出会いから出航まで
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バッカが話したのは”スワロー島の財宝伝説”という話。
ラッドは何かを隠している様子だったが、それに気づいたバッカがラッドの襟をつかみ、そのまま持ち上げた。
昔からこの島にあるおとぎ話のようなものらしいが、キャプテン・ラドガという有名な海賊が残した手紙が、この島に財宝があるという事を残していたらしい。
おとぎ話が真実だと知りこの島に戻ってきた。
その財宝を手に入れて、もう一度偉大なる航路へ挑むために。
バッカがラッドの襟をねじり、ラッドが苦悶の表情を浮かべている為、助けようとした直後、聞きなれた声が響いた。
「そこまでじゃあ!!」
そのヴォルフの声にバッカが反応し、ラッドを掴んでいた手を離した。
「ガラクタ屋のやつ…何考えてんだ」
あきれたような声を出してはいるが、ヴォルフが襲われたらいつでも動けるように、全員が足に力を入れる。
だが、バッカは間の抜けた表情でヴォルフを見つめて口を開いた。
「てめぇ…まさか、親父か!?」
「久しぶりじゃのう、バッカ」
2人の会話に身体が固まり誰も動けずにいる。
ヴォルフはバッカと話を続け、20年前はバッカの海賊団の一員であったという事がわかった。
父親として、保護者として息子を正しい道に戻すために。
町を襲撃し、食糧や金品を奪い取り、最後は皆殺しをするようなやり方が嫌になり、ヴォルフは海賊団を抜けた。
20年前も偉大なる航路に挑むためにここに上陸し、この町を滅ぼしかけた。
「おれの邪魔をするって意味だな…?」
「ああ、もう二度と、お前にこの町は荒させんよ」
「ゲッパッパ!
だったら、あんたはおれの敵だ
かつての仲間だろうと、実の父親だろうと関係ねぇ
立ちはだかる奴は、誰であろうとすり潰す!!」
バッカが持っていた自身の武器である棍棒を掲げた。
それを合図にヴォルフも懐から銃を出して戦闘態勢に入る。
「ベポ!ペンギン!シャチ!おれたちも行くぞ!!」
「「「おう!!」」」
「恋歌、お前は…」
『ヴォルフの為なら…戦わせて…』
「…無茶はするな」
マシューとの戦いの時、魔法を駆使してちゃんと戦えていた。
海賊の前で魔法を使う事はしてほしくないが、ヴォルフの為に戦いたいという意思を無下にすることなどできなかった。
5人ばらばらに走りだし、海賊を倒すために今までの鍛錬を思い出す。
『【サジタリウス】』
射手座の星座に呼びかけ、弓を出し4人が戦っている背後から矢で海賊を射っていく。
『(あの3人以外は何とか倒せそう)』
30人程の海賊たちは5人で何とか倒せそうではあるが、ヴォルフがバッカに倒されているのが見えた。
『【レオ】』
獅子座の星座に呼びかけ、ヴォルフの元へ向かわせると、バッカが驚いたように恋歌に視線を向けた。
「…魔女、本物の…」
「…ちっ」
バッカのつぶやきが聞こえたローは、にたあっと笑うバッカに嫌な予感がした。
「ローさん!大丈夫、じいさん、気を失ってるだけだ!」
気を失っているヴォルフの事も気になる上に、おそらくバッカは魔女の価値を知る者。
「恋歌!
こいつの背中借りるぞ!」
ヴォルフを獅子の背中に乗せ、ペンギンがヴォルフを連れてバッカから距離をとる。
「ベポ!シャチ!お前らは周りの連中をぶっ潰せ!
恋歌!お前は後方支援でいい!前に出るな!
親玉とはおれがやる!」
「「わかった!」」
ローの指示に頷き数歩下がって杖を取り出す。
「「うえっ!?」」
『【牡牛座の加護(タウロスブレス)】』
ベポとシャチの足元に魔方陣が浮かび上がり、身体が光を纏い力がみなぎっていくのがわかる。
「恋歌の魔法か!」
「みたいだね!」
いつもより力が強くなった2人は、海賊たちを先ほどより簡単に倒していく。
『(もうあまり魔力がない…)』
熱くなってきた胸元をおさえ、空を見上げると今日は雲一つない星空が広がっている。
少しでも魔力を回復しようと星を見つめ、大きく息を吸い込む。
ベポとシャチの方は大丈夫そうではあるが、ローはバッカ相手に苦戦をしている。
『(ローにも魔法を…)』
ローの足元に魔方陣を展開させようとしたが、それより先にどんっ、という銃声が聞こえた。
ラッドは何かを隠している様子だったが、それに気づいたバッカがラッドの襟をつかみ、そのまま持ち上げた。
昔からこの島にあるおとぎ話のようなものらしいが、キャプテン・ラドガという有名な海賊が残した手紙が、この島に財宝があるという事を残していたらしい。
おとぎ話が真実だと知りこの島に戻ってきた。
その財宝を手に入れて、もう一度偉大なる航路へ挑むために。
バッカがラッドの襟をねじり、ラッドが苦悶の表情を浮かべている為、助けようとした直後、聞きなれた声が響いた。
「そこまでじゃあ!!」
そのヴォルフの声にバッカが反応し、ラッドを掴んでいた手を離した。
「ガラクタ屋のやつ…何考えてんだ」
あきれたような声を出してはいるが、ヴォルフが襲われたらいつでも動けるように、全員が足に力を入れる。
だが、バッカは間の抜けた表情でヴォルフを見つめて口を開いた。
「てめぇ…まさか、親父か!?」
「久しぶりじゃのう、バッカ」
2人の会話に身体が固まり誰も動けずにいる。
ヴォルフはバッカと話を続け、20年前はバッカの海賊団の一員であったという事がわかった。
父親として、保護者として息子を正しい道に戻すために。
町を襲撃し、食糧や金品を奪い取り、最後は皆殺しをするようなやり方が嫌になり、ヴォルフは海賊団を抜けた。
20年前も偉大なる航路に挑むためにここに上陸し、この町を滅ぼしかけた。
「おれの邪魔をするって意味だな…?」
「ああ、もう二度と、お前にこの町は荒させんよ」
「ゲッパッパ!
だったら、あんたはおれの敵だ
かつての仲間だろうと、実の父親だろうと関係ねぇ
立ちはだかる奴は、誰であろうとすり潰す!!」
バッカが持っていた自身の武器である棍棒を掲げた。
それを合図にヴォルフも懐から銃を出して戦闘態勢に入る。
「ベポ!ペンギン!シャチ!おれたちも行くぞ!!」
「「「おう!!」」」
「恋歌、お前は…」
『ヴォルフの為なら…戦わせて…』
「…無茶はするな」
マシューとの戦いの時、魔法を駆使してちゃんと戦えていた。
海賊の前で魔法を使う事はしてほしくないが、ヴォルフの為に戦いたいという意思を無下にすることなどできなかった。
5人ばらばらに走りだし、海賊を倒すために今までの鍛錬を思い出す。
『【サジタリウス】』
射手座の星座に呼びかけ、弓を出し4人が戦っている背後から矢で海賊を射っていく。
『(あの3人以外は何とか倒せそう)』
30人程の海賊たちは5人で何とか倒せそうではあるが、ヴォルフがバッカに倒されているのが見えた。
『【レオ】』
獅子座の星座に呼びかけ、ヴォルフの元へ向かわせると、バッカが驚いたように恋歌に視線を向けた。
「…魔女、本物の…」
「…ちっ」
バッカのつぶやきが聞こえたローは、にたあっと笑うバッカに嫌な予感がした。
「ローさん!大丈夫、じいさん、気を失ってるだけだ!」
気を失っているヴォルフの事も気になる上に、おそらくバッカは魔女の価値を知る者。
「恋歌!
こいつの背中借りるぞ!」
ヴォルフを獅子の背中に乗せ、ペンギンがヴォルフを連れてバッカから距離をとる。
「ベポ!シャチ!お前らは周りの連中をぶっ潰せ!
恋歌!お前は後方支援でいい!前に出るな!
親玉とはおれがやる!」
「「わかった!」」
ローの指示に頷き数歩下がって杖を取り出す。
「「うえっ!?」」
『【牡牛座の加護(タウロスブレス)】』
ベポとシャチの足元に魔方陣が浮かび上がり、身体が光を纏い力がみなぎっていくのがわかる。
「恋歌の魔法か!」
「みたいだね!」
いつもより力が強くなった2人は、海賊たちを先ほどより簡単に倒していく。
『(もうあまり魔力がない…)』
熱くなってきた胸元をおさえ、空を見上げると今日は雲一つない星空が広がっている。
少しでも魔力を回復しようと星を見つめ、大きく息を吸い込む。
ベポとシャチの方は大丈夫そうではあるが、ローはバッカ相手に苦戦をしている。
『(ローにも魔法を…)』
ローの足元に魔方陣を展開させようとしたが、それより先にどんっ、という銃声が聞こえた。