイ!!」
男が恋歌にたどり着くより先にベポが恋歌を抱えた。
「させるか!
てめぇら!建物の中に入ってろ!」
バッカが突然自分の部下たちにそう命令し、部下たちはそれに慌てて従う。
「お前ら…!すぐに逃げ…!」
「もう遅い!溶解波(デロリンパ)!」
バッカの両目から放射状に青白い光が放たれた。
それを本能でやばいと感じ4人はなんとか避けきった。
ベポに抱えられたまま無事でいる恋歌を見てほっとし、バッカに向き直る。
「今のが奥の手ってわけか
残念だが、おれにも仲間にも、そう簡単には当たらないぜ」
「ゲパ…ゲッパッパァ!」
「何がおかしい」
「いやいや、想像以上の動きだ
おれの溶解波を避けるってのは大したもんだ
けどよお、お前、もう少し自分の周りをよく見た方がいいんじゃねぇか?」
それにどういう意味かと返そうとすると、背後から殺気を感じ取った為、慌てて振り返ると刀が振り下ろされた。
白刃取りの要領で受け止め、刀ごと相手の体をひねり、地面に倒す。
「……どうして、あんたが」
ローに刀を振り下ろしたのは診療所の先生。
うつろな目をしながらふらついた足取り、明らかに正気を失っている。
「てめえ…!この人に何をしやがった!!」
「ゲッパッパ!
言ったはずだぜ、あたりを見回せってな
そいつに構ってる余裕あるのか?」
ローを囲うように町の人たちが集まり始め、攻撃を仕掛けてくるが、ローが町の人たちに反撃などできるはずもない。
「ダメだ!」
ローが悪魔の実には悪魔の実の力で対抗するしかないと、ROOMを展開しようとしたのを感じ取り、シャチが飛び出してローを止める。
「逃げよう、ローさん
じいさんが乗ってきたバギーがある
一旦退いて、作戦を練ろう
敵の能力もわからないまま、こっちの手の内をさらすのは、絶対にだめだよ」
「…わかった」
シャチの言うとおりだと感じたローは、バッカとは逆方向へ全員で走り出す。
後ろからバッカの挑発が聞こえるが、聞かないようにして全員でバギーに乗り込む。
全員が乗り込んだことを確認し、ペンギンがエンジンをかけて発信させる。
町の人たちには必ず助けると誓い、誰も言葉を発さない中、ベポに抱かれたまま動かない恋歌の頬に手を当てる。
「(たしかに眠ってるだけだな…)」
家に帰ってからちゃんと診察をしてやろうと、バギーが家に着くまで帽子を目深にかぶって目を閉じた。
「恋歌…?」
だが、動いたといっても地面に倒れただけ。
ベポとシャチの魔法の加護は消え、遅れて杖もからんと音を立てて恋歌の横に転がる。
「恋歌!!」
「ふふふっ、船長、魔女捕獲完了です」
さっきの銃声はバッカの横にいたスーツを着た男が引き金を引いた音だったようで、恋歌に向けられている銃口からはまだ硝煙が上がっている。
「殺してねぇだろうな」
「まさか
偉大なる航路に挑むための大切な資源です
眠らせただけですよ」
「ならいい」
眠らされただけだとわかり一先ず安心したが、このままでは恋歌は連れ去られてしまう。
スーツを着た男がゆっくりと恋歌に近づいていくのを見て、慌てたように後ろを振り返る。
「ベポ…!恋歌を連れてペンギンのところへ行け!」
「あ、アイアイ!!」
男が恋歌にたどり着くより先にベポが恋歌を抱えた。
「させるか!
てめぇら!建物の中に入ってろ!」
バッカが突然自分の部下たちにそう命令し、部下たちはそれに慌てて従う。
「お前ら…!すぐに逃げ…!」
「もう遅い!溶解波(デロリンパ)!」
バッカの両目から放射状に青白い光が放たれた。
それを本能でやばいと感じ4人はなんとか避けきった。
ベポに抱えられたまま無事でいる恋歌を見てほっとし、バッカに向き直る。
「今のが奥の手ってわけか
残念だが、おれにも仲間にも、そう簡単には当たらないぜ」
「ゲパ…ゲッパッパァ!」
「何がおかしい」
「いやいや、想像以上の動きだ
おれの溶解波を避けるってのは大したもんだ
けどよお、お前、もう少し自分の周りをよく見た方がいいんじゃねぇか?」
それにどういう意味かと返そうとすると、背後から殺気を感じ取った為、慌てて振り返ると刀が振り下ろされた。
白刃取りの要領で受け止め、刀ごと相手の体をひねり、地面に倒す。
「……どうして、あんたが」
ローに刀を振り下ろしたのは診療所の先生。
うつろな目をしながらふらついた足取り、明らかに正気を失っている。
「てめえ…!この人に何をしやがった!!」
「ゲッパッパ!
言ったはずだぜ、あたりを見回せってな
そいつに構ってる余裕あるのか?」
ローを囲うように町の人たちが集まり始め、攻撃を仕掛けてくるが、ローが町の人たちに反撃などできるはずもない。
「ダメだ!」
ローが悪魔の実には悪魔の実の力で対抗するしかないと、ROOMを展開しようとしたのを感じ取り、シャチが飛び出してローを止める。
「逃げよう、ローさん
じいさんが乗ってきたバギーがある
一旦退いて、作戦を練ろう
敵の能力もわからないまま、こっちの手の内をさらすのは、絶対にだめだよ」
「…わかった」
シャチの言うとおりだと感じたローは、バッカとは逆方向へ全員で走り出す。
後ろからバッカの挑発が聞こえるが、聞かないようにして全員でバギーに乗り込む。
全員が乗り込んだことを確認し、ペンギンがエンジンをかけて発信させる。
町の人たちには必ず助けると誓い、誰も言葉を発さない中、ベポに抱かれたまま動かない恋歌の頬に手を当てる。
「(たしかに眠ってるだけだな…)」
家に帰ってからちゃんと診察をしてやろうと、バギーが家に着くまで帽子を目深にかぶって目を閉じた。